記事の要点
・ヴィーガン事業を展開するスタートアップ、株式会社ブイクックが2021年2月15日より、ヴィーガン冷凍惣菜の定期宅配サービス 「ブイクックデリ 」の事前予約を先着100名限定で開始。
・ブイクックデリのメニューはニュージーランドでヴィーガン料理を提供していたシェフが監修しており、必ずタンパク質11.5g以上が含まれるなど、栄養バランスに配慮して開発されている。また環境への配慮から、食品ロス削減のための受注生産システム、プラスチックフリーの紙製品の容器を採用している。
・メニューはハンバーグやエビチリ、ロールキャベツなど12種類。そのうち5つのメニューが「カゴメ」、「オムニミート」、「KRAAGE 2.0」といった他企業とのコラボメニューとなっている。
LoveTechポイント
「ヴィーガニズムの実践は難しそうだ」という人に向けて、まずは食の領域から選択肢の拡張を進めている点が、LoveTechだと感じます。
環境に配慮した容器や流通システムの構築・運用を通じて、サーキュラーエコノミーベースの仕組みへと昇華されていくことを期待したいと思います。
編集部コメント
ヴィーガン事業を展開するスタートアップ。株式会社ブイクックが、ヴィーガン冷凍惣菜の定期宅配サービス 「ブイクックデリ 」の事前予約を先着100名限定で開始した。
「ヴィーガン」とは、肉や魚はもとより、卵や乳製品などの動物性食品を一切口にしない人のことを指すワード。言葉自体は、1944年に英国ヴィーガン協会(The Vegan Society)が設立された際に命名されたとされており、日本語では「完全菜食者主義」と表現される。
同協会によると、「ヴィーガニズムとは、人間は動物の搾取なしで生きるべきであるとする主義」「人間による生体解剖や狩猟、労働、畜産物や食物とその他動物搾取に関連する動物の利用を失くすことを目指す」とされているが、最近では上記のみならず、畜産業が排出する温室効果ガス削減など環境保護の観点からも、ヴィーガンは注目を集めている印象だ。(英国ヴィーガン協会の定義を引用)
欧米ではこのヴィーガニズムを実践する人が増えているが、日本でヴィーガンは広く浸透しているわけではなく、ヴィーガンメニューのあるお店も少ないため、食材選びや外食が大変だ。実践するとなると、負担も多く、それが原因で人間関係や日常生活に支障をきたし、ヴィーガンを断念する人もいるという。
「ブイクックデリ」の開発を進めるブイクック代表取締役の工藤柊氏は、高校3年生からヴィーガンを実践している現役の大学生であり、自身のヴィーガン生活で生きづらさを感じて、会社設立に至ったという。
同社では、「料理・レシピの領域から、誰もが ヴィーガンを実践できる社会を実現する」をミッションにして、ヴィーガン料理に特化したレシピ投稿サービス「ブイクック」や、「ブイクックデリ」を展開している。
例えばレシピ投稿サービス「ブイクック」を見てみると、春巻きや豆腐の照り焼きなどの「おかずメニュー」や、麺類、スープ、お菓子までたくさんのメニューが掲載されている。
これからヴィーガンを始めようという人はもちろん、健康のため野菜を多くとりたい人にも参考になりそうなサイトとなっている。
画像出典:ブイクックより
また、新サービスとなる「ブイクックデリ」では、料理が苦手だったり、料理をする時間がないといった人でも、手軽にヴィーガンを取り入れられるようになっており、そのコンセプトに多くの方が共鳴して、テスト販売のクラウドファンディングでは148%の達成率を果たしている。
https://camp-fire.jp/projects/view/340253
同サービスのメニューは、菜食が普及しているニュージーランドでヴィーガン料理も提供していたシェフが監修しており、食べたい時にレンジで温めれば、気軽に本格的なヴィーガン料理が楽しめる。
また、開発された全てのメニューは、タンパク質が11.5g以上含まれるようにレシピ設計されており、栄養バランにも配慮。ハンバーグやエビチリ、ロールキャベツなど12種類のメニューが用意されており、そのうち5つのメニューが「カゴメ」、「オムニミート」、「KRAAGE 2.0」といった他企業とのコラボメニューとなっている。
さらに、環境への配慮から、食品ロス削減のための受注生産システムや、プラスチックフリーの紙製品の容器も採用している。
株式会社ブイクックが目指す、「誰もがヴィーガンを簡単に始められる・続けられる社会、そしてその先にある持続可能で平和な世界」に、少しずつだが確実に近づいているようだ。
ブイクックデリ注文はこちら:https://vcookdeli.jp/
ブイクック:https://vcook.jp/