対面ではなくビデオで3分、次世代デート体験を提案する「VACILA」が描く未来

インタビュー

 2018年11月3日、新たなる恋活マッチングアプリ「LiveDuo(ライブデュオ)」が提供開始された。

 LiveDuoはマッチングアプリ第4世代を標榜しており、マッチング後すぐに3分間のビデオ通話ができる、即・対面したいユーザーのための恋活アプリだ。

 大勢の中から好きな条件で検索してマッチングしていく第1世代、検索よりもカードをめくる感覚で気軽にそして直感的にマッチングできる第2世代、メッセージではなくデートからマッチングできる第3世代。これらマッチングアプリの次世代をいく恋活アプリとして、注目されてのリリースであった。

 それから2ヶ月が経過。同アプリを運営するLive Duo株式会社より、アプリを大幅にリニューアルし、アプリ名称も変更するとの連絡をいただいた。

 その名も「VACILA(バシェラ)」。

 リリースからたった2ヶ月で、アプリの名前から変えるとは、なんと思い切った選択だろうか。

 マッチングアプリ業界に精通するLove Tech Mediaとしてぜひその経緯や仕組みを知りたく、同社代表取締役CEOの比留間大地(ひるまだいち)氏にお話を伺った。

3分デート自体がアプリ体験の目的

取材に快く応じて頂いた比留間氏

--LiveDuoからの大幅リニューアル、びっくりニュースでした。そもそもですが、VACILAってどういう意味なのでしょうか?

比留間大地(以下、比留間氏):スペイン語 で「vacilando ヴァシランド」という、「行き先より体験を重視した旅」を示した言葉がありまして、そこからきています。

 

--そんな単語があるんですね!早速ですがそれを前提に、今回はどのような形・コンセプトでアプリをリニューアルされたのでしょうか?

比留間氏:LiveDuoは3分間のビデオチャットからマッチングが始まり、そこからメッセージや実際のデートにつながっていくという流れでした。つまり、3分間ビデオチャットは、そのあとのデートのための手段という位置付けでした。

でも、リリース後にユーザーの意見をヒアリングしていったところ、ビデオチャットによる3分間トークのインパクトが、想定以上に強いということがわかりました。

それで今回リニューアルしたVACILAでは、そもそもビデオチャットによる3分間トークそれ自体を目的として設計するようにしました。カテゴリーも恋活・婚活アプリからビデオチャット型SNSアプリに変えた点も大きいです。

コンセプトは「いつでもどこでも3分デートで心の旅へ。」です。

旅先での出会いはしばしば人生を変えます。そんな出会いをよりコンパクトにぎゅっと濃縮したのがこの「VACILA(バシェラ)」です。以下がコンセプト動画なので、まずはこちらをご覧ください!

 

新生VACILAの画面仕様

比留間氏:以前のLiveDuoから仕様がだいぶ変わったので、まずはアプリ画面と動作からご説明しますね。

比留間氏:画面としてはシンプルに作っていまして、こちらがメイン画面です。下スクロールで、ユーザーが表示されていきます。

比留間氏:「3分デートに誘う」というボタンがありますが、これを押していただくことで、相手を3分のビデオチャットに誘うことができます。

比留間氏:呼び出すとこんな感じで、相手の表示が「呼出し中」モードになります。右上のカウンターが同時呼び出し中の人数を表示しているのですが、これは一度に100名まで同時に呼び出し可能です。

ちなみに、それぞれの呼び出しはいつでもボタン一つでキャンセルできます。

 

--ちょっとでも気になる相手であれば呼び出すような仕様ですね。

比留間氏:はい、カードをめくる感覚で気軽に呼び出していただきたいと思い、このような仕様にしています。

呼び出しをもらうと、左上のように「◯人からお誘い」と表示され、ここをタップすると、こちらのような画面になります。

比留間氏:これで「START」ボタンを押すと、お互いの通話が始まります。

比留間氏:スタート直後はビデオチャットモードですが、ご都合に合わせて右下の「切り替え」ボタンから通話モードにしていただけます。

 

--オンライン中のユーザーでなくとも呼び出せるのでしょうか?

比留間氏:はい、呼び出し自体は、アプリを起動していないユーザーでもできます。相手がアプリを起動したタイミングで、このように、呼び出しがあったことが最初に表示されます。

比留間氏:通話もしくはビデオでの3分トークが終了したら、自動的に相手とメッセージができるようになります。

 

--なるほど。ちなみに、プロフィールはどのような項目を設定できるのでしょうか?

比留間氏:見ていただくとわかる通り、非常にシンプルな仕組みにしているので、プロフィールも写真・ニックネーム・ひとことアピールコメント・自己紹介文章・職業・勤め先・学歴の7項目というスリムな数にしています。

ただ、写真で判断するユーザーが多いと想定しているので、写真は6枚まで設定できるようにしています。


比留間氏:大きな画面構成としては以上になります。

いつでもどこでも3分デートで心の旅へ

--以前のLive Duoバージョンでは、相手をお気に入り登録するライク機能だったり、3分トーク後に相手を評価する仕組みがあったと思いますが、今回のVACILAではそれらが無くなっていますね。

比留間氏:リリースした後に色々とユーザーの動きを調べていたのですが、シンプルにしていたつもりでも機能が多くなっており、結果としてややこしくなっていました。

UX(ユーザーエクスペリエンス)的に色々と課題があり、どうせだったら全部変えようとなったのが、今回のフルリニューアルのきっかけです。

特に相手を評価するという行為は、システムに入れるよりかはユーザーに委ねた方が良いという結論になり、機能そのものを外しました。

 

--結果として非常にシンプルなアプリ構成になった印象です。同時に100人まで相手を呼び出すことができるとおっしゃっていましたが、複数人が呼び出しに応じてくれた場合は、どんな動きになるのでしょうか?

比留間氏:トークできるのは早い者勝ちです。

なので、二番目以降に呼び出しに応じようとしても、エラー表示されます。

 

--なるほど。良いと思ったらすぐに応じたほうが、後悔しないという仕様ですね。VACILAは、どこまでが無料で利用ができるのでしょうか?

比留間氏:3分デートまでは男女ともに完全無料でご利用いただけます。トーク終了後のメッセージのやりとりから、男性は有料会員のみ利用できます。

 

--課金することなく3分デートし放題ということですか、すごくお得ですね!アプリ内で課金しないでも、無料の3分デートの時点でLINE交換する男女がいることが想定されると思いますが、そのあたりはどうなんでしょうか?

比留間氏:確かにLINEIDを口頭で交換することは可能ですが、女性が応じないケースがほとんどだと思います。実際に、Live Duoバージョンのユーザー動向をチェックしていましたが、トーク中にLINEなどの他メッセージアプリの交換に至ったケースはありませんでした。

あったとしても少数だと思います。

 

--確かに、男性は交換したがると思いますが、女性は応じなさそうですね。今後、VACILAで実装していかれたい機能などありましたら、教えてください。

比留間氏:SNOWのようなビューティー効果やメイクの機能を、トーク中に利用できるようにしたいですね。

あと、英会話やゲームなど、特定の趣味や目的に応じたコミュニティ機能も、中長期的に実装していきたいと考えています。

 

--動画中のSNOW的機能は、Facebookのライブ動画でも似たような機能があり、これからますますニーズがありそうですね!それでは最後に、Love Tech Media読者の皆様にひとことお願いします!

比留間氏:冒頭にもお伝えした通り、VACILAのコンセプトは「いつでもどこでも3分デートで心の旅へ」です。

旅には様々な感動がありますが、その中でも一番は、現地の人との出会いだと感じます。

VACILAは、家にいながら、人との出会いをメインとする旅を実現しようとしています。

UBER EATSも、家にいながら「美味しい」の体験ができます。

ぜひVACILAを通じて、新しい人との出会い体験をしてください!

7日間で恋人は作れるのか

 2018年12月26日、Live Duo株式会社主催のイベントが開催されたのだが、実はその時に初めて、VACILAリリースの予告のみが発表された。

 その際は詳細まで言及されなかったのだが、その場にいたイベント参加者の皆様は、早く詳細を知りたい様子であった。

 では、イベント自体はどんな内容だったかというと、こちらである。

 この「7日間で恋人を作る」というミッションを皆で考えるというコンセプトだったのだが、ここではイベント中に提示された興味深いデータや考え方を数点、ご紹介したいと思う。

(1)7日以内にマッチングから恋人になる確率

 この確率を求めるために、イベントでは以下の計算式が提示された

知り合う数(マッチング数) × 連絡続く率 × 7日以内の当日デート成立率 × 初デート告白成功率

 マッチングアプリに精通した専門家との意見交換の結果、連絡続く率が3%、7日以内の当日デート成立率が45%、初デート告白成功率が30%と仮定すると、なんと、1マッチングから恋人になる確率は0.405%という低さであった。つまり、7日以内にマッチングから恋人になるためには、247人の相手とマッチングする必要があるという単純計算である。

 7日間で恋人を作るための理想的なスケジュール通りに進めようとすると、2日間で約250マッチングが必要ということになる。

(2)なるべく多くマッチングに至るためのテクニック

LiveDuo株式会社 CXO 馬場渚氏

 2日間で250マッチングを実現するためのテクニックとして、LiveDuo株式会社 CXOの馬場渚氏にバトンタッチされた。馬場氏は、Chief UX Officerというプロダクトデザインのプロフェッショナルとして同社にジョインされた。

 箇条書きで恐縮だが、以下のアドバイスが、具体的事例とともに解説された。

  • マッチング成功のためには、プロフィール写真が7割!
  • 一枚の写真からストーリーを魅せることを意識する
  • ダメなプロフィールの5Sを回避する!(Self撮りNG、Snow加工NG、Sadな表情NG、S集合写真NG、S証明写真NG)
  • 男性と女性で平均マッチ率は断然異なる!男性:0.5〜15%、女性:80〜95%
  • 2通目まで進めば、6人に1人はデートできる
  • メッセージは1通目が一番大事
  • 1通目は21:30付近の時間帯に送るのがベスト!
  • メッセージは1分以内に返信するべき(時間がたつほどクオリティが求められるし、リアルタイムの会話だと面白さが3割増しになる。さらに時間が経つと、競合が多いので忘れられる)
  • メッセージの内容は、素人ユーザーには深い共感を示し、人気ユーザーに対しては「あなたのために」の姿勢でのぞみ、玄人ユーザーに対しては突っ込みたくなる奇天烈さで攻略するべし!
  • 実際に会う前に長電話をすることで、相手のデート実行についての意思決定に与える影響力を上げる(メッセージだけのやりとりに比べ、電話をすると約6倍もの影響力を与えることができる、とのこと)

(3)イベントのまとめ

 ここまで、7日間で恋人を作る方法について定量および定性評価をもとに進められたが、この日の最終的な結論は以下とのことだった。

 この後の懇親会で参加者の皆様に、7日で恋人を作りたいかと聞いてみたが、ほとんどの方は「そんなに急ぐ必要はない」との回答であった。

 おっしゃる通りである。

 

編集後記

リリース後2ヶ月で、ユーザーフィードバックにもとづいた大幅なサービスリニューアルを実行するというスピード感が、素晴らしいと感じました。

 

ビデオチャットを通じたマッチングは、まだ時代としては先端を行っているので、日々の細かい修正と、時には大胆な方向転換をしていかないと、なかなか市場を開拓できない領域だと感じています。

 

「いつでもどこでも3分デートで心の旅へ」というコンセプトも素敵ですね。

 

LiveDuoさんには引き続き、マッチングサービスの先端事例として業界を盛り上げていただきたいと思います!

 

『VACILA』詳細についてはこちらをご覧ください

 

本記事のインタビュイー

比留間大地(ひるまだいち)

Live Duo株式会社 代表取締役CEO

東工大経営工学系卒。 テクノロジー・デザイン・ビジネス・ソーシャルの4つのセクターで活動する生粋のジェネラリスト。 0to1を生業とする。

 

Love Tech Mediaに感想・コメントを送る

 

LoveTechMediaは、【恋愛/結婚】【妊娠/出産】【育児】【家族生活】【福祉】【社会課題】の6分野を「人の”愛”に寄り添うテーマ」と定義し、これらのテーマをテクノロジーで補完する「人とサービス」の情報(Intelligence)をお届けする、というコンセプトで運営しています。

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

LoveTechMedia

テクノロジーに触れないことによる”愛”損失を最小限に留める。
LoveTechMediaとは