記事の要点
・Ozone合同会社が、「SDGs+フェスティバル」の可能性を最大化するラボラトリー「ソーシャルフェス®︎ラボ」の第二期を2021年9月21日より開講。
・ソーシャルフェスラボは、SDGsそれぞれのゴールが達成されたあとの世界をフェスティバルとしてそうぞうする「ソーシャルフェス®︎」の作り方を学ぶコミュニティ型ラボ。「エンターテイメント」と「スペキュラティブデザイン」を組み合わせた同社独自の手法を会得していく。
・エンターテイメント×SDGsという指向性をもった受講生同士が繋がる。お申し込み期限は9月3日まで。
LoveTechポイント
Ozoneが提供するソーシャルフェスは非常にユニークで、特に都会人が忘れがちな身体性に訴えかける点がポイントです。
マッドランドフェスやNEO盆おどりを見て、直感的にいいなと思った方には、「ソーシャルフェス®︎ラボ」は最適なコミュニティかもしれないでしょう。
編集部コメント
Ozone合同会社が、「SDGs+フェスティバル」の可能性を最大化するラボラトリー「ソーシャルフェス®︎ラボ」の第二期を、2021年9月21日より開講する。
ソーシャルフェスとは、SDGsそれぞれのゴールが達成されたあとの世界をフェスティバルとしてそうぞうするプロジェクト。課題の本質や関連性を研究し、実際に現場で課題に取り組んでいる活動家と共にその未来を想像し、その未来をフェスティバルとして公共の場で、誰もが参加できる形で開催するというものだ。
主催するOzoneは、「エンターテイメント」と「スペキュラティブデザイン」を組み合わせた「スペキュラティブ・エンターテイメント」という独自の手法で、様々な体験コンテンツの企画制作を行っている会社だ。
2017年には、1日限りの「泥の国」をコンセプトに、有機野菜畑で泥だらけになって土と一体になる「マッドランドフェス」が開催された。
泥の国ではできるだけ地球に優しい仕組みが随所に散りばめられており、たとえば、マイボトルを忘れプラカップを使う場合には、プラカップを1つ生成するのに消費されるCO2と同じ「おもり」が足につけられ、そのおもりが付いた状態で踊ると体温が上がってくるという、地球の温暖化とかけ合わせたものになっている。
また2018年には、大田区文化振興協会が主催となった「NEO盆おどり」を企画。専用のワイヤレスヘッドホンと動物のお面をつけてみんなで踊るという、周りから見ると無音の盆踊りを実施した。
お面となっている動物は絶滅危惧種。年間4万もの生物が絶滅し、人間の経済活動で多くの生命が無闇に失われているなか、人間だけじゃなく全生物まで想いを馳せ、命の大切さを感じる日であるように、という想いが込められていたという。お面の裏には、その動物が絶滅しつつある状況が書かれたシールが貼られており、家でお面を外した際に「楽しい事の後にはすべて裏がある」というメッセージでクロージングされるようになっている。
ちなみに当メディアでも、2019年に開催されたスペキュラティブ・フェスティバル「KaMiNG SINGULARITY」を通じて、代表の雨宮優氏にお話を伺っている。
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「ソーシャルフェスラボ」とは、このソーシャルフェスの作り方を学ぶというもの。今回で2回目の開催とな理、3ヶ月間、講座とワークショップが5回行われ、最後に成果発表会と懇親会で締め括られる。エンターテイメント×SDGsという指向性をもった受講生同士が繋がる場として、ユニークな人物が集まることが想定されるだろう。
開催スケジュールは以下の通り。
- 第二期開催スケジュール/ ①9.7 ②9.21 ③10.5 ④10.19 ⑤11.2 ⑥11.16
- 第三期開催スケジュール/ ①12.7 ②12.21 ③1.4 ④1.18 ⑤2.1 ⑥2.15
※オンラインスクールの開催時間は毎回21時〜23時(最終回のみ20時から)
SDGs達成の一番の敵は「虚無」だとする雨宮氏。ただ課題を押し付けるのではなく、「行動した先にこんなに良い世界が待っている」という身体感覚を得ることが大切であり、ソーシャルフェスはそこからスタートするアプローチであると言える。
お申し込み期限は9月3日まで。
マッドランドフェスやNEO盆おどりを見て、直感的にいいなと思った方には最適なコミュニティかもしれないだろう。