記事の要点
・水稲農家向け水位調整サービス「paditch」の開発等を手がける富山発アグリテック企業・株式会社笑農和(えのわ)が、6月1日より、農家への最先端アグリテック関連企業の製品・サービスを指定の圃場に導入しその成果を検証することが出来るサービスを開始。
・新規参入のアグリテック製品の普及を進めたい企業と、IoT製品を導入し作業効率UPを図りたい農家との橋渡しを担う。IoT製品を使用することに長けた専門業者がサービスを実証・検証し、それをアグリテック企業にフィードバックすることで、企業側はよりよい製品にバージョンアップすることができる。また農家側も、導入コストの負担ゼロで製品を試すことが可能。
・初年度は、実証先として富山県内の2農家が選出。次年度以降で、その数を増やしていく予定。
LoveTechポイント
農家と企業、双方にとってWin-Winとなるスキームを構築している点がLoveTechですね。
実際の圃場での検証に困っている企業は、一度相談してみてはいかがでしょう。
編集部コメント
水稲農家向け水位調整サービス「paditch」の開発等を手がける富山発アグリテック企業・株式会社笑農和(えのわ)が、農家への最先端アグリテック関連企業の製品・サービスを指定の圃場に導入し、その成果を検証することが出来るサービスを6月1日より開始する。
どういうことか。
農業における労働人口の減少や高齢化といった課題に対する有効策として期待されるアグリテック製品だが、一方で、実際の圃場や畑で利用した際に、天候や使用状況といった様々な環境下でトラブルが発生することが課題となっている。
IoTセンサーがうまく機能しなかったり、想定していた閾値になってもアラートが発せられなかったり。
開発現場での想定が完璧であっても、リアルワールドの複雑性と変数を全て想定しきることは実質的に不可能だからこそ、実圃場でどれだけ使い倒し検証できるかが、製品普及を進める上でのポイントになると言えるだろう。
同社ではこの工程を支援することで、本当に良いアグリテック製品の底上げに繋げたいとの重いから、今回のサービスを立ち上げたという。
具体的には、新規参入のアグリテック製品の普及を進めたい企業と、IoT製品を導入し作業効率UPを図りたい農家との橋渡しを担うという。
IoT製品を使用することに長けた専門業者がサービスを実証・検証し、それをアグリテック企業にフィードバックすることで、企業側はよりよい製品にバージョンアップすることができるというわけだ。また農家側も、導入コストの負担ゼロで製品を試すことができるという、Win-Winのスキームになっている。
初年度は、実証先として以下、富山県内の2農家が選ばれている。次年度以降で、その数を増やしていくという。
1)富山県中新川郡立山町 水稲 作付け面積14ha 有機栽培
2)富山県下新川郡朝日町 水稲 作付け面積65ha 慣行栽培、有機栽培
水上ドローン播種、アシストスーツ、液肥制御/自動肥料制御、衛星データ活用、生育ムラセンシング、無人コンバイン、超獣害対策、水田水耕栽培など、様々な領域のプロダクト検証が想定されるだろう。
実際の圃場でプロダクト検証したいというアグリテック企業は、本サービスを検討してみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。