LoveTech Media編集部コメント
国立大学法人弘前大学と女性のための健康情報サービス「ルナルナ」が、不妊領域における共同研究を開始した。
昨今の晩婚化を含めた諸々の社会事情を背景に、挙児希望年齢の高齢化が進んでおり、これまで以上に妊娠・出産への”正しい知識”が必要となってきている。
医師監修のもと、精度の高い「自己タイミング療法」を指導できる妊活アプリの開発し、そのアプリを介した妊娠支援の情報提供や、必要に応じて専門的医療機関への受診促進などによる、より多くの夫婦の挙児希望を実現することを目的としている。
現在、『ルナルナ』の利用者(利用ステージが妊娠希望)で本研究の協力同意が得られた満20歳以上の妊娠希望の女性に対するアンケート調査も実施されている。
今後のアプリ開発における重要な参考資料となるので、ご興味のある方はぜひ、ご協力いただければと思う。
(募集場所:『ルナルナ』サービス内のお知らせページ)
以下、リリース内容となります。
概要
国立大学法人弘前大学(青森県弘前市、学長:佐藤 敬)産科婦人科学講座 横山 良仁教授らのグループと、株式会社エムティーアイ(東京都新宿区、代表取締役社長:前多 俊宏)が運営する女性のための健康情報サービス『ルナルナ』は、不妊領域における共同研究を開始します。
本研究では、妊娠を希望している女性の基礎体温や月経状況、生活習慣のデータを収集し分析することで、妊娠支援のための情報提供や、必要に応じて医療機関受診を促すアプリケーションの開発を計画しています。
本研究の第一弾として不妊と生活習慣に関するアンケート調査の実施にあたり、スマートフォン向けサービス『ルナルナ』の利用者(利用ステージが妊娠希望)を対象に、9月7日(金)よりアンケートへの協力者を募集します。
研究の背景
近年、女性の晩婚化や挙児希望※1年齢の高齢化によって、不妊症に悩む夫婦は増加※2しており、弘前大学 産科婦人科学講座では、健康な夫婦の約1割以上が不妊に悩んでいると考えています。
不妊症に悩む夫婦が増加している一因として、挙児希望年齢の高齢化があります。女性の加齢と妊孕能(にんようのう)※3についての正しい知識が必要です。妊孕性のピークは20~24歳で、以降低下し38歳前後からは急激に下がるとされますが、この事実を知らない夫婦が時期を逸した結果として妊娠・出産が叶わなかったり、多大な労力を要する生殖補助医療※4を必要としたりするケースが少なくありません。これは少子化問題にも関連する重要な社会的問題となっています。
そこで今回、より多くの夫婦の挙児希望を実現するため、弘前大学産科婦人科学講座 横山 良仁教授らのグループと、『ルナルナ』に記録されている女性のバイタルデータを活用した共同研究※を開始します
※『ルナルナ』に記録されているバイタルデータの活用は、共同研究に同意いただいたユーザーのデータを利用します。
研究の目的
・医師監修のもと、精度の高い「自己タイミング療法」を指導できるアプリケーション(妊活アプリ)の開発
・アプリケーションを介した妊娠支援の情報提供や、必要に応じて専門的医療機関への受診促進などによる、より多くの夫婦の挙児希望の実現
・容易に導入できる妊娠補助システムによって将来不妊治療の介入が必要なケースの早期検出
『ルナルナ』利用者から研究協力者を募集
【アンケート調査への協力者募集について】
・募集対象:『ルナルナ』の利用者(利用ステージが妊娠希望)で、本研究の協力同意が得られた満20歳以上の妊娠希望の女性
・募集場所:『ルナルナ』サービス内のお知らせページ
・募集期間:2018年9月7日(金)より募集開始(一定数に到達次第終了)
・調査項目:年齢、月経状況、生活習慣、妊活継続期間など約70項目
※1:子どもを望むこと
※2:国立社会保障・人口動態研究所 第15回出生動向基本調査 より
※3:妊娠する力。受精率、受胎能力、繁殖力と同意
※4:体外受精・胚移植、顕微授精、凍結胚・融解移植など、近年進歩した新たな不妊治療法