記事の要点
地図ポータルサイト「NAVITIME」を提供するナビタイムジャパンが、自由旅行をオンライン上で体験できる新サービス「Tra to La (トラットラ)」の提供を開始。
・旅行者が事前に訪れたい観光スポットやお店などをリクエストしたり、現地ガイドと相談しながらベースのモデルコースをカスタマイズして、自分だけのオリジナルプランを作成することができる。
・第一弾は、株式会社ベリー・プロジェクトが運営する観光人力車「えびす屋」と連携し、浅草エリアの自由旅行を提供。
LoveTechポイント
ユーザーとしてはリアル旅行に近い体験をオンラインで享受でき、またガイドなど観光分野に携わっている方々としては、ユーザーとつながれて地域の魅力を伝えつつ、自社サービスのPRもできるというWin-Winな点が良いと感じます。
いずれVRなど、より没入感のあるデバイスを使っての体験も提供されるような進化がなされることを期待したいと思います。
編集部コメント
地図ポータルサイト「NAVITIME」を提供するナビタイムジャパンが、自由旅行をオンライン上で体験できる新サービス「Tra to La (トラットラ)」の提供を開始した。
オンラインでの自由旅行とは、あらかじめパッケージ的に決められた行程ではなく、旅行者が事前に訪れたい観光スポットやお店などをリクエストしたり、現地ガイドと相談しながらベースのモデルコースをカスタマイズして、自分だけのオリジナルプランを作成することができるものだ。
当日はそのプランに沿って、オンライン上で現地ガイドの説明を聞きながらブラウザにて観光地を巡っていくこととなる。
また、立ち寄った店舗ではお土産の購入も可能で、旅行中に気になったことは、都度ガイドへリクエスもできるという。まさに文字通り、オンライン上で自由に観光を楽しむことができるというわけだ。
ユーザーにとってはリアル旅行に近い体験を自宅等でも受けることができる点がメリットであり、またガイドなど観光分野に携わっている方々にとっては、ユーザーとつながれて地域の魅力を伝えつつ、自社サービスのPRもできるというメリットがある。
用意されている旅行プランは、以下の3タイプ。
- レディメイド:観光地に精通したガイドの企画をまるごと楽しめる、自分でプランを組むのが面倒とという人向けのプラン
- カスタムオーダーメイド:ある程度要望を聞いてほしい方向けの、事前にヒアリングを行いそれを元にガイドがプランを作成してくれるプラン
- フルオーダーメイド:自分だけのプランで旅行したい方向けの、ユーザーが一からプランを組み立てその通りにガイドが案内するプラン
申し込みはシンプルで、申込みフォームよりベースとなるモデルコースと日時を選択し、エリア内で行きたい場所ややりたいこと等のリクエストを記入する。あとは現地ガイドとのメールでのやり取りをもとに、ガイドが自分だけの旅行プランを作成してくれる。
当日は、事前に送られてくるオンラインツールのURLリンクにアクセスするだけで、自由に旅行を満喫できるというわけだ。
ナビタイムジャパンでは、有名な乗り換え案内やカーナビゲーションサービスの他にも、「NAVITIME Travel」という個人旅行領域のサービスも提供しており、記事による観光情報収集から、旅行プランの作成、宿泊や飛行機などの予約、滞在エリア周辺のおすすめスポットの案内までを、ひとつのサービスで行うことができるようになっている。
一般的には既に行程が決まっていて変更やアレンジができないオンラインツアーが多いからこそ、同社では独自のプランニング技術や旅行業で培ったノウハウを活かして、旅行者の自由に行きたいところを巡りたいというニーズに応えるため「Tra to La」の提供を開始したというわけだ。
まずは第一弾として、株式会社ベリー・プロジェクトが運営する観光人力車「えびす屋」と連携し、浅草エリアの自由旅行を提供する。
同社は3年前の2018年から、海外向けオンライン事業を展開しており、オンラインツアー業界のパイオニアとして、今回初の国内向けサービスを開始することになる。
「Tra to La」自体、まだ実験段階ではあるが、今後は旅行者の様々なニーズに応えられるよう、旅行エリアの拡充や、幅広いガイド・事業者との連携を行っていくとのことだ。
一般的なオンラインツアーは、自分で動き回ることができないので、ツアー会社が作成した映像を見ているような“受動的”な感覚のものが多い。対して「Tra to La」では、自分の行きたいスポットを“能動的”に観光することができる点で、よりリアルに近いオンライン体験を提供すると言えるだろう。
どのプランも1時間弱のもので、移動の時間も不要なため、忙しくてもサクっと旅行を楽しむことができるという。
今週末は、「Tra to La」でオンライン旅行をして試してみてはいかがだろう。