記事の要点
・産前産後のママと産まれた赤ちゃんのための保険「母子保険はぐ」が8月24日にリリース。メディアパートナーである妊娠記録・妊娠日記アプリ「トツキトオカ」内で販売促進が開始。
・妊娠19週までなら妊娠中からでも加入することができ、いま現在の妊娠の他に、生まれてくる赤ちゃんも保障され、また妊娠中の入院や出産時の緊急帝王切開はもちろん、自宅安静や産後うつなど、保険のカバー範囲が広いことが特徴。
・加入時の年齢やオプションによって保険料が変わるのではなく、3つのラインナップから選べるシンプルなメニュー構成。
LoveTechポイント
保険商材は分かりづらく手続きは煩雑な印象がありますが、その手間を解消するサービス設計はLoveTechだと思います。
妊娠後に保険加入した場合保障が適応されないケースもあるなか、妊娠19週まで加入可能という点も心強く感じました。
編集部コメント
世界4か国で金融サービス等を展開するFinatextホールディングスの子会社・スマートプラス少額短期保険株式会社(以下、スマートプラスSSI)が、新たに産前産後のママと産まれた赤ちゃんのための保険「母子保険はぐ」をリリースした。
就職、結婚、妊娠・出産…ライフイベントの際に保険加入を検討する人は多いだろう。
例えば出産を考えると、切迫早産や妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、甲状腺機能異常など、新たな生命の誕生には母体含めて様々なリスクが伴うことから、「もしも」の時に備えて保険に入る方も多いだろう。「トラブルなく無事出産を終えられるか」とという漠然とした感情は、妊娠期間中もっともあげられる不安の声である。
しかし、既存の保険には課題も多い。
例えば、多くの保険は妊娠後には契約ができなかったり、いま現在の妊娠に関する病気が一定期間保障の対象から外れる可能性がある。また、妊娠が分かったあとに医療保険に加入できたとしても、特定部位不担保といった条件付きでの加入となることが多い。さらに、個別の医療やトラブルには対応しているものの、一貫して保障する商品がないことも、不確定要素の多い妊娠・出産領域としては大きな課題と言えるだろう。
これに対し、今回リリースされた「母子保険はぐ」は、妊娠19週までなら妊娠中からでも加入することができるもの。
いま現在の妊娠の他に、生まれてくる赤ちゃんも保障され、また妊娠中の入院や出産時の緊急帝王切開はもちろん、自宅安静や産後うつなど、保険のカバー範囲が広いことが特徴だ。
提供会社であるスマートプラスSSIは、Finatextの子会社として、「金融を“サービス”として再発明する」をミッションとし、デジタル技術を活用して生活者のライフスタイルや価値観に徹底的に寄り添う金融サービスの開発を志す金融ベンチャー。2020年8月7日に少額短期保険業者として登録されたばかりで、今後あいおいニッセイ同和損害保険からの出資を受ける予定だ。
ちなみに、「母子保険はぐ」というサービス名称は、妊婦やママ・パパに「ぎゅっと寄り添いたい」「母子手帳のように子育てを支えたい」という想いで名付けられたものだという。
ユニークな点は、その手続きのプロセスにもある。保険商材にありがちな分かりづらさや煩雑な手続きを見直し、加入時の年齢やオプションによって保険料が変わるのではなく、以下3つのラインナップから選べるシンプルなメニュー構成となっている。
- シンプルサポート月額950円
- 標準サポート月額2990円
- しっかり手厚くサポート4950円
スマホのみで簡単に加入することができ、最短1営業日で保障が開始。また、保険金を請求する際は診断書の郵送必須の場合が多い中、「母子保険はぐ」では症状によっては診療明細書を写真に撮りマイページにアップするだけで請求が可能なため、保険金の請求もスムーズに行えるという。
今回のリリースに伴い、約600万人以上の夫婦に利用実績がある妊娠アプリ「トツキトオカ」ともメディアパートナーとして提携。もともと、Finatext代表の林CEOが同アプリを使用していたことがきっかけに、産後うつを身近な問題として感じていた林氏と、妊婦向けの直接的なサポートを拡充していきたいと考えていた「トツキトオカ」チームが意気投合し、提携の合意に至ったというわけだ。
「母子保険はぐ」の記者会見にビデオコメントを寄せた産婦人科医の宋美玄先生も、次のようにコメントしている。
宋先生:「妊娠中は出血したり、破水したり、流産したり、色々なことが起こります。また、急に血圧があがり妊娠高血圧症候群になるなど、色々な合併症を発症します。検診で経過が良好でも、どのような不測の事態が起きるか分からないのが妊娠だと思いながら暮らさなくてはいけません。」
妊娠中を無事に過ごしたとしても、普通分娩で出産できるとは限らない。お産に時間がかかりすぎたり、出産の途中で何らかのトラブルがあった場合には、緊急帝王切開での出産になるケースもある。厚生労働省のデータによると、帝王切開手術による出産は、全体の約2割あるのが実情。
産後のトラブルでは、特に「産後うつ」に注目が集まるという。
宋先生:「産後うつになる理由は、社会的要因が多いです。健康問題がある赤ちゃん、育児サポートの欠如、経済的不安、家族間のもめごと、もともとメンタルの素因を持っている方もハイリスクになります。一般的には初産の方が母乳が軌道にのらないなど不安を抱えがちな傾向はありますが、経産婦の方も上の子の世話の負担があり絶対大丈夫ということはなく、誰もが産後うつになる可能性があります。」
備えに「十分すぎる」ことなどなく、「なんとか無事に…」と願うママにとって、保険は心強いセーフティーネットになる。金額的保障はもちろんだが、それだけではなく、少し調子が悪いかもと思ったときに、ひとりで抱え込もうとせず、病院や専門家に頼るという「後押し」になるという点が意義深いと感じる次第だ。
以下、リリース内容となります。