記事の要点
・スマホのGPS機能を使い、現在地から近い全国の直売所を調べることができるアプリ「Veggie(ベジー)」がリリース(iOS版のみ)。
・消費者は、アプリ内マップのピンをタップすることで直売所の情報をチェックでき、位置情報や営業時間、紹介文などを確認できる。
・生産者にとっては、ホームページの代わりとして、直売所の情報を登録・編集することが可能。直売所を運営している人のみ登録・編集ができ、SNSのように最新の農産物・海産物情報を投稿することも可能。
LoveTechポイント
地域に存在する直売所は、その地ならではの新鮮な農産物や海産物を入手できるだけでなく、地域住民だからこそ知る情報をゲットできる、貴重な旅のスポットです。
アプリで見える化することで、直売所の魅力がより多くの人に届き、結果として地産地消の仕組みにまで繋がる点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
日本の地方都市や農村地帯等を旅行する際の醍醐味の一つとして挙げられる、野菜や海産物の直売所。その地域しか食べられない食材に出会い、地元の農家さんや漁師さんと直接お話しできる体験は、なんともいえず豊かな時間である。
地域によっては「直売所マップ」なるものを自治体や観光協会等が製作し、観光パンフレットと共に配置して、観光者に直売所の魅力や位置情報を提供しているところもある。だが、毎年更新発行している訳ではないので、すでに閉店している直売所があるなど、情報のリアルタイム性に課題がある。もちろん、そもそもそう言ったパンフレットを発行していない地域だってたくさんある。
嬬恋村役場総合政策課が制作した「嬬恋村農産物直売所マップ2020」
せっかく地域の魅力的な食材に出会える場所なのに、存在を知らないまま旅行を終えるのは、非常に勿体無い。
そんな直売所の課題に着目したサービス「Veggie(ベジー)」(iOS版のみ)が、この度新たにリリースされた。
Veggieは、スマホのGPS機能を使って、現在地から近い全国の直売所を調べることができるアプリ。アプリ内マップのピンをタップすると、直売所の情報をチェックできる。食べログのような要領で、位置情報や営業時間、紹介文などを確認できる。
また生産者にとっては、ホームページの代わりとして、直売所の情報を登録・編集することができる。直売所を運営している人のみ登録・編集が可能で、SNSのように最新の農産物・海産物情報を投稿することも可能だ。
また、同アプリを開発・運営するVeggie合同会社はVeggieアプリのリリースと同時に、生産者と様々な人をつなぐ農コミュニティ「Vegica(ベジカ)」も提供開始。生産者と地元シェフのマッチングや、生産者同士の相談掲示板、人材・ボランティアの募集、農具の貸し借り・売買など、様々なマッチングの機会を創出するプラットフォームとして、Veggieとの連携を予定しているという。
Veggieはリリース直後ではあるが早々にバージョンアップを予定しており、プロフィール機能や口コミ投稿を実装予定。また中長期的には、無人直売所の盗難防止策や在庫管理として、監視カメラと連動したサービスも検討しているという。
野菜やお魚の直売所は、無人のものを含めるとコンビニに匹敵するほどの数が全国各地に点在しているが、年々減少のトレンドにある。
せっかくの素敵な地域資源。観光者と地元住民が一緒になっての、直売所の“見える化”に期待したい。
以下、リリース内容となります。