記事の要点
・農業を始めたい人と農家をつなぐ人材マッチングアプリ『農mers(ノウマーズ)』正式リリース
・農家は手伝ってほしい作業内容を、農業を始めたい人は作業エリアや期間などの希望条件や自分のスキルを、それぞれ登録
・中長期的には農家の後継者創出への貢献も想定
LoveTechポイント
私たちの食を支える一次産業をエンパワーするテクノロジーは、未来へのサステナブルな食の提供実現を目指すという観点で、非常にLoveTechな取り組みであると考えています。
農家の方には、このようなサービスがあるということをしっかりと認知していただきたいと考えております。
編集部コメント
株式会社マイナビが、農業を始めたい人と農家をつなぐ人材マッチングアプリ『農mers(ノウマーズ)』を正式リリースしたと発表した。
マイナビといえば人材事業のイメージが強いが、2017年8月に農業に関する総合情報サイト『マイナビ農業』をスタートさせ、農家の取材記事や栽培ノウハウ等発信のほか、就農イベントやセミナーも実施。
農業の関係人口を増やし、農業の持続・発展に貢献することを目指して事業展開している。
今回発表された『農mers』は、このマイナビ農業の一事業であり、今年5月に試験運用させた上での正式リリースとなった。
背景としては、農業特有の人材ニーズ。
同社の独自調査によると、収穫期などの決まった期間に人が不足している状況が見えてきたという。
確かに、農業は繁忙期と閑散期の差が大きい産業であり、技術や資格を有さない単純労働への短期雇用ニーズは大きいと言えるだろう。
『農mers』では、農家は手伝ってほしい作業内容を登録し、農業を始めたい人は作業エリアや期間などの希望条件や自分のスキルを登録する。
後者の登録者は、興味のある農家を見つけたら、チャットで具体的なやりとりを行い、メッセージのやりとりを通じてマッチングを進めていく流れだ。
耕転や施肥、種まき、苗植え、栽培管理など、流通する求人案件は多岐にわたり、登録・利用は完全無料だという。
農業の関係人口が増えることはもちろん、将来的に農業に携わりたいと考えている方にとって、まずは「農業がどういった仕事が具体的になされているのか」ということを知るのに最適な手段とも言えるだろう。
農家の方は、今回リリースされた『農mers』をきっかけに、人材不足に対する打ち手を仕掛けてみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。