記事の要点
・LINEを活用した妊活コンシュルジュを手がける株式会社ファミワンが、株式会社Waris協力のもと、妊活・不妊治療を含むライフプランとキャリアの両立支援を目的とした「ファミワンキャリア」の先行登録を開始した。
・「ファミワンキャリア」では、正社員・業務委託(フリーランス)・スポット案件・ボランティア(プロボノ)という働き方の提案をしていく。
・転職後も希望をすれば、副業やスキルアップの提案、妊活・不妊治療などと仕事の両立に関してもサポートを受けることも可能。
LoveTechポイント
妊活で仕事との両立を諦める人20%・不妊退職による経済損失は2,083億円と言われています。
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止の観点で、働き方や不妊治療の継続有無が社会で議論され、ますますライフプランとキャリアの両立支援が必要とされる中、今回のようなサービス立ち上げはLoveTechだと思います。
編集部コメント
LINEを活用した妊活コンシュルジュを手がける株式会社ファミワンが、妊活・不妊治療を含むライフプランとキャリアの両立支援を目的に働き方をつなぐ人材サービス「ファミワンキャリア」の先行登録を開始した。
ファミワンといえば、先日約1.5億円の資金調達を発表したばかりのソーシャルスタートアップ。
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今回、初めての人材領域への事業拡張ということで、同領域で事業を展開する株式会社Warisの協力のもと、サービス設計を進めている。
「ファミワンキャリア」では、正社員のみならず、業務委託(フリーランス)・スポット案件・ボランティア(プロボノ)など、多様な働き方の提案をしていくという。1つの働き方でも組み合わせでも、在り方は人それぞれだ。
紹介先企業は、ユニークな福利厚生、副業可能、時短勤務、リモートワーク、フレックス、週休3日、ボランティアなど、こちらも多様な働き方を推奨する企業を中心に紹介。大企業だけでなく、ベンチャー・スタートアップも取り扱う予定だ。
正社員や業務委託の仕事は、当面はWarisからの紹介となるが、一部のスポット案件やプロボノ案件はファミワンから紹介するケースもあるとのことだ。
現在副業が許可されていない企業に勤めている場合は、これからの自分らしい働き方に向けて、興味・関心がある企業でのボランティア(プロボノ)や単発のスポットプロジェクトから関わることで、一歩を踏み出すことがおすすめ。
希望をすれば、転職後も継続して、副業やスキルアップの提案、妊活・不妊治療などと仕事の両立に関してもサポートを受けることも可能だという。
ちなみに4月22日(水)11時~12時、「女性のこれからのキャリア〜妊活、キャリア最前線からのメッセージ〜」と題したオンラインイベントも企画されている。ファミワン、Waris、両者からの代表者に加え、ゲストも参加予定。サービス登録に関心を持った方はまずはこのイベントから参加してみても良いだろう。
「妊活=妊娠するための活動」という言葉の広がりとともに、社会課題としての認知度も急激に高まっている。国内の夫婦/カップルのうち4組に1組が不妊の可能性に悩み、6組に1組が検査・治療に取り組んでいると言われ、日本での体外受精は年間40万回以上、体外受精による出生児は約17人に1人の割合を占めている(※1)。通院回数が多くなる女性にとって「妊活・不妊治療と仕事の両立」は大きな課題だ。不妊退職(妊活が理由の退職)や働き方を変更した女性は多く(※2)、不妊退職による経済損失は2,083億円にのぼるという調査結果もある(※3)。
※1:日本産科婦人科学会アートデータブック(2017年)
※2:NPO法人fine 不妊退職の経済損失(2020年)
※3:厚生労働省不妊治療と仕事の両立に関するアンケート(2018年)
また、今回の新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止を目的とした緊急事態宣言発令による働き方の変革や、日本生殖医学会の「不妊治療の延期を選択肢として患者さんに提示していただくよう推奨いたします」という声明もあり、今後の「妊活・不妊治療と仕事の両立」は先行きがより一層不透明になっている。
社会情勢が不安定な中、何に優先順位を置き、どういう働き方を選ぶべきか。治療を継続する場合、突発休や半休が発生することは避けられない。周囲への申し訳なさや理解のない職場環境から、不妊治療していることを言い出せないケースもある。
当編集部でつい先日取り上げた不妊治療中のキャリア支援「ninpath career」や、今回の「ファミワンキャリア」のようなサービスを活用し、女性が自分らしく輝ける、多様性のあるキャリア形成が実現していくことを期待する。
以下、リリース内容となります。