記事の要点
・オンライン型農学校「The CAMPus(ザ・キャンパス)」を運営する株式会社The CAMPus BASEが、小さくても収益性の高いSDGs時代の「コンパクト農家」の育成に特化した「コンパクト農ライフスクール」を2020年5月に開講。
・講師となるのは、約70人の成功農家の方々。就農を目指すにあたり、誰もが直面する「経験・資金・人材・農地・流通・営業」などの課題をどう乗り越えるのか。その成功哲学を伝授していくことで、「小さくても質の高い農的暮らし&農的商売」の実現をサポートする。
・株式会社マイファームが運営する週末農業スクール「アグリイノベーション大学校」と事業連携し、「コンパクト農ライフスクール」において受講プログラムの充実を目指す。
LoveTechポイント
農業に関心を持った方が、農業の知識や経験を得る機会は限られています。
社会人を続けながら新規就農を目指す方や、副業として半農を目指す方など、多様なニーズを持った方がそれぞれの農業スタイルを実現できることをサポートしていくことがLoveTechだと思います。
編集部コメント
オンライン型農学校「The CAMPus(ザ・キャンパス)」を運営する株式会社The CAMPus BASEが、小さくても収益性の高いSDGs時代の「コンパクト農家」の育成に特化した「コンパクト農ライフスクール」を2020年5月に開講する。
ここで言う「コンパクト農家」とは、「0.5haで年商1,000万円の実現」を基準に設定された営農スタイル。従来農法のみならず、昨今注目されているAgriTechの数々をふんだんに活かすことになりそうだ。
講師となるのは、約70人の成功農家の方々。
就農を目指すにあたり、誰もが直面する「経験・資金・人材・農地・流通・営業」などの課題をどう乗り越えるのか。その成功哲学を伝授していくことで、「小さくても質の高い農的暮らし&農的商売」の実現をサポートしていくという。
また、農業ベンチャー・株式会社マイファームが運営する週末農業スクール「アグリイノベーション大学校」とも連携することが決まっており、コンパクト農ライフスクールのオプション講座として、同大学校が提供する座学講義も一部受講開放するなど、プログラムの充実を図っている。
「農業なんて、儲からないよ」
そんな声が聞こえてきそうなものだ。
確かに大方の予想通り、少子高齢化や地球環境変化などを背景に、国内の「耕作放棄地」は増加の一途を辿っている。
以下、農水省公表のデータからも明らかのとおり、耕地面積(ピンクの棒グラフ)は長期的に逓減しており、2018年は442万haとなった。
1989年(平成元年)以降は、増加要因である開墾等の減少に加えて、減少要因である宅地等への転用や荒廃農地になったこと等によるかい廃(※)が継続的に発生しているため、減少幅が大きくなっていることがわかる。
※かい廃:田又は畑を他の地目に転換し、作物の栽培が困難となった状態の土地。かい廃は、自然災害、人為かい廃(宅地などの施設用地にするものの他、植林なども含む。)によって生じる。(農林水産省定義)
出典:耕地面積と拡張・かい廃面積の推移(農林水産省の作物統計「令和元年耕地面積(7月15日現在)」調査結果の概要より)
また農業への関心の高まりがあっても、実際に新規就農者となる者の数は年々減っており、こちらも大きな課題となっている。以下のグラフの通り、安定した人口の増加トレンドはなく、平成27年からは「新規参入者」「新規雇用就農者」「新規自衛農業就農者」いずれもが減少トレンドにある。
出典:49 歳以下の新規就農者数の推移(農林水産省「平成30年新規就農者調査」より)
だからこそ、各種AgriTechを活用した「小さくても質の高い農的暮らし&農的商売」の実現が必要不可欠な状況といえる。
今回発表された「The CAMPus」が、新しい時代の農業の発展の在り方を加速することができるか、注目される。
以下、リリース内容となります。