キュレートポイント
本日からLoveTech Mediaでは、WEBサイト『AI新聞』のLoveTechな記事キュレーションを開始します。
AI新聞とは、AI業界きっての魔法使いが集まるテクノロジーカンパニー・株式会社エクサウィザーズが運営するWebメディアです。
その最大の特徴は、2歩先の未来を読む少人数制勉強会「TheWave湯川塾」の塾長・湯川鶴章氏が、編集長として記事を直接執筆している点。
湯川鶴章氏
AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。
どこよりも早く時代の流れを読み、最先端の内容を一足早くチョイスし続け、且つそれぞれの分野のキーパーソンを見極め、いち早く「湯川塾」へと招いている人物です。
未来を“楽しく”想像し続けてはや40年。
そんな湯川氏が、AIが切り開く新しい時代のワクワクするお話を楽しく掲載しているのが「AI新聞」です。
非常に良質で気づきの多い記事が多数配信されているので、一人でも多くの方に読んでいただきたく、AI新聞の記事キュレーションを開始します。
第一回目となる本記事は、昨年11月に米シリコンバレー・パロアルトで開催されたテクノロジーカンファレンス「TransTech Conference」のレポートシリーズ、第一弾です。
TransTechについては、当メディアでも昨年3月に、同じく湯川氏が招かれた国内勉強会の様子を取材しました。
[clink url=”https://lovetech-media.com/interview/transtech20190320/”]
TransTechとはTransformative Technologyの略で、エモーショナル(感情)、メンタル(心理面)において人間の進化を支援する技術を指します。
『マズローの欲求5段階説』を唱えたマズローが、死の直前に「自己実現欲求」の上にもう一つ「自己超越欲求」があることを主張し、そこからシリコンバレーのテクノロジーカルチャーと融合し、利他的で社会全体がよりよく生きられる社会を目指すためのテクノロジーとして注目されました。
カンファレンス自体は昨年11月で5回目を迎え、主宰する心理学者Jeffery A. Martin博士は、「今年は人類の意識の進化にとってブレークスルーの年だった」と語りました。
「自己超越」とは何か。テクノロジーはどのようにして、人々の“欠乏の心”への対処してくれるのか。
もはや精神世界は「怪しい世界」として切り捨てることはできなくなってきた印象です。
スピリチュアルに興味はなくとも、瞑想やウェルビーイングに興味関心のある方は、ぜひご覧ください。
※本文中に「経会陰超音波」という言葉が出てきますが、これは会陰部(狭義では外陰部と肛門の間、広義では左右の大腿と臀部で囲まれる骨盤の出口全体)に超音波の探触子(プローブ)を当て、体腔内を観察する超音波検査手法のことを示します。(公益社団法人日本超音波学会の解説ページを参照)
本記事は「AI新聞」のキュレーション記事で、元記事の一部転載版となります。
今年は人類の意識の進化にとってブレークスルーの年だった、とTransTech Conferenceを主宰する心理学者Jeffery A. Martin博士は語る。まだ技術的に不安定で政府の認可プロセスなどに時間がかかるが、経会陰超音波による脳への直接刺激が人類の意識進化に有効であることが分かったという。同博士によると、瞑想などの長期にわたる修行をしなくても、この技術で「恐れ」「欠乏の心」から「満たされた心」に簡単に移行できるようになるほか、てんかんやアルツハイマー病などの神経疾患の治療にも役立つとしている。5年から10年以内の実用化を目指すという。
今年の同カンファレンスに登壇したMartin博士は「昨年までのカンファレンスで『自己超越が可能なテクノロジーが今現在、地球上に存在するのだろうか』とたずねられると、『ノー』と答えていた。今年は同じ質問に『イエス』と答えることができる。自己超越を追求する研究者にとって、非常に大きな1年だった」と言う。
「自己超越」とは、心理学者アブラハム・マズローが提唱した欲求5段階説の一番上の段階である「自己実現」の、さらにその上に存在する段階で、「恐れ」や「欠乏感」を超越した意識状態のこと。マズロー自身晩年になり、その意識状態の存在に気付いたという。(関連記事: マズローの欲求5段階説にはさらに上があった。人類が目指す自己超越とは TransTech Conferenceから)
とは言うものの、大自然の中で身を守るためには「恐れ」の感覚は不可欠だし、ゴールに向かって進むための推進力として「欠乏感」は有効だ。ただ現代社会においてライオンに襲われる可能性はまずないし、ゴールを追い続けないとならない人生ではなかなか幸せになれない。
進化の過程では有効だった「恐れ」や「欠乏感」が、現代社会はそれほど有効ではないどころか、鬱などの精神的疾患の原因になってきているわけだ。
Martin博士によると、「恐れ」「欠乏感」への対処方法は3つある。1つは、「恐れ」「欠乏感」に駆り立てられるままに生きること。「この仕事につけば幸せになれる」「この人と結婚できれば幸せになれる」「この車を買うことができれば幸せになれる」「貯金がこれだけ貯まれば幸せになれる」などなど、ゴールに向かって進もうとする生き方だ。同博士によると、現代人のほとんどがこの生き方をしているという。
ただ問題は、1つのゴールに到達しても「満たされた心」の状態でいられるのは一時的。脳の中に「恐れ」「欠乏感」への回路がある限り、すぐに別のゴールを見つけては、それに突き進まなければならない。いつまでたっても恒常的な「満たされた心」にはたどり着けないのだという。
つづきは以下よりご覧ください。
また、元記事執筆者である湯川鶴章氏が主宰する、2歩先の未来を読む少人数制勉強会「TheWave湯川塾」の詳細は以下となります。