LoveTech Media編集部コメント
酪農・畜産向けIoTソリューションを提供する株式会社ファームノートが、ソニーエンジニアリング株式会社が開発・製造を行う、肥育牛の起立困難状態を検知・通知するセンサーデバイス「うしらせ®︎」の資産譲渡契約を締結したことを発表した。
ファームノートとは、生産性や働き方に社会課題を持つ酪農・畜産分野へのIoT導入の先駆けとして、新規就農者の育成支援や熟練者の勘の可視化、業務効率の飛躍的な改善、牛の健康を一括管理する画期的なシステムを開発・提供をしているITベンチャーである。
食肉用に育てられた肥育牛は、肥育後期において横になった状態から起き上がれなくなることがあり、その起立困難な状態のまま放置すると肺が圧迫され、窒息死をしてしまうことがある。
このような死亡事故は年間1~2%程度発生するといわれており、1頭あたりの損害額は約100万円にのぼることから、生産者にとっては大きな課題となっている。
また現状では事故を防ぐために牛舎の見回り等で対応している生産者も多く、夜間の牛舎巡回は肉体的にも精神的にも負担が大きいことから、労働生産性を下げる要因となっている。
そんな課題を解決するデバイスが「うしらせ®︎」である。
牛の顎に装着するセンサーデバイスであり、その牛の横臥状態を検知し、牛舎内に設置する基地局を介してクラウドシステムに情報を送信、起立困難状態の発生時に管理者スマートフォンへ警告を通知してくれるものだ。
今回、この「うしらせ®︎」の事業主体がソニーエンジニアリングからファームノートへと移管することで、サービスとしての更なる育成と幅広い肥育生産者への販売・提供を目指していくとのこと。
サービスコンセプトは以下の動画もご覧いただきたい。
牛の大切な命を失わないよう、酪農家・畜産農家に寄り添うプロダクトとして、多くの事業者に「うしらせ®︎」の認知が広がることを期待したい。
以下、リリース内容となります。