記事の要点
・リーボック(Reebok)が2020年10月1日より、ブランド初の植物由来素材を原料とする高機能性ランニングシューズ「FOREVER FLOATRIDE GROW」を発売開始予定。価格は15,400円(税込)。
・ミッドソールには、積水化成品工業株式会社により開発された、高いクッション性と反発性をもたらす、植物由来の「エラスティルBIO」素材を採用。
・他にも、アッパーにはユーカリを原料とした素材を、ソックライナーには侵入性増殖が進む地域から収穫されたブルーム藻を、アウトソールには石油ベースではなく天然ゴムの木から調達された素材を、それぞれ使っている。
LoveTechポイント
リーボックのような多くの人の日常生活に影響力のあるグローバルブランドが、このように具体的な形でサステナブルな製品開発を進めているのは、素晴らしいことです。
積水化成品工業と協働して新しい素材による機能性を追求し、生活の中にサステナビリティの思想とアクションを溶け込ませようとしている点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
英国発フィットネスブランドのリーボック(Reebok)が、ブランド初の植物由来素材を原料とする高機能性ランニングシューズ「FOREVER FLOATRIDE GROW(フォーエバー フロートライド グロウ)」を、2020年10月1日に発売開始する。価格は15,400円(税込)だ。
同社は、2024年までにすべての原材料からバージンポリエステルを完全に排除することを目標に掲げており、今回の新作は地球の環境問題に配慮した、持続生産可能な商品開発の新たな取り組みのひとつとしている。
そもそも“FLOATRIDE”とは、積水化成品工業の特許素材である「エラスティル」を使用したシューズ。同社がもつ独自の発泡および成形技術によって開発された「発泡熱可塑性エラストマー(弾性を持った高分子)」によって、軽量性、高反発性、曲げ強度や圧縮強度などの高い機械的特性をもつフォーム “FLOATRIDE FOAM(フロートライドフォーム)” をミッドソールに搭載しているシリーズだ。2018年には、米ランニング誌「ランナーズワールド」にて、ベストイノベーションプロダクトにも表彰されている。
今回発表された新作は、軽量型ランニングシューズ「FOREVER FLOATRIDE ENERGY」のサスティナブルモデルとして、積水化成品工業の製品ラインアップ拡大として開発された植物由来グレードの「エラスティルBIO」が使用。持続可能な植物由来素材でありながら、既存のエラスティルが持つ高いパフォーマンスを維持することに成功している。
具体的には、持続可能な方法で栽培された唐胡麻(キャスタービーン、ひまし)由来の素材をミッドソールに採用している。また他にも、サステナブルな形で調達されたユーカリを原料としたアッパーや、侵入性増殖が進む地域から収穫されたブルーム藻を用いたソックライナー、石油ベースではなく天然ゴムの木からサスティナブルな方法で調達された素材を使ったアウトソールなど、地球環境の浄化に向けた工夫がふんだんに盛り込まれているわけだ。
特にエラスティルBIOの開発においては、植物由来素材を使用すると、当然のことながら加工性が従来の原料とは大きく異なるので、従来の特性を損なわないために何度もトライ&エラーを繰り返し、材料配合バランスと最適な加工条件を見つけていったという。
商品詳細は以下の通り。
品番/カラー:
[FX9307]クラシックホワイト/ストロー/スーパーニュートラル(メンズ)
[FZ0693]クラシックホワイト/ストロー/スーパーニュートラル(ウィメンズ)
サイズ:
25.0~31.0cm(メンズ)
23.0~28.0cm(ウィメンズ)
自店販売価格:¥15,400(税込)
発売日:2020年10月1日(木)
販売店舗:
・リーボック オンラインショップ(https://reebok.jp)
・リーボックストア 渋谷
・リーボック フィットハブ(ららぽーとEXPOCITY、博多キャナルシティオーパ)
(※店舗により販売商品、サイズが異なる場合があります。)
今後はこの「FOREVER FLOATRIDE GROW」にとどまらず、そのほかのリーボックを代表するモデルにおいても、植物由来素材を使用したエディションが登場する予定とのことだ。
ランニングシューズの新調を考えている人は、これを機にサステナブルなモデルにしてみてはいかがだろう。
以下、リリース内容となります。