玩具大手のハピネット、子どもの発達段階に合った玩具を選べる専門サイトをオープン

育児/教育

記事の要点

・玩具卸業大手のハピネットが、中京大学現代社会学部教授・辻井正次先生監修の下、玩具選びに悩む保護者・保育者に向けて、「子どもの発達に合った玩具」を見つけられる専門サイトを2021年11月1日にオープン。

 

・サイトでは、遊びの段階を4段階に分けて、子どもの特性に合った玩具を掲載。発達障害児の社会性支援プログラム「あそプロ」で実際に使われているものを紹介しており、子どもが今どの状態にあるのかを検討しながら玩具を見つけることが可能。

 

・玩具掲載の他に、大人の関わり方のコツも提示。掲載されている玩具はハピネット・オンラインにてその場で購入が可能。

編集部コメント

玩具やビデオゲーム、映像・音楽ソフトなどエンタテインメント商材の流通及び企画販売事業を展開する株式会社ハピネットが、子どもの発達に合った玩具を見つけられる専門サイトを、2021年11月1日よりオープンした。

 

 

ハピネットといえば、バンダイナムコグループの中核複合商社として玩具卸業の国内最大手。卸業の他にも、ゲームやDVD・ブルーレイ、CD、ホビー商材や模型玩具など、様々なエンタテインメント商材を取り扱うECサイト「ハピネット・オンライン」を運営している。

 

玩具、おもちゃは子どもにとって単なる遊びや娯楽ではなく、人との関わりなどの社会性の発達を伸ばすためにとても重要で、おもちゃを通して大人や子ども同士で遊ぶことが、社会性や言葉を育てていくと同社は強調する。

 

ひと言でおもちゃと言っても、男の子用、女の子用、ベビー向け、知育玩具など様々なカテゴリーがあり、0か月から細かく対象年齢が設定されている。また、子どもによって電車が好きだったり、人形が好きだったり、好きな色やキャラクターも異なるため、その子に合った玩具選びは簡単ではないだろう。

 

さらに、言葉などの発達がゆっくりで人と関わる力が強くない子どもは、遊びを想像/創造することも苦手であるため、一般的な玩具の「〇歳以上」といった対象年齢表記に当てはまらず、それゆえに特性に合った商品を見つけるのがより一層難しいという。

 

現在、このような行動面や学習面で困難を示している子どもは、通常学級に在籍する児童生徒の約6.5%を占めているというデータもあり(※)、決して少なくはない人数と言える。

通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」(平成 24 年 12 月文部科学省)より

 

今回オープンした専門サイトオープンでは、まず、遊びの段階を「単純遊び」「組合せ遊び」「前象徴遊び」「象徴遊び」の4段階に分けて、子どもの特性に合った玩具を掲載している。

 

具体的には、発達障害児の社会性支援プログラム「あそプロ」(※)で実際に使われているものを紹介しており、子どもが今どの状態にあるのかを検討しながら玩具を見つけることができるようになっている。

あそプロ:遊びを通した社会的コミュニケーション支援プログラム。アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で開発されたジャスパーとピアーズなどの社会性に焦点を当てた発達支援の理論・方法に基づいたプログラムを日本で発展させたもの。「幼児期のあそプロ」「学童期のあそプロ」と年齢に応じたプログラムとなっており、日本の子どもたちに一層適応した内容となっている

遊びの段階イメージ

 

 

また、玩具と一緒に大人の関わり方のコツも掲載。発達がゆっくりの子どもは、使い方や遊び方が分からなかったり、自分の好きな感覚等にとらわれて、自分だけの遊びに没頭してしまったりするため、玩具を与えるだけでは遊べないことがある。そんな時に、大人がコツをつかんで一緒に楽しく遊ぶことで、子どもの人と関わる力に働きかけていくことを目指している。

玩具と共に遊び方のコツが掲載されている(画像:ハピネット・オンライン Webページより)

 

 

これら玩具の選定は、発達障害児者の発達支援システム開発における第一人者である辻井正次氏(中京大学現代社会学部教授)が監修。その子に合ったおもちゃを準備し、ひとつずつの遊びができるようになることで、遊びの幅(多様性)を広げ、自分からおもちゃを使って遊ぶようになるという。

 

今回のサイトオープンに寄せて、辻井氏は以下のコメントを寄せている。

 

「子どもの成長のなかで、人との関わりなどの社会性の発達を伸ばすために、おもちゃを使った遊びはとても重要です。おもちゃを通して大人や子ども同士で遊ぶことが社会性や言葉を育てていきます。

今回ご紹介したおもちゃは、発達障害など、人との関わりや自発的・創造的な遊びが苦手なお子さんが楽しく遊べるものの中から、実際に発達障害児の社会性支援プログラムの「あそプロ」で使っているものをご紹介しています。保護者のほか、保育園での遊びや児童発達支援の場でもご活用いただけます。“おもちゃで遊ぶ”だけでなく、“おもちゃを通して人とつながって楽しく遊ぶ”ことこそが大事です。

お子さんと一緒に遊べるおもちゃを見つけて、お子さんが人と一緒に楽しく遊べることが増えることを願っています。」

 

もちろん、チェックした玩具はハピネット・オンラインを通してその場での購入も可能となっているので、購入者にとってはスムーズなUI設計ともなっている。

 

リリース時点の紹介玩具数は34アイテム。子どもにおもちゃを買ったが、あまり興味を示さず遊ばなかった。そんな経験がある方は、本サイトを一度覗いてみてはいかがだろうか。

 

LoveTechMedia編集部

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