記事の要点
・IoTを活用したスマート見守りサービスを開発・運営する株式会社ottaが、2020年秋に発売する新見守りサービス「otta.g」の先行販売をMakuakeにて開始。
・位置情報を確認する機能に加え、声による親子のコミュニケーションが可能な見守りサービスで、子どもがひとりで過ごす不安を解消する。
・子どもからのメッセージ履歴はアーカイブとして保存されていくので、見守りと同時に成長の記録として思い出に残すことができる。
LoveTechポイント
共働き世帯の増加に伴い、従来の見守り活動を維持することは難しくなっています。
IoTテクノロジーを活用した新しい見守りの在り方は現在の地域社会構造に即したもので、LoveTechだと思います。
編集部コメント
共働き世帯を前提とした核家族が増え、地域コミュニティの希薄化が進む超高齢社会の中において、子どもや高齢者の「見守り」へのニーズが急速に高まっている。
例えば子育てを考えた場合、仕事との両立を目指す保護者が増えてはいるものの、始終子どもに付き添ったり位置情報を確認し続ける事は現実的には難しく、かといって互助機能が低下している地域が非常に多く、結果としてキャリアを諦めざるを得ないという話もよく聞く。
つまり今の社会ニーズに適応する形で見守りの仕組みを抜本的に変え、その生産性を大幅に向上させる必要がある状況といえるだろう。
そんな中、IoTを活用したスマート見守りサービスを開発・運営する株式会社ottaが、新たな、見守りサービスを発表した。
その名も「otta.g」。
位置情報を確認する機能に加え、声による親子のコミュニケーションが可能な見守りサービスだ。
従来の見守りサービスは、「位置情報を発信すること」にデバイスの機能が集約されており、双方向のコミュニケーションは想定されていなかった。
一方で今回のotta.gのように会話ができるようになると、子どもにとっては一人で過ごす不安が解消されることが期待でき、また親としても位置情報の把握だけでなく、その場所での状況も把握することで安心感につながると言える。ちなみにコミュニケーションの内容は声としてアーカイブされるため、子どもの成長を思い出として残すこともできる。
「それなら、スマホがあれば良いのでは?」
そう思う読者もいるかもしれないが、学校現場にスマホを持っていくハードルは、まだまだ高いのが実情である。
国内の携帯電話の普及率は上がっており、登下校時の連絡手段として使いたいとの保護者からの要望も多いことから、文部科学省は2020年7月に中学校への携帯持ち込みを条件つきで容認したものの、小学校については依然として原則禁止の方針を崩していない。登下校時の児童の安全確保や遠距離通学、公共交通機関を利用した通学のためなど、携帯電話を緊急時の連絡手段とせざるを得ない場合など例外的に許可されるケースは想定されているものの、主流ではないのが現状だ。
その点、otta.gは「防犯ブザー」として利用できるので、多くの学校への持ち込みが可能となっている。
子どもから親にメッセージを送るときは、デバイスの星型ボタンを長押しして喋ることで、親のスマホに通知が届き、専用アプリから音声データを聞くことができる。
一方で親から子どもにメッセージを送るときは、専用アプリのマイクボタンから声を録音をすることで、それが子どもの持つデバイスへと送信される。非常にシンプルな構造だ。
その他にも、GPSと携帯基地局による位置記録に加え、「ottaタウンセキュリティ」導入地区を中心に、学校や駅、公園、通学路途中のコンビニ等に整備されている見守りスポットと、全国30都道府県の主要都市を走る見守りタクシーや見守り人によって、子どもの位置を記録しているので、より高精度に現在地を把握。
2つのボタンを同時に長押しすることで防犯ブザーを鳴らして、位置情報と周囲の音声情報を保護者に通知することが可能となっている。また、2021年春頃には、緊急時にスタッフが代理で駆けつけるサービスも開始予定だという。
このotta.g、2020年秋の発売に向けて、現在クラウドファンディングサービス・Makuakeにて先行販売を開始している。
Makuakeの応援購入では、otta.gの本体に加えて、専用ストラップ、サービス利用料半年分を含めた商品として、特典つきで先行予約販売を開始しているようなので関心がある方は検討をしてみてはどうだろう。
以下、リリース内容となります。