「はいチーズ!」ブランドが、ロゴ含めて刷新。ICTシステムの無償提供も開始

育児/教育

記事の要点

・千株式会社が、インターネット写真販売サービス「はいチーズ!」をSaaS型総合保育テックサービスとして刷新。9月15日より、全国の保育園・幼稚園・学童などの教育施設や子ども向け習い事施設を対象に、初期導入費用0円、月額利用料0円で無償提供を開始。

 

・記録作業のほとんどが「手書き」で行われるアナログなコミュニケーションが多く属人的な子育業務を、「はいチーズ!システム」利用によりICTで保育業務の効率化を推進し、残業削減や保育士の離職防止につなげる事がねらい。

 

・第一弾として神奈川東部ヤクルト販売が、社内保育園全園(27カ所)に無償導入を決定。

編集部コメント

ICTで保育士の働き方改革や保育業界のDXを推進する千株式会社が、2021年9月15日より、全国8,500以上の保育園・幼稚園などに導入されているインターネット写真販売サービス「はいチーズ!」をSaaS型総合保育テックサービスとして刷新。保育業界向けICTサービスの名称を「はいチーズ!」ブランドに変更・統一した。

 

またこれに伴い、全国の保育園・幼稚園・学童などの教育施設や子ども向け習い事施設を対象に、「はいチーズ!システム」の初期導入費用0円、月額利用料0円での無償提供も開始している。

 

この背景には、深刻化する保育士の残業と、それに起因する保育士不足があるという。

 

厚生労働省が2020年3月に発表した調査報告書をもとに同社が計算したところ、ひと月に最大220時間もの残業時間が発生している保育士もいるという。

 

園での業務には、園児の保育業務以外にも、園児の出欠管理や情報管理、保育の年間計画、職員のシフト作成業務など多岐にわたる事務作業がある。さらに現在のコロナ対策の徹底も加わり、一層の業務負荷が生じているのが現状だ。

 

保育士の働き方改革や、安全・安心な保育環境の整備が喫緊の課題とされるなか、解決策の一翼として期待されているのが「保育ICT」。上述した厚労省調査をもとにした同社独自計算によると、事務作業においてはICT導入により100時間程の時間短縮効果が期待できるという。

 

また、保育人材紹介のトライトによる保育業界DX調査によると、DXに取り組んでいる園に勤務するスタッフの約半数が、DXによって「業務が改善された」と回答し、また改善されたことのトップが「子供の安全管理」、続いては「残業時間が軽減された」が多く回答された。つまり、デジタライゼーションおよびDXを進めることで、保育士の離職理由の上位である「仕事量の多さ」や「労働時間の長さ」などの課題が解消へと進み、保育の質の向上に寄与していることが分かっているのだ。

 

このように保育ICTへの期待が高まる一方で、導入補助金の実施有無が各自治体の判断に委ねられていることから、自治体により補助金の実施状況にばらつきがあり、例えば東京都の2020年度実績においても全62区市町村のうち約6割にあたる38区市町村が補助金事業の実施を行っていないという実態も存在する。

 

この現状に対して千株式会社は、補助金制度の実施有無に関わらず、すべての保育施設が平等に保育業務のICT化に取り組める環境整備と、保育士の働き方改革促進に繋げるため、今回、はいチーズ!システムの無償提供を開始するに至ったというわけだ。

 

はいチーズ!システムでは、検温や排便、午睡チェックといった保育に関わる機能はもちろん、登降園管理や保護者への連絡、各書類作成や勤怠・シフト管理、写真販売といった、30以上の機能で園業務を幅広くサポートしている。

 

 

はいチーズ!システムの無償提供概要は以下の通り。

 

<無償提供の概要>

  • 内容:保育ICTを推進したい保育施設は無償で30種以上の機能が利用可能
  • 提供開始時期:2021年9月15日(水)
  • 対象:全国の保育園・幼稚園・学童保育などの教育施設や、塾やスイミングなどの子どもを対象とした習い事施設 等
  • 申し込み方法:お電話又はお問い合わせフォームよりご連絡ください
    ・電話番号:050-1745-2953
    ・お問い合わせフォーム(URL): https://hoiku-ict.com/form/contact/

 

さっそく、無償提供先の第一弾として、飲料・食品事業、医薬品事業、化粧品事業を展開する神奈川東部ヤクルト販売株式会社の社内保育・全27園への導入が決定。2021年5月のテスト導入では、保育士の業務負担が軽減されたほか、写真つきでその日の保育の様子を知らせる連絡帳機能が保護者から重宝され、家庭での親子のコミュニケーション自体が活性化しているといった声が上がるなど、保育士と保護者双方からICTツールの導入が支持されているという。

 

ここ数年、ICT活用が進んできた保育業界だが、無償で利用ができる本サービスにより、保育業務が効率化され、残業削減や保育士の離職防止につながる事を期待したい。

 

<無償機能一覧>

  • 登降園管理
    – 登降園管理機能
    – 出席簿機能
    – 保育スケジュール機能
    – 延長保育料計算機能
    – 請求書発行機能
  • 指導案・要録作成
    – 年間指導計画管理機能
    – 月案・週案・日案管理機能
    – 保育日誌管理機能
    – ヒヤリハット・事故報告書機能
    – 児童保育要録機能
    – 園日誌作成機能
  • 保護者連絡
    – 保育ドキュメンテーション
    – 保護者へのメール一括送信機能
    – 連絡帳(出欠連絡/お知らせ配信/保育予定/食事/検温・排泄/睡眠時間/身体測定/行事)
    – 健康管理・午睡チェック
    – 健康チェック機能(検温/健康状態/排泄)
    – 睡眠チェック機能
    – アレルギー確認機能
    – 身体測定機能
    – 発達記録機能
    – 検食簿機能
  • 勤怠管理
    – 出退勤管理機能
    – シフト管理機能
  • その他
    – 児童情報管理機能
    – 家族情報管理機能
    – 従業員情報管理機能
    – 保育所情報管理機能
    – 個人記録管理機能
    – アクセス制限設定機能
    – 連絡ボード

 

※上記以外で一部有償オプションを選択することも可能です。

 

LoveTechMedia編集部

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