記事の要点
・2020年2月20日、文化庁主催シンポジウム 「企業の文化投資は経済界・文化界に何をもたらすのか」が国立新美術館(3階講堂)にて開催予定。
・文化庁が牽引する「文化経済戦略推進事業」の位置づけや戦略を説明するとともに、様々な関係者(文化芸術界関係者・企業経営者・アーティスト)が集い、世界の潮流や国内の事例を共有しながら、課題や今後の展望について議論する予定。
・「文化経済戦略」とは、文化と経済の好循環を実現する省庁横断の新政策を実行するため、2017年12月に内閣官房(文化経済戦略特別チーム)と文化庁が策定したもの。2018年8月には具体的なアクションプランも提示され、「国際プレゼンスの向上」「周辺領域への波及、新たな需要・付加価値の創出」など、6つの重点戦略が掲げられている。
LoveTechポイント
良質な愛ある社会には「多様性溢れるアート・カルチャー」が必要不可欠であると考えており、それをドライブする存在としてまた、テクノロジーも重要な存在であると認識しています。
今回のシンポジウムではまさに、そんなテーマのセッションも予定されているので、興味のある方は必見です!
編集部コメント
2017年12月、内閣官房(文化経済戦略特別チーム)と文化庁が「文化経済戦略」なるものを策定した。
これは、同年6月の「経済財政運営と改革の基本方針2017」及び「未来投資戦略2017」において「文化経済戦略」を策定することが閣議決定されたことを背景にしたもの。
文化・産業・観光といった他分野同士が一体となっての発展や文化活動の経済波及効果に着目し、文化芸術の保存・継承や新たな創造等に対して効果的に再投資されることで、自立的・持続的に発展していくメカニズムを形成することを目的に策定されたものだ。
つまり、「文化」と「経済」の関係を積極的に捉え、「文化と経済の好循環」の実現を目指したものと言える。
出典:文化庁「文化経済戦略(概要)」より
また、2018年8月には具体的なアクションプランも提示され、6つの重点戦略が掲げられている。
- 重点戦略1:文化芸術資源(文化財)の保存
- 重点戦略2:文化芸術資源(文化財)の活用
- 重点戦略3:文化創造活動の推進
- 重点戦略4:国際プレゼンスの向上
- 重点戦略5:周辺領域への波及、新たな需要・付加価値の創出
- 重点戦略6:文化経済戦略の推進基盤の強化
今回、この「文化経済戦略」をベースにしたシンポジウムが、国立新美術館の講堂で開催される。
同庁では、企業の文化芸術領域への投資活動の促進や企業・組織の保有する美術品の活用等を通じた、文化界・経済界双方の発展のために「文化経済戦略推進事業」を実施しており、今回はその一環での開催となる。
当日は「文化経済戦略推進事業」の位置づけや戦略が説明されるとともに、文化芸術界関係者・企業経営者・アーティストなど様々な関係者が集い、世界の潮流や国内の事例を共有しながら、課題や今後の展望について議論していくという。
開催概要は以下の通り。
名称
企業の文化投資は経済界・文化界に何をもたらすのか」
日時
2020年2月20日(木)14:30~17:30(受付開始14:00)
会場
国立新美術館3階講堂 (東京都港区六本木7-22-2)
プログラム内容(敬称略)
<14:30~14:45>文化庁が推進する“文化と経済の好循環
・今里譲文化庁次長<14:50~15:10>基調講演:文化と経済の好循環を生むためには
・青柳正規多摩美術大学理事長,山梨県立美術館館長,東京大学名誉教授,前文化庁長官<15:15~15:35>イノベーションのドライバーとしてのアート
・長谷川一英株式会社E&K Associates 代表<15:40~15:55>アーティスト思考について
・AKI INOMATA美術家<16:10~17:10>パネルディスカッション
・青柳正規多摩美術大学理事長,山梨県立美術館館長,東京大学名誉教授,前文化庁長官
・AKI INOMATA美術家
・長谷川一英株式会社E&K Associates 代表
・前田育男マツダ株式会社常務執行役員<17:10~17:30>参加者交流会
LoveTech Mediaでは、良質な愛ある社会には「多様性溢れるアート・カルチャー」が必要不可欠であると考えており、それをドライブする存在としてまた、テクノロジーも重要な存在であると認識している。
そんなテーマについて考えるべく、当編集部も本シンポジウムに参加予定だ。
文化、経済、国のカルチャー政策。
こんなワードにビビっと来られた方は、ぜひ会場でお会いしましょう!
以下、リリース内容となります。