ネクストミーツが「植物性ミルク」の販売を開始。まずは東北・薬王堂22店舗で展開

食/地域/環境

記事の要点

・フードテックベンチャーのネクストミーツが、ドラッグストアチェーン「薬王堂」の22店舗で、植物性の飲料「NEXTミルク」の販売を開始。

 

・オーツ麦を原料としたNEXTミルクでは、牛乳と比べて、温室効果ガス排出量を約72%の削減、水使用量は約93%削減、使用する土地面積は約92%削減することが可能。

 

・薬王堂にとって今回の取り組みは、ネクストミーツ商品展開の第4弾となる。両社は今後も、データ分析を用いた売り方の改善や料理教室・コンテストの開催など、様々な取り組みを行なっていく予定。

編集部コメント

環境問題や健康意識の高まりから、植物由来の代替食品が注目を浴びている。日本でも大豆を原料とした代替肉をスーパーなどでも見かけるようになり、普及が進んでいる印象だ。

 

そんななか、「地球を終わらせない」を理念とし、フードテックの分野で事業活動を進めるのがネクストミーツだ。植物性焼肉をはじめ、⽜丼、チキン、バーガー、ポークなどの豊富な商品をEC、外食、小売を通して販売。「気候変動問題は日本だけでは解決できない」との視点から、アメリカ、フランス、シンガポールなど、海外10カ国にも事業を展開している。

 

同社は、少しでも多くの環境負荷の削減に貢献すべく、食肉以外でも環境負荷が大きい動物性食品の代替食品の開発も進めてきた。そんな中、2021年12月に、100%植物性の飲料「NEXTミルク」の商品化に成功、同社のオンラインショップにて販売を開始した。

 

NEXTミルクは、オーツ麦を原料とした動物性素材不使用の飲料。国内製造で、食塩・香料・植物油・保存料・乳成分不使用のため、牛乳アレルギーの方や乳糖不耐症の方でも安心して飲むことができる。

 

また、牛乳は食肉と同様、環境負荷が大きい食品の一つだが、オーツミルクに置き換えることで、温室効果ガス排出量は約72%削減、水使用量は約93%削減、使用する土地面積は約92%もの削減につながるという。

各種ミルク(200mlあたり)の環境負荷の比較のグラフ(参照元:Poore&Nemecek(2018), Science. Additional calculations, J. Poore)

 

 

今回、このNEXTミルクをドラッグストアチェーン「薬王堂」22店舗で販売することが決定した。

 

薬王堂は、岩手県を中心に東北6県で展開されているドラッグストアである。

 

同社店舗ではこれまでも、代替ツナの「NEXTツナ1.0」を第一弾として、カルビ、NEXTハラミ、NEXT牛丼などの商品を次々と導入。今回の取り組みは、ネクストミーツ商品展開の第4弾となる。

2021年11月の試験販売時の様子

 

 

両社は今後も、データ分析を用いた売り方の改善や、料理教室・コンテストの開催など、様々な取り組みを行なっていく予定だという。

 

今回発表されたNEXTミルクは、牛乳と比較するとカロリーや脂質も低く、カロリーは牛乳より約33%オフ、脂質は約81%オフ(※)となるようだ。

(※)NEXTミルクの栄養成分と、一般的な牛乳の栄養成分https://calorie.slism.jp/113003/)を同量で比較

 

健康が気になる方やダイエット中の方は、ぜひ試してはいかがだろうか。

 

商品概要

  • 商品名:NEXTミルク1.0
  • 販売開始日:2021年12月24日(金)
  • 価格 :214円(税込)/ 本

※ECサイトでは15本1ケース単位での販売になります。

栄養成分表示(1本190ml):エネルギー88kcal、たんぱく質3.3g、脂質1.4g、コレステロール0mg、炭水化物16.3g、食塩相当量0.05g、カルシウム12mg

販売サイト:https://shop.nextmeats.jp/

※本製品で使用しているオーツ麦は小麦が混ざる方法で収穫しています

  • 凍らせないでください、内容液が膨張し容器が破損します。
  • 安定剤、増粘多糖類不使用のため、オーツ麦の成分が浮いたり、沈殿しやすくなっています。よく振ってからお飲みください。
  • 開封後はすぐにお飲みください。

 

LoveTechMedia編集部

「”愛”に寄りテクノロジー」という切り口で、社会課題を中心に、人々をエンパワメントするようなサービスやプロダクトを発信しています。

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