記事の要点
・患者は『ルナルナ』から医療施設を検索・予約できるほか、その後の診療、決済、処方せん配送までをオンライン上で受けることが可能となる。
・医師側は「ルナルナ メディコ」を併用することで、『ルナルナ』に記録された患者のデータを見ながらのオンライン診療が可能となる。
・女性の健康情報サービス『ルナルナ』は、今年7月時点で1,400万ダウンロード。
LoveTechポイント
ピルの服薬や不妊治療のために通院する患者に寄り添い、また医療機関サイドにとってもWin-Winとなる点がLoveTechだと感じます。
多くの女性がダウンロードしている『ルナルナ』と連携しているからこそ、ネットワーク効果を発揮してもらいたいと思います。
編集部コメント
産婦人科領域におけるオンライン診療が、一気に加速するかもしれない。
この度、エムティーアイが運営する女性の健康情報サービス『ルナルナ』と一部の機能を連携した、産婦人科向けオンライン診療システム『ルナルナ オンライン診療』がリリースされたのだ。
『ルナルナ オンライン診療』では、患者は『ルナルナ』から医療施設を検索・予約できるほか、その後の診療、決済、処方せん配送までをオンライン上で受けることが可能となる。
引用:『ルナルナ オンライン診療』ホームページ
厚生労働省の調査(※)によると、不妊治療と仕事を両立している人のうち、87%が通院回数の多さや待ち時間の長さ、精神面でのつらさなどを理由に「両立が難しい」と回答するなど、不妊治療における通院には患者に大きな負担があることが明らかになっている。
※平成29年度厚生労働省 「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査研究事業」より
また、ピルを服薬している患者を対象にした『ルナルナ』の調査(調査期間:2019年7月2日~6日、有効回答者数:ルナルナユーザー899名)でも、「クリニックが営業している時間帯の通院が困難」、「待ち時間が長い」といった声が多く寄せられ、産婦人科への通院には様々な悩みがあることがわかっており、そのような背景から『ルナルナ オンライン診療』は開発されている。
またこのシステムは、『ルナルナ メディコ』という、患者が『ルナルナ』に記録した健康情報を同意の上で提携医療機関にて提示できる、医師と女性をつなぐシステムと併用することで、『ルナルナ』に記録された患者のデータを見ながらのオンライン診療が可能となる。
提供機能としては以下の通り。
・診療予約…初回の対面診療の予約も可能。Webで24時間受付。『ルナルナ』からも予約可能
・患者が記録した健康情報の閲覧…「ルナルナ メディコ」との併用により、患者が『ルナルナ』に記録した健康情報を医療施設側で確認しながらの診療が可能※5
・オンライン診療…ビデオ通話にて、検査結果の返却や薬の処方などの診療が可能
・オンライン相談…ビデオ通話にて、医療従事者による来院前の健康相談などが可能
・決済機能…事前にクレジットカードを登録し、オンライン相談・診療後に自動決済
・薬・処方せん配送…配送会社が医療施設で薬や処方せんを回収し、患者へ配送
今年7月時点で実に1,400万ダウンロードを誇る『ルナルナ』と連携することで、多くの方に認知され、不妊治療やピルの服薬などで通院する患者の負担を軽減し、産婦人科領域をけん引するオンライン診療システムとなる可能性を秘めていると言えるだろう。
医療機関と患者、双方にとってメリットのある『ルナルナ オンライン診療』。
産婦人科領域の医療機関を運営する方は、ぜひ導入を検討されてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。