photo by Haruna Tabei
“お手伝い”を通じて地域と地域外の人、双方を「お金では買えない関係性」でつなげ、地域のファン(関係人口)創出を目指す「おてつたび」。
宿泊施設が交通費を含めた滞在費を負担し希望する人々を受け入れ、人々は施設の運営や接客などのお手伝いをするという仕組みの新サービスであり、コト消費からモノ消費へと移る人々のトレンドを見越した仕組みとして注目されている。
今回LoveTech Mediaでは、多くのおてつたび案件の中から、茨城県・阿字ヶ浦海岸で5/18〜5/19に開催された「イバフォルニア・マーケット」のお手伝いに、編集長の長岡が実際に参加し、そのレポートをお伝えしている。
vol.1記事では各地に広がる「Xフォルニア」の流れおよびイバフォルニア・プロジェクトの概要について、vol.2記事では実際のおてつたび風景1日目〜2日目についてお伝えした。
最後vol.3記事では、おてつたび最終日と、各関係者へのインタビュー内容についてお伝えする。
3日目・最終日そして帰路へ
散策、朝食、そして出陣
3日目・最終日の朝は、イバフォルニア・マーケットのスタッフをされているご夫婦と朝食を共にした。昨夜、同じく満州屋に宿泊されていたという。
このような、思わぬメンバーでの食卓体験も、おてつたびならではのメリットと言えるだろう。
実はLoveTech Media・長岡がまだ眠っていた頃、他おてつたびメンバーは、早朝の阿字ヶ浦を散策していたようだ。
日常とは異なる地域での早朝散策は、新しい発見ばかりである。昨日と異なり、新鮮な空気を味わったメンバーは、朝食から目がパッチリであった。
朝食後は早々に支度をし、昨日と同じ現場に向かう。
基本的には昨日と同様、おてつたびチームはテント張り、ブース設営、会場内および砂浜のゴミ拾い、トイレ掃除などを協力して進める。昨日の経験があるので、2日目はスムーズなものだ。
10:00の開場と同時に、次々と来場者が到着する。前日、地元小学校の運動会で来れなかった分、この日に来る地元の方も多く、ものの数分で場内は賑わいを見せていた。
おてつたびメンバーも積極的に動いていく。
各々の休みと楽しみ
今回のおてつたびでは、休憩時間の選択肢が非常に多いことが特徴。
あるメンバーは、会場内のヨガを楽しむ。
あるメンバーは、波の音を聞きながら砂浜で一休み。
また、あるメンバーは、積極的に外国の方との交流を楽しんでいた。
豊かな光景である。
ちなみに、LoveTechMedia・長岡の場合は、昨日と同じく、砂浜でひたすらボーッとして、大地のエネルギーを一身に受け取っていたわけだ。
祭りの後の静けさ
楽しい時間もあっという間。日陰の長さが、イベント終了が近づいていることを物語っている。
16:00のイベント終了とともに、まずはホッと一安心。誰も怪我をせず、目立った事件や事故もなくて何よりだ。お疲れ様でした。
そんな休息もつかの間、日が沈む前に完全撤収である。メンバー一同協力して、最後の片付けを急ピッチで進めていく。おてつたびチームにとっても、最後の仕事である。
早いもので、皆で協力すると、実に1時間弱で全ての搬入物が撤収された。さっきまでの賑わいが嘘のようである。
最後はプロジェクトメンバー全員で集合。プロデューサーの小野瀬氏による挨拶をもって、2日間のイバフォルニア・マーケットプロジェクトが終了した。
阿字ヶ浦海岸、祭りの後の静けさ到来である。
温泉と解散
イベント終了後は一旦、民宿・満州屋さんに戻って一休み。もともとはイベント終了後に関係者だけで懇親会をする予定であったが、皆あまりにも疲れが溜まっていたので、懇親会は延期になったのである。
「みんなで温泉にでも行きましょうか!」
満州屋の若旦那であり、イバフォルニア・プロジェクト参謀役でもある小池氏からの粋な提案により、おてつたびチームは最後に、温泉をご一緒することとなった。
向かった先は「ひたちなか温泉 喜楽里(きらり) 別邸」。水戸の眺望を臨む天然温泉露天風呂をはじめ、屋内風呂や食事、美容施設など、一日を通してくつろげる温浴施設である。
温泉に浸かって疲れた身体を休ませた後は、施設内レストランで晩御飯。地場の食材が使われているようだ。おてつたびチームは電車で帰るだけなので、一杯だけお酒を頂いた。
最後はJR勝田駅まで、小池氏に車で送っていただいた。たったの2日間にも関わらず、おてつたびを通じて濃密な時間を過ごしたので、最後のお別れのタイミングは寂しいものである。
おてつたびチームが見えなくなるまで手を振ってくれた小池氏
21:40発のJR常磐線上野行き列車は、見ての通りの空き具合。ゆっくりと休みながら、行きと同じく2時間半かけて帰宅した。
ありがとう、阿字ヶ浦! ありがとう、イバフォルニア!
photo by ツカシン
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