記事の要点
・ソーシャル系マッチングアプリ「Tinder」が、アプリ内で楽しめる新感覚のマッチングアプリ体験「SWIPE NIGHT(スワイプ ナイト)」を9月12日から3週連続、毎週土曜日午前10時にリリースすることを発表。
・Tinderユーザーがドラマの主人公として、約8分間のアプリ内インタラクティブドラマに入り込み、ストーリーの展開を左右する場面で現れる質問に対して、次に取る行動をスワイプ操作で選択。自分の選択によってストーリー展開が少しずつ変わっていき、終了後には自身が迎えた結末がTinderプロフィールに追加されるほか、同じ結末を迎えた他メンバーが優先的に表示されるため、新しいマッチや会話のきっかけへと繋がるという仕掛けとなっている。
・昨年10月に米国で、4週連続で毎週日曜日にストーリーを配信した結果、通常の日曜日の夜と比較して、マッチ数が26%増加し、メッセージ数も12%増加。
LoveTechポイント
このようなエンタメ性の高い施策は、世界最大級のソーシャル系マッチングアプリである「Tinder」というプラットフォームだからこそ実現できるものだと感じます。
VR等とはまた違う形で“没入感”を表現し、人同士のつながりへの導線を設計している点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
現在、我が国でも多く利用されている恋活および婚活系マッチングアプリ各種に多大な影響を与えている「Tinder」が、アプリ内で楽しめる新感覚のマッチングアプリ体験「SWIPE NIGHT(スワイプ ナイト)」を9月12日から3週連続、毎週土曜日午前10時にリリースすることを発表した。
Tinderといえば、スマホのGPS位置情報をもとに、近くにいるお相手の顔写真を1枚ずつ表示し、いいなと思ったら「Like」、そうでもないと思ったら「Nope」を選び、双方がLikeにした場合にマッチングが成立するという、スワイプ操作型マッチングアプリの元祖。
現在190カ国・40言語以上で利用されており、総ダウンロード数は3億4,000万以上。毎日 2600 万以上のマッチを生み出しており、その累計数は430億マッチ以上にも上るというから、驚きである。(※いずれの数値も2020年9月8日時点)
「出会い」のためのアプリという認識が日本では圧倒的に主流だが、海外では恋愛・婚活目的はもとより、外国語学習の先生探しや、旅先での友人開拓など、様々な用途での出会いを創出する「ソーシャル系マッチングアプリ」として認知されている。
「そんな人との出会い方は、私には無理だな。」
そう感じる方がいるかもしれないが、Tinderのメインユーザー層は18歳〜25歳、いわゆる「Z世代」と呼ばれる人たち。生まれた時からサクサクと動くネット環境があった最初のデジタルネイティブ世代であり、日常生活でのオンラインとオフラインの区別が曖昧な世代である。
どの年代よりもオープンマインド率が高いからこそ、Tinderのような「フットワークの軽い出会い」がマッチすると言えるだろう。
そんなTinderが2019年10月に米国で実施した新たな施策が、先述の「SWIPE NIGHT」である。
これは、Tinderの特徴のひとつであるスワイプ機能を使った、インタラクティブ性とエンタテインメント性の高い、Tinderオリジナルのコンテンツ。ユーザーがドラマの主人公として、約8分間のアプリ内インタラクティブドラマに入り込み、ストーリーの展開を左右する場面で現れる質問に対して、次に取る行動をスワイプ操作で選択していく流れだ。
こうやって、自分の選択によってストーリー展開が少しずつ変わっていき、終了後には自身が迎えた結末がTinderプロフィールに追加されるほか、同じ結末を迎えた他メンバーが優先的に表示されるため、新しいマッチや会話のきっかけへと繋がるという仕掛けとなっている。
米国では4週連続で毎週日曜日にストーリーを配信した結果、通常の日曜日の夜と比較して、マッチ数が26%増加し、メッセージ数も12%増加したという。共通の経験を話題に、多くのメンバーが新たなつながりを得たことが読み取れたというわけだ。
9月8日に開催された日本初リリース記者発表会では、今年8月よりTinderブランドアンバサダーを務める水原希子さんが登壇し、実際にSWIPE NIGHTのエピソードを体験。
実際に水原さんが操作しているスマホ画面が前面に表示されていたのだが、約8分のストーリーの中に10個近くのエピソード分岐が組み込まれており、時間を忘れて没入できる点が特に面白いと感じた。ちなみに、各分岐で判断に費やせる時間は、たった7秒である。
ストーリーのテーマはずばり、「地球滅亡」。エピソード1では、地球に彗星が衝突する数時間前からストーリーが始まり、危機的な状況下で友人グループと共に行動する中で、モラルと現実の選択のジレンマに直面することとなる。
監督は、歌手のドレイク(Drake)やコールドプレイ(Coldplay)など有名アーティストらのミュージックビデオを多数手掛けている若干24歳の人気ディレクター、カレナ・エヴァンス氏。脚本は、Netflixで人気のアニメ「ビッグマウス」のニコル・ディレイニー氏と、Facebook Watch配信ドラマ「Five Points」のブランドン・ザック氏が担当しており、グローバルレベルで展開されるエンタメを牽引する3名という豪華な顔ぶれとなっている。
Tinderではコロナ禍真っ最中の今年3月から5月にかけて、メッセージ数が世界中で大幅に増加。ピークとなった4月5日には世界中で外出自粛が始まった3月上旬と比較して52%の増加が見られたという。また、半数以上を占めるZ世代のスワイプ量も39%増加しており、在宅だからこその「人とのつながりニーズ」が、これらの数字となって現れたと言えるのではないだろうか。
今年8月よりCEOが交代し、新経営体制となったTinder。今年は、昨年米国で公開されたドラマから一部内容を変更し、世界20か国以上で配信するという。
ジム・ランゾーンCEO:「世界的に都市閉鎖が始まるとともに Tinder メンバーのエンゲージメントが増加したのを受け、この自粛期間に Tinder が重要な役割を果たしていると実感いたしました。いまだ世界的な危機が続く中、「SWIPE NIGHT」 は世界中のメンバーの皆様に気分転換をもたらすことができると確信しています。私たちは Tinder のイノベーションを推進し、メンバーが集い、楽しみ、新しい人と出会うための方法をより多く生み出すことに尽力していきます。」
Tinderという世界最大級のマッチングプラットフォームによる、グローバル規模のスワイプキャンペーン「SWIPE NIGHT」。
せっかくなので、Z世代に限らずとも、最先端のインタラクションエンタメを体感されてみてはいかがでしょう。
参加方法:
※iOS 10以上または Android 6.0以上のバージョンへのアップデートが必要です。
※1エピソードにつき、1回のみ参加できます。
1. 配信期間中にアプリを起動
2. 「今すぐスタート」を選択
3. 「SWIPE NIGHT」スタート(約8分)
4. 終了後、同じ結末を迎えた他のメンバーが優先的に表示
配信日時:
エピソード1:9月12日(土)10:00から13日(日)23:59まで
エピソード2:9月19日(土)10:00から20日(日)23:59まで
エピソード3:9月26日(土)10:00から27日(日)23:59まで
エピソード1 ストーリーあらすじ:
ある彗星が人類史上最も地球に近付く夜、友人モーリーが観測パーティーを主催。午前2時、あなたは遅れてパーティー会場に到着し、友人カップルのグラハムとルーシーと合流しますが、グラハムの浮気が原因で二人はケンカの真っ最中。モーリーが二人の仲裁に入り、気を取り直してお酒とダンスを楽しみます。時間になり、ルーシーとともに屋外に出て空を見上げていると、その場にいる全員のスマートフォンが一斉に鳴り出し、画面には「緊急警報。3時間後に天体衝突が発生」の文字が。大手メディアも彗星が地球に墜落することを正式に報道し始めます。前代未聞の事態に人々は逃げ惑い、街中がパニック状態。あなたもどこへ逃げるかの選択を迫られます
以下、リリース内容となります。