料理教室のリトルシェフクッキング、子どもの非認知能力研究のためニューロスカイと共同研究開始

LoveTech Media編集部コメント
今、料理×教育×テックが熱い。
AI時代に生き延びる「人間力」を養うクッキングスクールを提供するリトルシェフクッキング株式会社が、脳波測定デバイス・脳波解析ソフトウェア開発の株式会社ニューロスカイとの提携を発表した。
提携内容としては、子どもの「自己肯定感」向上のための、非認知能力に関する共同研究だという。
非認知能力とは、IQや学力テストなどの認知能力ではないもの全般を示し、具体的には誠実さや忍耐心、リーダーシップ、コミュニケーション能力などのことである。元々は経済学や心理学で使われる言葉であったものだ。
リトルシェフクッキングは2017年5月に創業し、これまで2歳から6歳まで2,000人以上の子ども達やその保護者にサービス提供をしてきた。
その中で課題に感じていたのが、子どもたちの「自己肯定感」向上のための「非認知能力」の究明という、科学的研究手法が確立されていない分野だという。
最新のテクノロジーを活用し、脳科学のアプローチから非認知能力に向けた探索を試みるべく活用されるのが、今回共同研究パートナーとして発表されたニューロスカイが提供する脳波センサー付ヘッドセット「MindWave Mobile 2」である。
これまで脳波(EEG:Electroencephalography)を測定するには、非常に大型で高価な機器が必要であったが、MindWave Mobile 2はより安価に、そしてより簡単に脳波を安全に計測することができるデバイスである。
ニューロスカイ社ホームページより
センサーアームに搭載された電極から検出した脳波を元に、α波・β波などのパワースペクトラムや、集中度・リラックス度のレベルのデータを出力することができるのが特徴だ。
今後はこのMindWave Mobile 2を活用することで、例えば料理前後や全く罰の環境での脳波を測定するなどして、料理を通じた非認知能力向上のエビデンスを取得していくことが予想される。
当メディアでも今年頭に、別サービスであるハクシノレシピにて、まさに料理中に脳活動が活発になるという実験のレポートをお伝えしている。

料理は食べ物を作るための行為だけでなく、貴重な学びの体験でもある。
AI時代においては、生活の中の様々な行為や習慣が、「学びのきっかけ」として再定義されるのかもしれない。
「家族も知らなかった才能が花開くクッキングスクール」リトルシェフクッキングによる、今回の共同研究結果や、今後のサービス開発を注視して参りたい。
以下、リリース内容となります。
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