記事の要点
・VRやARといったxR技術を駆使した「住宅購入体験」を提供するJIBUN HAUS.が、mui Labによる木製インターフェイス「muiボード」を、規格住宅ブランド「ジブンハウス」全棟に標準装備することを発表。
・muiボードは、天気予報やラジオ視聴、季節の便りを届ける他、エアコンや照明、音楽などの調整ができ、手書き&ボイスメッセージ機能を通じて家族との自然なコミュニケーションを促す天然木のデジタルパネル。
・両社は今後も、テクノロジー・人々の暮らし・自然の三者が調和する世界、人間がより人間らしく生きられる社会の実現に向け、さまざまな形で共同事業を進めていく予定。
編集部コメント
VRやARといったxR技術を駆使した「住宅購入体験」を提供するJIBUN HAUS.株式会社。「家をジブンにする。」というミッションを掲げ、人々にとって大切な空間・関係性・コミュニティとなる“家”を自分らしくするためのプロセスをデザインする会社だ。
具体的な事業内容としては、スマートカスタム住宅である「ジブンハウス」を展開しており、VRでの内覧やリアルタイム見積もり、明朗な会計を通して、新しい家の買い方を提案。加盟店数は、北海道から沖縄まで全国約140以上にのぼっている。
今回、「カーム・テクノロジー( 生活に溶け込む情報技術の設計)」をコンセプトに、人と自然とテクノロジーの調和を提唱するmui Lab株式会社の木製インターフェイス「muiボード」を、その全棟に標準装備することが発表された。
mui Labの“mui”とは、老子の思想である「無為自然」からきているという。テクノロジーが人々の暮らしの中に「作為的でなく、限りなく自然に近い形で」存在することを理想とし、「テクノロジーの佇まい」としてデザインし、暮らしや社会に実装する事業を行っている。イヴァン・イリイチによる名著『コンヴィヴィアリティのための道具』で示されるコンヴィヴィアル・テクノロジー、すなわち人と道具が補完的にありながら進化を続けるような関係性に若干近似した考え方と言えるだろう。
その事業の象徴となるのが、木製のmuiボードだ。
muiボードは、スマートホーム機器と同じく、リモコンとして照明やエアコン、音楽スピーカーなどをコントロールする他、ネット接続されての天気やカレンダー情報の取得や、ラジオの視聴までが可能となっている。
また、タイマーと照明制御を組み合わせ、就寝時間に合わせて徐々に照明が暗くなるコントロールタイマーも実装。この照明効果は、自然のリズムに合わせて生きてきた人間本来の性質に合っており、子供から大人まで精神的にも身体的にも負荷なく自然な眠りにつくことができるという。
JIBUN HAUS.としては、住宅というハードの提供だけでなく、購入後も居住者が人と人のつながりがの中で価値を感じる住まいの実現を模索するなかで、今回のmuiボードと出会い、「ジブンハウス」全棟への搭載に至ったというわけだ。
両社は、今回のコラボレーションを第一弾として、今後も、テクノロジー・人々の暮らし・自然の三者が調和する世界、人間がより人間らしく生きられる社会の実現に向け、さまざまな形で共同事業を進めていくという。