LoveTech Media編集部コメント
VRをはじめとするソリューションやAIエンジンを提供するテクノロジーカンパニーのジョリーグッドが、専門医監修のもと、発達障害支援機関向けのソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)VR「emou」(エモウ)を開発した。
「emou」は、VRによって学校や社会での集団生活をリアルに体験することで、相手に適切な反応をするための言語的、非言語的な対人行動を、いつでも、どこでも、何度でも訓練することができる次世代のSSTプログラム。
専門医の監修のもと、プロの役者と高精度VR開発チームにより制作された48以上の豊富なVRコンテンツにより、利用者の成長や年齢に合わせた計画的なトレーニングを実施することができ、学校生活や職場などの日常生活の中で欠かせないソーシャルスキルを、VRのリアルな仮想空間内で何度でも体験トレーニングを行うことができる発達障害支援プログラムとなっている。
利用者は、これまでのワークシートやロールプレイでは再現が難しかった社会生活における様々な場面を、まるで実際の空間で体験しているかのようにして、何度でもトレーニングすることができるという。
ポイントは、ゲーム感覚で参加できるという点。
VRの場合、言葉が詰まったりしても、何度でもやり直せるという部分がアドバンテージとしてあり、先行体験ユーザーも、そのような感想を持たれていた。
さらに開発元のジョリーグッド は、emouの最初の導入支援機関である株式会社Kaienが運営する支援施設、TEENS新宿、TEENS川崎にて、SST VRスクールを開校する予定だという。
こちらプロダクトの詳細発表と体験展示が、3月18日(月)から東京ビッグサイトにて開催の「Medtec Japan」にて行われるとのこと。
「Medtec Japan」
開催日時:2019年3月18日(月)〜20日(水)10時〜17時
開催場所:東京ビッグサイト 東ホール(ブース番号:2006)
料金:来場事前登録で無料
「Medtec Japan」HP:http://www.medtecjapan.com/ja
ご興味のある方は、是非登録の上、ご覧になってみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。
リリース概要
株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は 、専門医監修のもと、発達障害支援機関向けのソーシャルスキルトレーニング(以下 SST)VR「emou」(エモウ)を開発しました。本プログラムの詳しい発表と体験展示を、3月18日(月)から東京ビッグサイトにて開催の「Medtec Japan」にて行います。
「emou」は、学校生活や職場などの日常生活の中で欠かせないソーシャルスキルを、VRのリアルな仮想空間内で何度でも体験トレーニングを行うことができる発達障害支援プログラムです。利用者は、これまでのワークシートやロールプレイでは再現が難しかった社会生活における様々な場面を、まるで実際の空間で体験しているかのようにして、何度でもトレーニングすることができます。
ジョリーグッドは、本サービスの第一弾として、全国でSSTを実施している就労移行支援事業や放課後等デイサービスなどの支援機関、特別支援学級を設置する小学校中学校向けに、専門医が監修するVRコンテンツによるSSTプログラムの、指導マニュアルを含めたパッケージ提供を開始いたします。進行プログラムとセットで提供されるため、経験の浅い支援スタッフでも簡単に質の高いSSTを実施することができます。導入をご希望の支援機関や学校の方は、emou公式サイトからご登録をお願いします。https://emou.jp/
支援事業者らとSST VRスクールを開校へ
ジョリーグッド は、「emou」の最初の導入支援機関である、株式会社Kaien(東京都新宿区 代表取締役 鈴木慶太、以下 Kaien)が運営する支援施設、TEENS新宿、TEENS川崎にて、SST VRスクールを開校いたします。
▲言語化の難しいソーシャルスキルをシーンごとに体験できる、豊富なコンテンツ展開
発達障害とは
発達障害とは、生まれつき脳機能の発達にかたよりがあり、社会生活において生きづらさを感じる障害です。厚生労働省の発表によると医師から発達障害と診断されている人は48万1千人。潜在的には国内人口の6.5%(約780万人)が発達障害である可能性もあると言われています。発達障害の人は適切な療育や訓練を受けることによって、社会へ適応する力を伸ばすことができます。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは
「ソーシャルスキル」とは 対人関係や集団行動を上手に営んでいくための技能 (スキル)のことです。これまでのSSTは、ワークシートやロールプレイなどで実施し、受講者は様々な場面を自身で想像するしかなく、効果は限定的でした。また支援プログラムも統一された指標がないため、支援スタッフのスキルや育成方法も確立されておらず、提供するトレーニングの質にバラツキがあることが課題でした。
VRなら社会の集団生活をリアルに体験、何度でもトレーニングできる
「emou」は、VRによって学校や社会での集団生活をリアルに体験することで、相手に適切な反応をするための言語的、非言語的な対人行動を、いつでも、どこでも、何度でも訓練することができる次世代のSSTプログラムです。専門医の監修のもと、プロの役者と高精度VR開発チームにより制作された48以上の豊富なVRコンテンツにより、利用者の成長や年齢に合わせた計画的なトレーニングを実施することができます。
SST VR「emou」コンテンツの例
放課後の話し合い(学齢期) ピンチの時に(学齢期) 誰に相談する?(就労移行期)
シンプル構成と指導マニュアルで運用も安心
「emou」には、学齢期向けコンテンツと、就労移行期向けコンテンツの2種類があります。VRゴーグルとスマートデバイスのみのシンプルな機器構成に加え、スムーズに指導するためのセッション進行シートが付属しているため、支援機関は導入後すぐにSST VRクラスを開講することができます。
▲様々な対人シーンを再現したVRが利用可能
▲専門医監修のセッションシートを提供
「emou」先行体験会の様子
就労移行支援施設で実施した「emou」先行体験会では、就職活動をする上で必ず体験する採用面接や、学校生活での友人との日常などのコンテンツを提供。体験者にアンケート調査を行いました。
▲「emou」での体験学習の様子。支援スタッフはVRゴーグルとスマートデバイスのみの 簡単運用で、少人数で質の高い支援プログラムを実施することが可能です。
<「emou」体験者のコメント>
13才男児のお母さん:これまでSSTの体験イベントは拒んでいましたが、ゲーム感覚で参加できるとあってVR体験では楽しんでいた様子でした。VRの場合、言葉が詰まったりしても、何度でもやり直せるという部分がいいなと感じました。遊び感覚で訓練ができるのは魅力的です。
21才男性:VRで面接体験をしましたが、実際は恥ずかしくなって言いたいことが言えなくなるときもありましたが、気にすることなく訓練を受けられました。また、面接の練習相手はいつも一人なので、複数の人と面接体験ができるのは貴重。VRを通して、職業体験もしてみたいと思いました。
「emou」監修医 どんぐり発達クリニック院長 宮尾益知先生のコメント
従来のワークシートやカード、ロールプレイなどで実施するトレーニングは、積み重ねや経験という意味ではとても重要な訓練ですが、体験者から見える「場面」が一つに限られてしまうため、全体を見ないで行動してしまうという習性は改善されにくい懸念があります。一方でVRの場合、右、左、上、下を見たりとさまざまな動きをするので、全体を見て判断や行動ができるようになります。さらに、「emou」を含めた最新のトレーニングでは、画面内に視点の位置が表示されるため、体験者がどこを見ているかが分かります。つまり、本質的にどこを見れば良いのか周りの人たちが教えることができるわけです。
「emou」によるSSTを実施した支援機関のコメント
経験豊富な支援者が行うことが必要とされているSSTが、VRという機材だけで本当に代用することが出来るのか、実施前は半信半疑でした。しかし、いざセッションを行ってみると効果は私の想像以上でした。発達障害の方は大人も子どもも、VRへの没入感、すなわちハマる感覚が強かったからです。「emou」のVRは目線による追跡なども出来、SSTが点数化されていることもあって、これまでとは違ったゲーム感覚で発達障害の方がSSTに取り組んでくれました。仮想と現実のちょうど中間を狙ったような設計なのも良いと思います。実際の生活の前に「emou」で何度もリアルに近い経験を積むことで、現実社会への適応が高まることが期待されます。まだ試作段階ということで今後の発展がますます楽しみです。
(株式会社Kaien 代表取締役 鈴木慶太氏)
提供プラン
emou class(支援機関・学校向け)… 「emou」を使用したSST VRクラスを、自社の支援施設や学校で自由に開校できます。価格:月額5万円〜
無料体験会
支援機関や特別支援学校のある学校関係者さま向けに「emou」を使用したSST VRをご体験いただける体験会を開催しております。
開催日:3月28日(木)18時〜19時
4月 4日(木)18時〜19時
場所:株式会社ジョリーグッド 東京都中央区日本橋堀留町1-8-11
無料体験会のお申し込みはこちらから、無料会員に登録してください。https://emou.jp/
イベント体験展示、講演情報
「Medtec Japan」
開催日時:2019年3月18日(月)〜20日(水)10時〜17時
開催場所:東京ビッグサイト 東ホール(ブース番号:2006)
料金:来場事前登録で無料
「Medtec Japan」HP:http://www.medtecjapan.com/ja
<スペシャルセッションステージ情報>
講演日時:3月20日(水)11時〜12時
講演会場:東4ホール開催 フォーラム会場3 ※受講無料
テーマ:「VRが変える発達障害 スキルトレーニングの有効性」
登壇者:ジョリーグッド 執行役員CCO・CMO 丸山安曇
ジョリーグッド 経営戦略局クリエイティブ事業部シニアプロデューサー 青木雄志
Kaien 代表取締役 鈴木慶太
株式会社ジョリーグッドについて
ジョリーグッド(https://jollygood.co.jp/)は、高精度な“プロフェッショナルVRソリューション”と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニーです。先端テクノロジーをギークやマニアだけでなく「地域の生活者や企業が活用できるテクノロジープラットフォーム」にデザインして、数多くの企業や自治体に提供しています。