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ロボット搾乳 × 搾乳機の「ハイブリッド型酪農」の実証開始。年間搾乳時間50%強の削減に期待

2020 7/07
Robot 食/地域/環境
LoveTechMedia編集部

記事の要点

・中規模農家における搾乳ロボットとミルキングパーラーを効率よく組み合わせた「ハイブリッド型酪農」による、労働力不足の解消と労働生産性の向上に向けた実証がスタート。

 

・これは県立広島大学庄原キャンパス(庄原市七塚町)の三苫好治教授(環境リスク制御学)が進めている研究で、令和2年度の国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構による「労働力不足の解消に向けたスマート農業実証」の助成対象に採択。

 

・200頭の乳牛を「ハイブリット型」で搾乳する場合、搾乳ロボットを2台導入して乳牛群120頭(中・高泌乳:出産数週間後で多くの生乳を出す)を搾乳対象とすると、残りの乳牛群80頭(低泌:生乳の量が少ない)が従来型の搾乳機で搾乳され、人の手で搾乳する頭数は、従来頭数の約2/5となる。つまり、搾乳時間は年間3,560時間に減少し、約52%の削減が可能になる。

LoveTechポイント

中規模農家では、新型コロナウイルス等の影響によって労働力として期待が大きかった外国人労働者の新規雇用が難しい状況で、人材不足による業務への負担が増しているからこそ、搾乳時間が半分以上減る本研究は大きな希望となるでしょう。

編集部コメント

飲む人は毎日欠かさず飲んでいる牛乳だが、商品として手元に届く前段階の「搾乳」は、想像以上に重労働であることをご存知だろうか。

 

最近では「搾乳ロボット」(※)の導入によって酪農家の工数は大きく削減される傾向にあるものの、未だ多くの酪農現場では、複数の牛をパーラーに集めて効率よく搾乳する「ミルキングパーラー」や、腰をかがめての作業がさらに多い「パイプライン」手法などが採用されており、早朝と夕方の1日2回という拘束時間の長い重労働であることに変わりはない状況だ。

※搾乳ロボット:入室してきた乳牛の搾乳を機械で行うBOX型のロボット施設。空気圧を利用して搾乳する装置(搾乳機)の取り付けを人の代わりに行い、搾乳作業を自動化する。個体識別をしたうえで、搾乳時に各個体の体重や疾病の兆候、餌の摂取量等様々なデータを収集できることで、疾病リスクの低減を図ることもできる

 

そんな中、中規模農家における搾乳ロボットとミルキングパーラーを効率よく組み合わせた「ハイブリッド型酪農」による、労働力不足の解消と労働生産性の向上に向けた実証がスタートした。

 

これは、県立広島大学庄原キャンパス(庄原市七塚町)の三苫好治教授(環境リスク制御学)が進めている研究で、令和2年度の国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構による「労働力不足の解消に向けたスマート農業実証」の助成対象に採択されているものだ。

 

内容としては、乳牛の出産と、その直後に量が増える生乳の生産サイクルにあわせた「ハイブリッド型」を活用することで、労働生産性の向上と酪農家の省力化、人材不足解消を目指すという。また、搾乳ロボットとミルキングパーラーにICT機器を接続し、牛の体調管理にも役立てるということだ。

 

農林水産省の調査によると、現在の搾乳機のみの方式では1頭当たりの搾乳時間は年間34時間となり、一方で搾乳ロボットだと年間7時間となる。

 

200頭の乳牛を搾乳機のみで飼育している中規模農家を想定すると、現状では年間6,800時間を搾乳に費やすこととなるわけだ。

 

この酪農家に対して「ハイブリット型」の適用を想定した場合、搾乳ロボットを2台導入して乳牛群120頭(中・高泌乳:出産数週間後で多くの生乳を出す)を搾乳対象とすると、残りの乳牛群80頭(低泌:生乳の量が少ない)が従来型の搾乳機で搾乳され、人の手で搾乳する頭数は、従来頭数の約2/5となる。

 

つまり、搾乳時間は年間3,560時間に減少し、約52%の削減が可能となるわけだ。

 

中規模農家では、新型コロナウイルス等の影響によって労働力として期待が大きかった外国人労働者の新規雇用が難しい状況であり、人材不足による業務への負担が増しているが故に、搾乳時間が半分以上減る本研究は一筋の光とも言えるだろう。

導入が予定されている搾乳ロボット(アストロノートA5Lely社製 コーンズ・エージー提供)

ミルキングパーラー(トールファーム提供)

 

今年度はまず、搾乳頭数178頭である有限会社トールファーム(庄原市東城町)で実際に搾乳ロボットを導入し、従業員を増員せずに、搾乳頭数200頭を目指しつつ、庄原市や庄原商工会議所と連携して搾乳時間の52%削減を目指していくという。

 

また、広島県立庄原実業高校とも連携し、学生に対して最先端スマート畜産技術についての学習会やOJT形式での実習を行い、酪農に対する3Kのイメージを払拭し、後継者の育成や技能の継承にも努めるとのこと。

 

「仕事が大変な割に収入が少ない」と一般的に思われている仕事だからこそ、酪農家の働き方改革に向けた取り組みとして本研究への期待値は大きい。

 

以下、リリース内容となります。

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Robot 食/地域/環境
AgriTech LoveTech ラブテック ロボット 搾乳 酪農

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