LoveTech Media編集部コメント
2019年5月22日、NTT東日本が農業×ICTの新会社、株式会社NTTアグリテクノロジーを同年7月1日(予定)に設立すると発表した。
IoT/AIを活用した高度な環境制御や、環境・生育データ分析による収量予測等を実現する「次世代施設園芸」の拠点を自ら整備売ることでノウハウを蓄積し、農業生産者向け次世代施設園芸トータルソリューションを提供していくという。
この発表と同日に、農業法人サラダボウルとの協業が発表された。
サラダボウルといえば、「農業の新しいカタチを創る」という理念のもと、農業に経営マネジメントを導入し全国及び海外各地に生産事業を展開している、農業領域のヒト・モノ・カネをブラッシュアップするエコシステムを整備する企業だ。
引用:サラダボウルホームページ
AI/IoT等の先端技術を用いたNTTアグリテクノロジーの「次世代施設園芸のトータルソリューション」確立に向け、サラダボウル独自の農業経営ノウハウ・生産メソッドを導入するとともに、山梨県中央市にNTTアグリテクノロジーが構える「実証ファーム」における運営を担うという。
今回のような大企業とベンチャー資本、それぞれの強みを生かしたオープンイノベーションが、農業領域でも昨年あたりから一気に加速している。
3Kで若者が誰もやりたがらない農業、というイメージは、早々に消えて無くなるだろう。
以下、リリース内容となります。
リリース概要
◆農業法人株式会社サラダボウル(本社:山梨県中央市、代表取締役:田中 進、以下サラダボウル)は、東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井上 福造、以下NTT東日本)が2019年7月(予定)に設立する株式会社NTTアグリテクノロジー(本社:東京都新宿区、以下NTTアグリテクノロジー)と「次世代施設園芸のトータルソリューション」確立に向け協業します。
◆サラダボウルの本社がある山梨県中央市にNTTアグリテクノロジーが構える「実証ファーム」において、サラダボウルが独自の農業経営ノウハウ・生産メソッドを、NTTアグリテクノジーがAI/IoT等の先端技術を提供する等、両社の強みを活かしてまいります。
1. 背景と目的
サラダボウルは、農業の法人経営体がまだ数少ない2004年4月に農業法人の先駆けとして設立。「農業の新しいカタチを創る」という理念のもと、農業に経営マネジメントを導入し、日本全国、及び海外に生産事業を展開してきました。2015年からは最先端の高度な環境制御システムを備えた次世代園芸施設(高度統合環境制御型大規模グリーンハウス)でのトマト生産(栽培面積3.6ha)を開始し、2019年度までに単独農業法人としては日本最大級となる、全国6カ所、合計栽培面積約14haでトマトの生産を展開します。
今回、次世代施設園芸分野においてICTを活用した農業ビジネスの拡大と地域社会や経済の活性化をめざすNTTアグリテクノロジーとの協業により、AI/IoT等の先端技術の活用による「農業の新しいカタチ創り」をさらに深化させ、農業が地域にとって価値ある産業となることを目指します。
2. 主な協業内容
◆「次世代施設園芸のトータルソリューション」確立に向けた取り組み
AI/IoT等の先端技術を用いたNTTアグリテクノロジーの「次世代施設園芸のトータルソリューション」確立に向け、サラダボウル独自の農業経営ノウハウ・生産メソッドを導入するとともに、「実証ファーム」における運営を担います。
NTTアグリテクノロジーの実証ファーム概要
施設園芸の形態 | 太陽光型次世代施設園芸 |
所在 | 山梨県中央市内 |
施設面積 | 約1ha |
栽培作物 | 野菜類 |
生産開始時期 | 2020年4月以降 |
※次世代施設園芸の外観イメージ
※NTT東日本のPRESSについては下記URLをご参照ください。
http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20190522_01.html