記事の要点
・助産師のサポート事業や産前産後ケア事業等を手がける株式会社With Midwifeが、2020年5月5日より、全国の助産師を分かりやすく可視化するプラットフォームサービス「Meets the Midwife」の提供を開始。
・Webサイトでは、地域やキーワードを通じてニーズに沿った助産師を検索することができる。また、エンドユーザー向けだけでなく、Meets the Midwifeでは助産師同士の交流も促進し、助産師全体の活性化やスキル向上にもつなげていく。
・現在助産師として活動している方はもちろん、資格を持っているが働いてはいない“潜在助産師”にとっても、新たな働き方の創出に繋がることが期待される。
LoveTechポイント
助産師という資格保有者にフォーカスしたプラットフォームはこれまで存在しなかったので、潜在資格保有者含め、働き方の多様化に繋がることが期待されますね。
COVID-19の影響により、家庭内での女性の負担がどうしても大きくなってしまう状況だからこそ、ふとした相談先・依存先の拡張に繋がる点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
「助産師」と聞いて、皆さんはどんな人物・職業を思い浮かべるだろうか?
「病院の出産現場でお手伝いをする人」
そんなイメージではないだろうか。
確かに間違いではないが、助産師の仕事はもっと多岐に渡る。
そもそも助産師とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、褥婦(じょくふ)若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子であり、看護師の上級職である。
昔は「産婆」といわれ、地域で家族の生涯を通した伴走者として、出産だけでなく、性教育や妊娠、育児、更年期など、女性の生涯に寄り添うことのできる職業であった。
しかし現在、助産師の約9割は病院やクリニックで働いており、多くの方は出産入院中の5~7日しか助産師サービスを受けていない現状がある。本来的には、産後うつや虐待など、女性のライフスタイル課題に向き合える知識とスキルを有する存在であるだけに、非常に残念な状況だ。
そこで、昨年11月に設立された株式会社With Midwifeでは、全国の助産師をより社会的な存在とするべく、その活動を分かりやすく可視化するプラットフォームサービス「Meets the Midwife」を、「国際助産師の日」である2020年5月5日から提供を開始した。
Midwifeとは「助産師」のこと。
サイトでは、地域やキーワードを通じてニーズに沿った助産師を検索することができ、結果結果一覧から詳細をチェックしていく。
例えば「地域:横浜」で検索すると、以下の画面のように、所在地が横浜で登録されている助産師の方々が表示される。そこから選択することで、より詳細なプロフィールやPRポイント、ブログ、企画イベント等を知ることができる。
また、エンドユーザー向けだけでなく、Meets the Midwifeでは助産師同士の交流も促進し、助産師全体の活性化やスキル向上にもつなげていくという。
これによって、現在助産師として活動している方はもちろん、資格を持っているが働いてはいない“潜在助産師”にとっても、新たな働き方の創出に繋がることが期待される。
昨今の新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の影響により、全国で両親教室など妊産婦向けのイベントが中止となっており、妊産婦だけでなくパートナーの子育てを学ぶ機会が減少。結果的に産後の支援不足につながっている。また、外出自粛によってストレスもたまり、DVや子どもへの虐待も増えているという声を耳にする。
このような状況下だからこそ、さまざまな理由で外に出られない女性がスマートフォンひとつで相談できる環境は非常に重要であり、場合によっては命のサポートにも繋がるだろう。
出産や子育て、家庭内事情等で悩みがあるがなかなか外に吐き出せていない方は、ほとんどの助産師がオンラインでの面談等に対応しているので、顔の見える形で相談ができるMeets the Midwifeを利用してみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。