記事の要点
・株式会社wkwk(ワックワック)が、保育士と一緒に子ども達の体調を見守る午睡チェックサービス「icuco(イクコ)」を正式サービスイン。
・icucoは、胸元設置型のセンサーデバイスとアプリシステムから構成されており、子どもの寝姿勢や体動、体温変化を1秒に1回の頻度で検知。異常があればアラートで知らせてくれ、取得したデータをクラウド上で保管していつでも印刷できるような状態にしてある。また、子ども達の体調データは保護者ともアプリ共有することができるので、保護者は子どもの体調変化を把握でき、保育園からのお迎えコールに備えておくことが可能になる。
・今回の正式リリースを記念して、1施設に対して初期費用と1年間の月額利用料(あわせて、42,800円分/台)を無料にし、また20施設に対して初期費用2万円/台を無料にするキャンペーンを、2020年2月28日(金)まで実施中。
LoveTechポイント
子ども達の命を預かる保育士さんの業務軽減と精神的負担を減らし、より安全で充実した保育環境と保育園に対する信頼感・安心感醸成を目指している点が、LoveTechだと感じます。
午睡チェックサービスとしては後発だからこそ、今後の展開や機能実装を期待したいと思います。
編集部コメント
保育施設ではうつぶせ寝による事故防止策の一環で、乳幼児の睡眠中、5分または10分毎に呼吸や体の向きを目視確認して、午睡チェック表(※)に記録することが義務付けられている。
※午睡:お昼寝のこと
背景にあるのは、乳幼児突然死症候群(以下、SIDS)の存在だ。
引用:厚生労働省「11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間です」より
昨年10月に配信された厚労省資料によると、2018年には60名(概数)の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっている。
経年で比較するとその数は減少トレンドであるものの、決して無視できない事態と数字である。
SIDSの予防方法は確立していないが、同報告書では「1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせる」「できるだけ母乳で育てる」「タバコをやめる」という3点を守ることで、SIDSの発症率が低くなるとのデータがあることが紹介されている。
特に最初のポイントについて、SIDS はうつぶせ、あおむけのどちらでも発症するが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方が SIDS の発症率が高いということが研究者の調査から分かっており、医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせることが推奨されている。
もちろん、これは睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効だ。
一方で、我が国では保育士の数が確実に不足している。
一例だが、2015年に始まった「子ども子育て支援新制度」によって0歳児~2歳児の乳児を主に預かる「小規模保育」が認可事業となり、乳児保育の機会が増加している。非常に有難い話だが、一方で待機児童問題により定員限度一杯の施設の中で、保育士は限られた人数の中で最大19名の幼児(小規模保育の場合)をみる必要がある。
このように、「ただでさえ保育士不足の状態で、このチェックを滞りなく実施するのは非常に大変だ」という観点から、当メディアではこれまで、様々な「午睡チェックサービス」をニュース配信してきた。
そして今回、新たな午睡チェックプロダクトが正式サービスインした。
株式会社wkwk(ワックワック)が提供する、保育士と一緒に子どもたちの体調を見守る午睡チェックサービス「icuco(イクコ)」だ。
icucoは、胸元に設置型のセンサーデバイスとアプリシステムから構成されており、子どもの寝姿勢や体動、体温変化を1秒に1回の頻度で検知。異常があればアラートで知らせてくれ、取得したデータをクラウド上で保管していつでも印刷できるような状態にしてある。
また、子ども達の体調データは保護者ともアプリ共有することができるので、保護者は子どもの体調変化を把握でき、保育園からのお迎えコールに備えておくことが可能になるという。
利用イメージは、以下動画をご覧いただきたい。
今回、正式リリースを記念して、1施設に対して初期費用と1年間の月額利用料(あわせて、42,800円分/台)を無料にし、また20施設に対して初期費用2万円/台を無料にするキャンペーンを、2020年2月28日(金)まで実施中となる。
いずれの場合も、初期費用が無料となるお得なキャンペーンだ。
時期は未定だが、次なる開発予定として、 睡眠時間や体温データを蓄積することで体調不良を予測する機能も想定しているとのことで、午睡サポートシステムをお探しの保育園担当者は、icucoも選択肢の一つとして検討されてみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。