リリース概要
「蚕」を原料とした次世代食品「シルクフード」を開発するエリー株式会社 (本社:東京都中野区 代表取締役社長:梶栗隆弘)は、株式会社アイビスパートナーズ、三井住友海上キャピタル株式会社、京葉ガス株式会社の3社を引受先とした約4,500万円の第三者割当増資を実施したことをご報告いたします。また、株式会社アイビスパートナーズはエンジェルファンドであり、弊社の理念にご賛同いただいた藤原ヒロシ氏、古谷昇氏などの個人投資家が出資しております。本ラウンドで調達した資金を使い、蚕の食品研究および商品開発、マーケティングに注力いたします。
『シルクフード』について
2013年、FAO(国際連合食料農業機関)が”Edible insects”という衝撃的なレポート*1を発表しました。そこでは世界の人口増加に対応するために、人類は昆虫を食べる必要があると記載されております。
弊社が開発する、「シルクフード」は、原料に「蚕」を使用しております「蚕」は約5000年続く絹産業の歴史に合わせて人間が進化させてきた養蚕動物です。日本でもかつて全農家の40%で養蚕が行われており、日本の近代化へ多大に寄与した動物でもあります。私たちは、蚕を新たな食原料へリノベートし、持続可能な食の未来の実現と次世代の食文化の創造に挑戦します。
2020年1月には世界初の「蚕」専門レストラン「シルクフードラボ」を開店いたしました。
URL: https://www.ellieinc.co.jp/
また、現在、クラウドファンディングでも商品を購入することも可能です。
(https://camp-fire.jp/projects/view/205741)
資金調達の背景・目的
京都大学等との共同研究で、蚕にはタンパク質やビタミンといった基本的な栄養素だけでなく、50種類を超える多くの機能性成分が含有されていることが判明しております。弊社は、まずは日本市場における昆虫食の普及のため、超高栄養価の健康食品としての可能性を模索します。そのため、京都大学、東京大学をはじめとしたアカデミアとの蚕の機能性、食味改善、蚕の品種改良などの共同研究への投資、またマーケティングおよび商品開発のための投資を行います。
新規引受先
・株式会社アイビスパートナーズ
・三井住友海上キャピタル株式会社
・京葉ガス株式会社
各投資家からのコメント
<株式会社アイビスパートナーズ>
「蚕」という哺乳類から遠い動物性のタンパク質に、牛や豚といった哺乳類のタンパク質とは異なる可能性を見出しております。
エリーの関係者の皆様と手を取り合って、アグレッシブに企業としての成長を追い求めて参ります。
<三井住友海上キャピタル株式会社>
近い将来訪れるとされるタンパク質危機。この全人類にとっての課題に対し、同社は無限の可能性を秘めた「蚕」を用いることによって解決できるスタートアップであると評価し出資をさせて頂きました。
日々の食事に自然に「蚕」が取り入れられる未来を実現させてくれると期待しています!
<京葉ガス株式会社>
弊社には「快適な生活と豊かな社会の実現に貢献する」という経営理念があります。
将来予想される世界的な食糧不足・タンパク質不足を「シルクフード」で解決する、というエリーが目指す社会課題解決型のビジョンは、私たちがエネルギーをはじめとするサービスを通じて目指す「総合生活産業事業者」としてのあり姿と同じ価値観を共有しています。
試作品作りの段階から関わらせて頂き、「シルクフード」のラインナップが徐々に増えていくと共に、食品としての可能性も日に日に高まっていく様子を見ると、今後の事業展開・成長への期待が一層膨らんできます。
私たちもその後押しができるよう引き続きサポート・支援をさせて頂きます。
エリー代表からのコメント
エリー株式会社代表取締役社長 梶栗隆弘
「シルクフード」は美味しさ、健康性、環境性に優れ、これからの時代に適した食品です。
原料の「蚕」は、私たち日本人にとって非常に馴染みのある動物です。かつて日本では、絹の輸出によって国益を担っており、そういった歴史に伴い「蚕」研究の成果が積み重ねられて参りました。
弊社は、この成果に現代の食品科学を掛け合わせることで、「蚕」を次世代の食原料にリノベートしていきます。そして、日本から世界へ「シルクフード」を普及させることで、持続可能な食の未来を実現していきたく思っています。引き続き、ご支援の程、よろしくお願いいたします。
会社概要
会社名 :エリー株式会社
代表者 :代表取締役社長 梶栗隆弘
本社所在:東京都中野区上高田一丁目3番9号
設立日 :2017年6月20日
事業内容:「蚕」を原料とした次世代食品「シルクフード」の開発、および販売店「シルクフードラボ」を展開
URL :https://www.ellieinc.co.jp/