記事の要点
・各種ロボット開発の株式会社スマートロボティクスが、ビニールハウスでのAI×自動走行型アームロボット「トマト自動収穫ロボット」の実証実験を開始。
・ロボットにはカメラや距離センサーが搭載されており、ディープラーニングによる画像認識などの技術を用いて、トマトの認識、サイズ判別や収穫判断を行なっている。
・1個あたりの収穫時間は約15秒を実現。2020年春の実用化を目指す。
LoveTechポイント
つい数日前にinahoからも、アスパラガスを対象とした「自動野菜収穫ロボット」がリリースされており、選択収穫野菜のロボット対応における機運醸成が急速に進んでいます。
人が本来やるべき取り組みに集中するためのLoveTechなトレンドとして、引き続き追って参りたいと思います。
編集部コメント
数年前より注目されているAgriTech領域の中で、野菜収穫ロボットのトレンドが来ている。
ロボット関連製品の開発・販売等を手がける株式会社スマートロボティクスが、ビニールハウスでのAI×自動走行型アームロボット「トマト自動収穫ロボット」の実証実験を開始したと発表した。
いわゆる、選択収穫野菜用ロボットである。
ロボットにはカメラや距離センサーが搭載されており、ディープラーニングによる画像認識などの技術を用いて、トマトの認識、サイズ判別といった収穫判断を実施。
ハウス内を自動的に移動し、ヘタが取れないようにミニトマトを収穫してカゴに詰めていくという。
肝となるロボットハンドは自社で設計開発しており、2019年3月の収穫実験にて、1個あたりの収穫時間《約15秒》を実現している。
今後は、量産に向けたコストダウン、自動走行機能の改良、昼夜での認識機能の向上などを進め、2020年春の実用化を目指すとのこと。
同社は様々な産業ロボット開発に携わっており、今回の野菜収穫ロボットの提供により集まったデータ群を、そのまま農業領域だけに留めず、不定形物体を認識しての動作が求められる様々な業界への応用展開を想定していると考えられる。
このような観点から、就農者の業務効率化はもちろん、本来的には機械の方が得意なあらゆる業界のタスクをロボット代替していくことで、人の生産性を向上させていく効果に期待したい。
以下、リリース内容となります。