イバフォルニアのプロデューサーと参謀
イベントを終えたタイミングで、イバフォルニア・プロジェクトおよび今回のイバフォルニア・マーケットの企画を牽引したメンバーのうち、プロデユーサーとして全体を切り盛りした小野瀬竜馬(おのせ りょうま)氏と、プロジェクトの参謀役として企画の細部まで具現化されていった小池伸秋(こいけ のぶあき)氏に、それぞれコメントを頂戴した。
本日のイベントの出来は200%!(小野瀬竜馬)
「今取り組んでいるイバフォルニア・プロジェクトのアイデアは、以前住んでいたオーストラリア・バイロンベイでの海岸生活に端を発しています。
海の近くに住んでいる人たちが、海を見るんじゃなくて『感じ』ながら、毎日を過ごしていました。何もやらないでも幸せな時間が、そこにはありました。その世界観に魅了されて、日本でもそんな空間を作りたいと思い、小さい頃に育った阿字ヶ浦のまちづくりとして提案しました。僕にとっては、思い入れが一番強い海であり、客観的に見ても資源的価値があるところだと強く感じています。
イバフォルニア・プロジェクトの全体像を伝えたところ、無理だよって声はあったものの、びっくりするくらい多くの方々が応援してくれました。
期待が大きくなる分、やることも多くなっていったので大変でしたが、まずは本日のイベントの出来は200%だと言って良いでしょう。
参加者の皆さんが、マーケットをぷらっとした後、海を眺めるなどして、長い時間を海で過ごしてくれたことが嬉しかったですね。まさに、そんな海岸にしたいと思っています。
今回のイベント中に、多くの方から『次はいつやるの?』と聞かれたので、行政・民間共に絆を深めて、今後も定期的にマーケットを開催しながら、色々と仕掛けていきたいと思います。
まずは本日、無事にイベントが終わってくれてホッとしています!」
今思い出すだけで、涙が出てきそうです(小池伸秋)
「普段は民宿・満州屋とキャンプ場を経営しているのですが、昨年3月に観光協会に呼ばれて、『ひたちなか市の海岸のあり方を考える会』というミーティングに定期参加することとなりました。
第1回目は雑談で終わったのですが、第2回目に竜馬くん(小野瀬氏)がやってきて、イバフォルニアの構想を発表したんです。それがきっかけで、一気に話が加速していきましたね。
最初は正直、葛藤があったんですよ。“イバフォルニア”って何だよ、かっこ悪いな、って。
個人的にワイワイした雰囲気ってあまり好きじゃなくて、名前に引っ張られる形でカリフォルニアみたいな阿字ヶ浦になるのは抵抗があったのですが、プロジェクトが目指すまちづくりの理想が、僕の目指したいところと合致していることが少しずつ分かってきまして、だったらいいかなと思えるようになりました。
スケジュールは想定以上にスムーズに進んでいったのですが、クラウドファンディングの集客が大変でしたね。ただ、大変と同時に、感動的でもありました。
よく、クラウドファンディングの支援者はほとんどが知り合い、って言いますが、今回の僕たちのプロジェクトは昔の阿字ヶ浦を知っている方々も支援してくれて、すごく嬉しかったです。応援メッセージもたくさん頂いて、こんなに地元のことを思ってくれている人たちがいるんだって。
今思い出すだけで、涙が出てきそうです。
まずは今日、疲れました!だけど、すごい充実感もありました!
毎年1回のペースで、しっかりとやっていけたらと思っています。」
photo by ツカシン
最後に、イバフォルニア・マーケット当日の雰囲気を少しでも味わっていただきたく、フォトグラファー・ツカシン氏による写真を、LoveTech Mediaセレクトの10枚でお届けする。
編集後記
これまで何度も「おてつたび」を取材して参りましたが、実際に自分が参加してみないと、本当に良いものなのか悪いものなのか分からないじゃない!
ということで、代表の永岡さんにお願いし、取材を兼ねてのおてつたび参加をさせていただきました。
今回は海岸沿いマーケットのお手伝いということで、肌の露出の会った部分は、真っ黒になってきました。
今回、私が使ったお金はほぼ0円!
会場に設置されていた飲み物ではなく、どうしても炭酸のきつい飲料を飲みたいと思って買った、ジュース1本くらいです。
現時点の仕組みとしては、様々な地域に、交通費などの移動経費負担なく行けるということで、お時間の都合をつけやすい学生の方なんかにはとても良いサービスだなと感じました。
一方、私の個人的な形ではありますが、もともと想定されていたブース設営や会場警備の他に、当日配布するチラシのデザインアップデートも、おてつたび中にお手伝いしました。
このような社会人の方の「得意」を提供する、という案件のあり方も、今後は十分に考えられると感じました。
いずれにしましても、これまで縁も所縁もなかった阿字ヶ浦海岸に、一つのご縁ができたことは、おてつたびならではの大きなメリットと言えるでしょう!
LoveTech Media編集長・長岡武司