昆虫テクノロジー企業「ムスカ」が新コーポレートロゴを発表、昆虫産業元年の旗手として

食/地域/環境

記事の要点

・昆虫テクノロジー企業の株式会社ムスカが、コーポレート・アイデンティティを再構築し、コーポレートロゴのデザイン、およびサイトをリニューアルしたと発表。

 

・以前のコーポレートロゴは洗練された強さを表していた一方で、新しいロゴでは、事業展開に備えて、自然がもつ循環するチカラを活かし切り、新しい資源をつくり、産業をつくり、これからの未来に無限の資源と可能性をもたらすという思いが込められている。加えて、敬愛するイエバエに思いを込めて、無限を象徴するデザインに加え、羽を意味する2つの要素が埋め込まれている。

 

・同社のTwitterアカウントも始動。(@MUSCA_inc

LoveTechポイント

テクノロジー企業の中から、林業や森林開発的な思想である「次世代へのバトンつなぎ」を前提とした事業が生まれたことが、非常にLoveTechだと感じます。

一人ひとりが、まずは当事者意識を持ち始めることが、持続的なウェルビーイングを追求する上で大切なことなのかもしれません。

編集部コメント

昆虫テクノロジーのムスカが、コーポレート・アイデンティティを再構築し、コーポレートロゴと公式サイトをリニューアルしたと発表した。

 

ムスカといえば、45年1,100世代に及ぶ選別交配を重ねたサラブレッドな”ハエ”を基幹技術にもち、畜産糞尿や食品残渣などの有機廃棄物を1週間で全て”肥料”と”飼料”に変えるバイオマスリサイクルシステムを提供する、ビジョナリーな「間接昆虫食」企業だ。

ムスカホームページより

 

同社は2019年を「昆虫食元年」と位置付けており、「食の尊さ」啓発と事業推進を同時に進めるLoveTechな企業として、当メディアでも昨年夏および今年の年初に取材させていただいた。

 

そんなムスカが、2016年創業より掲げてきたコーポレートロゴを刷新したという。

 

以前のコーポレートロゴは「洗練された強さ」を表していた一方で、新しいロゴは、どこか「柔らかさ」を感じさせてくれる印象だ。

 

ここには、同社の事業展開に備えて、自然がもつ循環するチカラを活かし切り、新しい資源をつくり、産業をつくり、これからの未来に無限の資源と可能性をもたらす、という思いが込められているという。

 

また、同社メンバーが敬愛するイエバエに思いを込めて、無限を象徴するデザインに加え、羽を意味する2つの要素が埋め込まれてもいる。

 

LoveTech Media編集部がこのロゴを最初に拝見した時、“MUSCA”という文字の下に、“COFFEE”というロゴと同じカラーの文字が配置された、コーヒーブランドが世の中に流通することを、勝手ながら妄想した。

 

つまり、ムスカ発の乾燥幼虫肥料から育った完全無農薬のコーヒー豆が、フェアトレードの流通網を経由して、美味しいコーヒーとして我々の手元に届く。

ドリップした後に残ったコーヒー豆の残渣は、またムスカのプラントでイエバエ幼虫の餌となり、次代のコーヒー豆の糧として循環する。

 

そんなバイオマスリサイクルベースのコーヒーショップである。

 

何度も恐縮だが、これは編集部の妄想だ。

 

妄想ではあるが、ムスカの目指す究極の世界の一つの形が、このようなことなのだろうと感じ、そのようなメッセージがロゴから沁み渡ってきた。

 

旧ソ連時代のイエバエの種を守り続けてきた、創業者の串間充崇氏のメッセージが、コーポレートサイトに記載されている。

 

一人ひとりが一歩ずつ、まずは当事者意識を持ち始めることが、持続的なウェルビーイングを追求する上で大切なことなのかもしれない。

 

以下、リリース内容となります。

LoveTechMedia編集部

「”愛”に寄りテクノロジー」という切り口で、社会課題を中心に、人々をエンパワメントするようなサービスやプロダクトを発信しています。

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