記事の要点
・家族アルバムアプリ「Famm」を展開する株式会社Timersが、Famm登録の出張カメラマン向けに「助産師から学べるニューボーンフォト講座」を10月14日にオンラインで開催。
・講師を務めたのは、助産師フォトグラファーの田中智美氏。講座では、沢山の新生児を見てきた助産師だからこそわかる赤ちゃんの身体の話や、ニューボーンフォトにおける撮影環境の話、産後のママの身体と心にまつわる話など、多角的なテーマを取り扱った。
・ニューボーンフォトは欧米で10~15年くらい前に流行しはじめ、日本でもここ数年ニーズが高まっている。ベビカム株式会社が実施したアンケートによると、ニューボーンフォトを撮影した(したい)人は全体の約35%いるという。
LoveTechポイント
生後3週間頃までの新生児期の赤ちゃんの写真「ニューボーンフォト」が国内でも浸透しはじめていますが、ニューボーンフォトグラファーの教育機会が限られているのが現状です。
赤ちゃんの専門家である助産師による撮影講座の開催は、ニューボーンフォトの大前提であるべき「赤ちゃんの安心・安全」の強化につながり、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
家族アルバムアプリ「Famm」を展開する株式会社Timersが、Famm登録の出張カメラマン向けに「助産師から学べるニューボーンフォト講座」を10月14日にオンラインで開催した。
講座を監修したのは、助産師による24時間オンライン相談・サービスを提供する「じょさんしonline」だ。
講座の講師を務めた、じょさんしonline所属の助産師フォトグラファー田中智美氏。沢山の新生児を見てきた助産師だからこそわかる赤ちゃんの身体の話や、ニューボーンフォトにおける撮影環境の話、産後のママの身体と心にまつわる話など、多角的なテーマを取り扱った
【講座概要】
1. 新生児期の体の特徴
・新生児期について
・新生児の体の特徴について2. 環境調整
・室温管理、音、ひかり、フラッシュについて
・オムツ替えや授乳時の対応3. 産後の家族とママの身体について
・産後すぐの母親の心身について4. 質疑応答
ニューボーンフォトとは、生後3週間頃までの「新生児期」の赤ちゃんの写真のこと。特に生後2週間までの赤ちゃんは身体がやわらかく、ママのおなかにいた頃のきゅっとまるまったポーズなども再現することができる。
もともとは欧米で10~15年くらい前に流行しはじめ、赤ちゃんが誕生した際の出産報告を兼ねたメッセージに添付されたり、InstagramなどのSNSでシェアされるようになった。新生児期ならではの、生まれたてのふにゃふにゃとした様子を写真に残すことで、出産時に感じた、生命が生まれる神秘、喜びや幸せ、子どもへの愛情や願いを思い出すことができる等と好評。日本でもここ数年で、徐々に浸透し始めている。
今春にベビカム株式会社が実施したアンケートによると、ニューボーンフォトを撮影した、もしくはしたい人の割合は、約35%にも上るという結果が出ている。
「ニューボーンフォト撮影したい(した)?」という質問への回答結果(回答数:95)(画像出典:ベビカム「Q.ニューボーンフォト撮影したい(した)?」より)
このようにニューボーンフォトのニーズが高まる一方で、国内におけるニューボーンフォトグラファーの数は潤沢とはいえない。新生児の写真撮影となると、カメラマンは通常とは異なる知識や安全面の確保が必要となる。アメリカやオーストラリアでは、毎年数百人のフォトグラファーが参加するBaby Summitが開催され、ニューボーンフォトやマタニティフォトなどの撮影方法、レタッチ、マーケティング、ビジネスのことを学ぶカンファレンスが開催されている。
カメラマン育成のコミュニティがあるわけだが、日本ではそういった知見やネットワークを得る場は、未だに限られている。
筆者自身、自分の子どものニューボーンフォト撮影に立ち会った際、カメラマンの方の技術には心底驚いた。すやすやと眠っている赤ちゃんを起こさずに、おくるみなど様々な小道具を使いながら、おなかのなかでまるまっているようなポーズや、頬杖をついたポーズなど、さまざまなポーズにスムーズに誘導していく。泣いてしまっても、再び心地良い眠りに誘う術をいくつも持っており、寝かしつけの方法などについて思わず育児相談をしたくなった。
ニューボーンフォトは、写真の仕上がりの美しさ、芸術性だけでなく、被写体である赤ちゃんと心地よく付き合うプロフェッショナルさが存分に発揮された作品であり、その専門性・独自性に感服した次第だ。
今回のようなオンライン講座が開催されることで、ニューボーンフォトグラファーの門戸がより一層広がり、安心安全に、新生児期ならではの愛しさを写真におさめる選択肢が全国に広まることを期待したい。
以下、リリース内容となります。