記事の要点
・あらゆる社会問題の解決を目指すリディラバが、2020年のコロナ禍以降、第三者増資割当、及びデットファイナンスでの増資など合わせて、総額2.3億円の資金調達を実施。
・同社は、インパクト投資の対象からこぼれ落ちてしまった社会的価値を経済的な価値につなぎ直し、新たなマーケットが立ち上がる社会を目指し、事業を拡大していく予定。
・今回の資金調達が創る未来像について、オンラインイベントも開催される。(2022年2月4日 21:00-22:00)
編集部コメント
「社会の無関心の打破」をミッションとし、あらゆる社会課題の解決を目指すリディラバが、2020年のコロナ禍以降、第三者増資割当、及びデットファイナンスでの増資など合わせて、総額2.3億円の資金調達を実施したことを発表した。
社会課題というと、壮大な問題のようで自分事として捉えにくいと感じてしまう方も多いのではないだろうか。
同社は、そんな広義の“無関心”を打破すべく、社会課題解決のプロセスを「問題の発見」、「社会化」、「課題解決に向けての資源投入」という流れで整理し、事業を展開しているベンチャーだ。
例えば、社会化の部分では、社会課題の現場を訪れる「スタディツアー」や、社会課題に特化したwebメディア「リディラバジャーナル」を運営。資源投入としては、大企業、官公庁、ソーシャルセクターと連携しながら、社会課題を解決するための「事業創出」を目指している。
昨今、ESG投資が日本国内でも注目度が高まっており、金融市場では社会的価値と金銭的価値を同時に実現するインパクト投資が一般的なものとなってきた。同社は、これを社会的価値と資本主義が新しい関係を築く発端として、今回の資金調達を経て、さらに発展させていきたい考えだという。
具体的には、インパクト投資ですべての社会的価値をカバーできるようにするということ。現在のインパクト投資で対象となるのは、価値が測定可能で、かつ金銭的価値に置き換えられるもののみで、そのなかでもリスクとリターンがバランスしているものが投資先として優先されるのが現状である。
このように、投資のプロセスでこぼれ落ちてしまった社会的価値を経済的な価値へとつなぎ直し、新たなマーケットの立ち上げを目指していくというのだ。
そのために、まずは社会的価値を総合的に整理した上で、測定可能なものを増やし、正当に評価していく。そして、社会的価値が高いと評価された投資のリスクプレミアムは、ある程度はパブリックセクターが担うことで社会実装を進めていく、というプロセスを想定しているとのことだ。
このように社会の無関心を打破を目指し、官民織り交ぜたステークホルダーを巻き込むリディラバの事業。今回の資金調達がどのように活かされるか、同社が描く未来についてのオンラインイベントも開催予定となっている。
「【採用イベント】資金調達を経たリディラバが創る未来とは!?資本主義経済と社会的価値をつなぎ直す!」
- 日時:2022年2月4日 21:00-22:00
- 申込:https://ridilover20220204recruit.peatix.com
世界中のあらゆる社会課題を世の中に伝え、社会課題について考える機会や関わる機会を作っているリディラバ。社会課題というとてつもなく大きく複雑な問題に対し正面からチャレンジする同社の動向に、今後も注視していきたい。