「クリスマス?そんな言葉、知りません(笑)いつも通りです」
近年、特に若い層において、クリスマス離れが進んでいるように見受けられる。LINEリサーチが今月実施した「クリスマスの過ごし方」調査でも、半数以上の回答者が「いつも通り自宅で過ごす」とのことで、クリスマスの特別感は何処へやらだ。
そんな世相を横目に、贅沢に、そして貪欲に出会いを求めるアッパー層男女が集まるクリスマスイベントが、12月19日夜、表参道のTRUNK(HOTEL)で行われた。
題して「クリスマス 東カレNIGHT」。主催は東京カレンダー。これまでLove Tech Mediaでも何度も取材させていただいた、同名雑誌の出版社であり、マッチングアプリ「東カレデート」の運営会社でもある。ご存知の方も多いだろう(東京カレンダー過去取材記事はこちら)。
「本当に素敵な男女の出会いを創出すべく、我々が最も重視していること、それは『品質』です」
こう語るのは、東京カレンダー株式会社 代表取締役の菅野祐介(すがのゆうすけ)氏だ。
参加者は全員、アッパー層専門の審査制婚活・恋活アプリ「東カレデート」のユーザーだ。すでに入会済みの異性の会員と運営による厳しい審査を通過しないと、利用することすらできない、限られた人のための贅沢なマッチングアプリである。
今回はその中からさらに、10倍近くの倍率を通って参加権を得た、ラッキーな男女各80名が、ゴージャスにドレスアップして来場した。
東京カレンダーが1年で最も気合を入れるという「クリスマス 東カレNIGHT」。たくさんのバラに、最高のお酒と料理。今年最後にして最大のラグジュアリーなイベントに、今回もLove Tech Mediaが潜入・レポートする。
[18:05 花とモエシャン]
2018年12月19日。日が沈んだ頃にTRUNK(HOTEL)に到着すると、東カレスタッフの皆様が男女160名を迎えるべく、最終調整を進めていた。邪魔してはいけないと思いつつ、受付に向かう。
東カレスタッフ:Love Tech Media様ですね、こちらへどうぞ!
メイン会場に通されて、真っ先に懐かしさを覚えた。今年8月に取材させていただいた「東カレ プレミアムサマーNIGHT」の記憶が蘇る。そう、この場ではあらゆるところに「一輪のバラ」が添えられているのだ。
東カレスタッフ:今回はクリスマスということもあり、赤と白のバラをご用意しています!
赤と白のバラがこれでもかと積み上がっている。非常に圧巻だ。これはきっと「ローズタイム」に配られるのだろう。ローズタイムとは何かって?ご存知でない方は、あとのお楽しみだ。
ん?よく見ると、一本一本のバラの花が微妙に大きくないか?
東カレスタッフ:今回のイベントは、数社様にスポンサードいただいています。バラはその中の1社、サンジョルディフラワーズ ザ・デコレーター様にご協力いただいて用意いたしました。
会場入り口にゴージャスなフラワーフォトブースが設置されているが、これも同じくサンジョルディフラワーズ ザ・デコレーター様からのご提供だという。名前だけでも、オシャレさが伝わってくる。こういうブランディングは大切だ。
美男美女が最も映えるコーナーであること間違いなし。
そしてウエルカムドリンクはモエ・エ・シャンドン。王道にこそ安心の輝きがある。筆者もモエシャンが大好きだ。
[18:30 絵合わせと顔合わせ]
受付に戻ると、すでに参加者がちらほらと集まりだしている。受付開始は1時間前から。仕事も出会いも一緒。時間に余裕を持ったものが、心の余裕も手に入れる。
東カレスタッフ:それでは開場しますので、本日はよろしくお願いします!
一人、また一人と入場する男女。夏にも感じたことだが、さすが厳正な審査を通ったアッパー層達だ。全員が全員、美男美女ときた。
「これは、絵合わせ用のカードですね?」
受付で見かけたこちらのカード。
そう、雑誌「東京カレンダー」の各号が印刷されたこのカードは半分に切り分けられており、会場内でたった一人の異性だけが自分と合致するペアカードを持っている、という仕組みだ。東京カレンダーのイベントでは恒例のこのシステム。
一致する絵柄を持った異性が見つかったペアの中から、抽選で豪華プレゼントが当たるという。
一人でも多くの方と話してもらいたいという、運営サイドの粋な計らいである。
振り返って会場を見渡すと、時間まで各々の過ごし方をする参加者達。
はじめましてなのに打ち解け合う女性陣。
その横で、開始までは一人の時間を好む男性。横目で確認したところ、高そうな時計が顔を覗かせていた。
仲間をつくるのも作戦のうち。イケメン同士の情報交換、聞き耳を立ててみると、テーマは昨今の南米諸国における貿易事情ときた。商社の方だろうか、ディープな内容である。
人数が集まってくるにつれ、料理も綺麗に並べられていく。
さすが食に強い東京カレンダーのイベント、オードブルの時点で目を満足させてくれる。
おや、会場が暗くなった!
MC:皆さま、大変お待たせいたしました。
「クリスマス 東カレNIGHT」を開始します!
今年最後のゴージャスナイト、いよいよスタートである。
[19:30 開会と歌姫]
開会の簡単な挨拶とともに、会場にムーディーなクリスマスソングが流れ始める。ちょっと音が大きくないだろうか?
そう感じたのも束の間、メインステージに真っ赤なドレスを身にまとった歌姫が登場した。
綺麗な歌声。海外のアーティスト特有のソウルフルな歌唱スタイルに、参加者全員が釘付けだ。その歌唱力と雰囲気たるや、映画「天使にラブ・ソングを…」シリーズを思い出したのは筆者だけではないだろう。
最高のウエルカムパフォーマンスが終わると、MCによる進行が再開。
MC:東京カレンダー代表の菅野です。本日は宜しくお願いします。
そう、東京カレンダー主催のイベントでは、代表の菅野氏自らが司会を進行されることがあるのだ。
なんとPriceless!
後ほど、その理由を直接伺ってみたいと思う。
ひと通りの会の流れの説明がなされる間、熱々の料理もスタンバイ完了。
ちなみに、本日の絵合わせ成立ペアへの豪華商品はこちら。
豪華リムジンクルーズである。
Mastercard『ラグジュアリーカード』は本イベントスポンサーの1社。なんとこのカード、特許取得済みの独自の金属製カードとのこと。東カレユーザーにはたまらない質感だろう。
MC:それでは、本日はどうぞ最後までお楽しみください!
乾杯!
一口目をグビッといったところで、人口密度が高くなる料理コーナー。料理を取り分ける場もコミュニケーションポイントだ。
一人、料理を多く取りすぎている印象の男性がおり、おいおいと思いながら目で追っていると、両手に持った料理は、列に並ばない女性陣のテーブルに持っていかれた。
男性よ、強欲な方と勘違いして誠に申し訳ない。素敵なジェントルマンだった。
ここからの歓談の様子は、ぜひ写真とともに雰囲気を味わっていただきたい。
絵合わせ相手は、そう簡単には見つからない。
男性の仕事の話に熱心に聞き入る女性。仕事に熱い男は魅力的だ。
「素敵なドレスですね。」男性からのアプローチジャブ。アイスブレイク成功となるか。
料理が美味しいと、自然と会話も弾む。
早くも連絡先交換。「今度ぜひ改めてご一緒しましょう」そう聞こえたのは気のせいじゃない。
なんとも羨ましい時間ではないか。筆者も既婚者ながら、この時ばかりは独身男女交流の荒波に揉まれたいと感じた。
[21:00 ローズタイムと抽選結果]
会が盛り上がってきたところで、新たにイベント投入。
そう、ローズタイムだ。
男女ともにバラを受け取り、意中の異性に渡していくという、東京カレンダー主催イベントの十八番だ。
赤は男性から女性へ、白は女性から男性へ。バラがパワーアイテムとなる。
ちなみにアプリ「東カレデート」では、一般的なマッチングアプリで送る「いいね」の他に、特に気になる女性にはバラを送れる仕組みになっている。
最大でなんと、999本セットのバラを送れるようになっているのだ。
東カレデート利用者の皆様による、本物のバラの贈り物。
これぞ、リアル東カレデートと言える。
ここからさらなるアプローチとクロージングが繰り広げられる。
真っ赤なドレスにお似合いの真っ赤なバラ。すでに3名の男性からアプローチされている。
次々とバラをプレゼントされる女性。頂いたバラは手で持ちきれないので、紙袋に入れちゃおう。
意中の男性にいざ手渡し。見ているこちらがドキドキする。
会場内のバラが大いに流通したタイミングで、再びMCが登場。
MC:ここで、絵合わせのペアとなるお相手を見つけられた方が複数名いらっしゃったため、プレゼントの当選ペアを抽選させて頂きます。
「クリスマス 東カレNIGHT」では、先ほどご紹介した豪華リムジンクルーズの他にも、何点かスペシャル景品が用意されている。
当選したペアの皆さま、とても良い笑顔だ。
その中で見事、ラグジュアリーカード賞を受け取ったのは、このお二人!
顔こそお見せできないものの、すでに幸せそうな雰囲気漂う、仲の良さそうなペアのお二人だった。
リムジンクルーズ、楽しまれてください!
[22:30 閉会と感想]
どんな催しにも終わりがある。
楽しい時間もあっという間。
会話が尽きないなか、閉会の時間がやってきた。
MC:本日はお忙しい中ご来場頂き、誠にありがとうございました。次回は新年1発目、1月31日に「東カレ 青山Lover’s NIGHT」を開催します。
今度は青山Lover’sか。またおしゃれな男女が揃いそうなテーマだこと。
MC:また次回のイベントで皆様とお会いできることをスタッフ一同、心より願っております。
本日は誠にありがとうございました!お気をつけてお帰りください。
東カレイベントでは帰り際のお土産も楽しみの一つ。
何が入っているかは、参加者だけのおたのしみ。
せっかくなので、今回も男女それぞれの参加者にお話を伺った。
まずはこちらの女性。
--お仕事は何をされていらっしゃいますか?
女性:看護師です。
--東カレデートはどれくらいの期間使っていますか?
女性:10月下旬から使っています。
--こういった出会いを目的としたイベントにはどれくらい参加されていらっしゃいますか?
女性:今までこういったものに参加したことがなくて、今回が初めてです。
--イベントはいかがでしたか?
女性:東京カレンダーさんのイベントなので、ギラギラした方が多いと思ったのですが、意外と落ち着いた方が多くて、最初は緊張してましたが、だんだんとほぐれていきました。
あと、お料理が美味しかったです!
--意中の男性はいらっしゃいましたか?
女性:素敵な方が多かったです。2名の方とは、また別の日に会うお約束をしました。
そうですよね、料理も美味しかったですよね。
この方に限らず、お話しした女性は皆満足そうな様子である。
今度はこちらの男性。
--お仕事は何をされていらっしゃいますか?
男性:商社に勤めてます。
--東カレデートはどれくらいの期間使っていますか?
男性:今年の夏頃からですね。ふと気づいた時に使う感じです。
--こういった出会いを目的としたイベントにはどれくらい参加されていらっしゃいますか?
男性:何回か行ったことありますが、東カレさんのイベントは初めてでしたね。夏にも応募したんですが、その時は落ちちゃいまして。
--イベントはいかがでしたか?
男性:みなさん綺麗でした。それと、会場もオシャレでしたね。やっぱ場所って大事ですよ。あと、「アプリで見たことあるかなー」って方もいらっしゃって、直接お話しできたのが良かったです。
ちょっと酔っ払っちゃいましたよ。
--意中の女性はいらっしゃいましたか?
男性:この後、二次会しにいきます!
そう言うと男性は、待たせている女性のもとに向かっていった。なるほど、そこがくっついたわけですな。
Love Tech Mediaがインタビューする男性は、皆、次回アクションを決めていらっしゃる。さすがとしか言いようがない。
男女が出会う場所というのは、もしかしたら一生を共に過ごすことになる方との最初の思い出の場になるかもしれない。
本日のような催しがその最初の場だとしたら、なんて素敵な出会いだろうか。
そんなことを思いながら、最後のお一人を見送った。
愛のライトサイドを表現していくことが使命です
最後に、本イベントの司会をされた、東京カレンダー 代表取締役の菅野氏に、イベントにかける思いを直接伺った。
--東京カレンダーさんは雑誌やWEBにとどまらず、本日のようなリアルイベントにも積極的な印象です。どのようなコンセプトで実施されているのでしょうか。
菅野氏:我々が東カレとして一番大切にしていること、それは「品質」です。
東京カレンダーは、これからの世の中を動かしていく世代のリアルを切り取って発信するメディアでして、読者の皆様が、恋愛や家族、愛という概念について大変興味を持たれているということを理解しています。
これまでメディアとして発信しているだけだったのですが、それだけではもったいないし、ファンのニーズにも応えられないと感じました。
もっと直接、人と出会って、恋愛できるサービスを作っていく必要があると感じ、東カレデートの運営開始に至りました。
一方、世の中には様々なマッチング・ペアリングのサービスがありますが、我々から見ると、正直に申し上げて品質としては良くないものばかりだと感じます。
本当に素敵な人と出会うためには、制限も必要です。気持ちの良くない人には退席していただきますし、基準に満たない方は残念ながら入会をお断りする。現に東カレデートでは、審査で半分以上の方が落ちています。時間との戦いもあるので、 なるべく無駄玉を打って欲しくないからこそのハードルです。
そんなハードルを乗り越えた方々に対し、アプリに集っている人たちはこんな人たちなんだよ、ということを自信を持ってエビデンスとしてご覧いただける。その場が、本日のようなイベントと捉えています。
こんなことができるのは、我々だけだと考えていまして、絶対的な自信があります。
--代表自らが司会をされていらっしゃいましたが、それは何故なのでしょうか?
菅野氏:お客様のことを一番理解している我々が直接おもてなしをする、ということが大事だと考えています。
よく驚かれるのですが、今回のようなイベントは100%内製です。イベント会社には入ってもらっていません。
自分たちが直接やっていくのが、一番クオリティが高いとわかっているからです。
例えば一流ホテルに行かれて、満足して帰ってきたけど、後々ドアマンや受付が外注だったと聞いたら、ショックですよね。
それと一緒です。
我々はお金と時間をかけて、しっかりと社員でやっていく、という姿勢でいます。
私が直接司会を務めさせていただく理由も、ここにあります。
--大変素敵なコンセプトです。最後に、御社が考える「愛」とはどのようなものでしょうか?
菅野氏:生きていく上での「素敵な単位」、といったところでしょうか。
今の時代って、人と過ごすには基本的には「目的」が必要ですよね。仕事だったり、友人づきあいだったり。
でもそういう明示的な目的がなく、ただ「この人と一緒にいたい」「この人と過ごすと幸せだ」という感情をもってできる、人間の唯一の関わり方が「愛」だと思います。
そういう人がパートナーにいるということは、いつの時代も当たり前になされているものの、人生における一番の贅沢だと感じます。
生きていくための愛というものも存在しますが、一方できらびやかな愛の効能というものもあると思っています。
「追求する価値があるし、コストもかけていい。結果としてうまく行けば最高だし、失敗してももう一回チャレンジすればいいじゃない。すごく贅沢なことなんだから」
東京カレンダーは、こういう姿勢を伝えたいんです。
素敵な人と一緒に入れるのは、贅沢なことなんですよ。
こういった、愛のライトサイドを表現していくことが、東京カレンダーとしての使命だと考えています。
--素敵なお話をありがとうございました!
編集後記
今回2回目の参加となった東京カレンダーさん主催のイベント。
毎度のことながら、参加者の質が非常に良いです。それは単純に美男美女が多いという話だけではなく、お行儀もとても良いです。お酒にのまれる方は一人もいらっしゃらず、どなたも大人の男女としての嗜みを持ったコミュニケーションをされていました。
そしてスタッフの皆様のきめ細やかな対応も素敵なもの。
印象的だったのが、バラをたくさん持っていた女性。
たくさんの花束で大変だろうと紙袋を渡されたのは、代表自らでした。
これはほんの一例にすぎず、建築家ミース・ファン・デル・ローエは「神は細部に宿る」とおっしゃっていますが、まさにそれを感じさせる品質のイベントでした。
最後に、素敵なフォトブースコーナーにて、東京カレンダースタッフの皆様を撮影させていただきました。皆様、大変お疲れ様でした。そして素敵なお時間を有難うございました!
東京カレンダー編集長・日紫喜氏(写真中央)とスタッフの皆様