LoveTech Media編集部コメント
男性不妊領域における精子セルフチェック市場が活況を迎える中、今度は女性の卵巣に寄り添うセルフチェックサービスがリリースされた。
株式会社F Treatmentが提供開始した、卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるかを表す「卵巣年齢」を、自宅で簡単に測定できる日本初の検査キット「F check」(エフチェック)である。
卵巣年齢とは、卵巣に残っている卵子の数が何歳相当であるかを表す指標。
卵巣年齢は、卵子の周りの細胞から出るホルモンであるAMH(アンチミューラリアンホルモン)の測定結果に基づいて算出するものだ。
卵巣年齢が高い場合、卵子の数が少なくなっていて、妊活や不妊治療ができる期間が限られてくる、ということが分かる。
また、卵巣年齢が低くかつ月経不順の場合は、多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)(PCOS:polycystic ovarian syndrome)という、排卵が阻害される不妊原因となる疾患の疑いがあることが分かる。
この卵巣年齢・AMHの値は、検査以外では分からない上に、個人差がとても大きく、実年齢とは必ずしも相関しないため、卵巣年齢を把握することは、ライフプラン・妊活・不妊治療を考える上で非常に大切なことと言えるだろう。
検査に必要な血液はわずか0.1ml。
専用のツールを使って、指先から簡単に採血し、血液を検査センターに郵送した後、約10日間で自身のスマートフォンやPCから閲覧できるマイページ上で、検査結果を確認することができる。
また、マイページでは卵巣年齢に関する検査結果の確認に加えて、様々なコンテンツやサービスを提供しており、自分の卵巣年齢を知った上で、その後の妊活における不安や悩みの解消をサポートしてくれるという。
具体的には、同社が運営する別サイト「不妊治療net」に変遷して口コミを参考にしながらクリニックを探すことができたり、生活習慣などの合計19個の設問に回答することで不妊の兆候を把握できたり、専門家に妊活に関する相談を手軽にすることができるという(これについては今秋リリース予定)。
自身の身体について正確に知ることは、妊活を開始するタイミングや不妊治療の検討含め、中長期的なライフプランを考える上で必須と言える。
自身の身体について正しく知らないことが、本来は避けられる可能性のあった「不妊」に向き合うことになり、精神的・肉体的・金銭的な負担を強いられるケースも少なくないと言える。
今回リリースされた「F check」を通じて、卵巣年齢を正しく知り、そこから女性における健康リテラシーの底上げがなされることを期待したい。
以下、リリース内容となります。