記事の要点
・ユーグレナ社が、ライフ白銅のサービスステーション「セルフかつしか6号店」にて、次世代バイオディーゼル燃料「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を2021年4月9日(金)~2021年4月11日(日)の3日間限定で一般販売することを発表。
・ユーグレナバイオディーゼル燃料は、2020年4月より供給を開始され、バス、配送車、フェリー、タグボートなどで導入を拡大してきたが、サービスステーションに導入し一般向け販売するのは本件が初めての取り組みとなる。
・ライフ白銅とユーグレナ社は、気候変動への具体的な対策であるバイオ燃料を一般用自動車に提供することで、より多くの人に身近に感じていただける機会を提供すると共に、今後も環境に配慮したサステナブルな取り組みを実施していく。
LoveTechポイント
いよいよユーグレナのバイオディーゼル燃料が一般販売されます。
今回は3日間のみですが、この取り組みを通じて恒常的な販売が実現し、バイオ燃料という選択肢が一般認知していくことを期待したいと思います。
編集部コメント
株式会社ユーグレナが、次世代バイオディーゼル燃料「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を2021年4月9日(金)~2021年4月11日(日)の3日間限定で、サービスステーションで一般販売すること発表した。
ユーグレナと言えば、代表の出雲氏がアジア最貧国の1つであったバングラデシュ共和国を大学生の時に訪れた際に「栄養問題を解決したい」と感じたことをきっかけに、事業を通しSDGs達成への挑戦と、持続的な事業活動を支えるESG経営を通じて社会問題を克服すること、及び産業と自然がともに生きる、新しい循環型社会の実現を目指している企業だ。
ユーグレナの食材が有名だと思うが、事業としてはそれ以外にも、エネルギー・環境事業とヘルス/ビューティーケア事業を主としており、バングラデシュの子どもたちや難民への支援を進める「GENKI Program」や、遺伝子/健康検査サービス事業も手掛けている。
エネルギー・環境事業として、同社はユーグレナ、つまりミドリムシを活用した「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を開発。
ユーグレナと使用済み食用油を原料に使用しており、車両自体の内燃機関を変更することなく使用することが可能な次世代バイオディーゼル燃料である。
バイオ燃料は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、原料となるユーグレナが成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなる「カーボンニュートラル」の実現ができるというものだ。
昨今、地球温暖化対策がますます重要な課題となっている中、脱炭素社会に向けた「カーボンニュートラルの実現」を目指す動きが国内外で加速しており、ユーグレナ社でも2018年に日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント(以下、バイオ燃料製造実証プラント)を竣工し、2020年4月よりユーグレナバイオディーゼル燃料の供給を開始。バス、配送車、フェリー、タグボートなどで導入を拡大してきた。
また同社は、上記バイオ燃料製造実証プラントの竣工を機に、「日本をバイオ燃料先進国にする」ことを目指す『GREEN OIL JAPAN(グリーンオイルジャパン)』を宣言し、ユーグレナ社のバイオ燃料製造実証プラントで製造したバイオ燃料を陸・海・空における移動体に導入すること、そして2030年までにバイオ燃料を製造・使用するサポーターを日本中に広げることで、バイオ燃料事業を産業として確立することを目標に掲げている。
そんな流れの一環として、今回初めて、ユーグレナバイオディーゼル燃料をサービスステーションで一般向けに販売をするに至ったというわけだ。
ユーグレナバイオディーゼル燃料を販売・給油するサービスステーションについては以下の通り。
●店名
セルフかつしか6号店
●日程
2021年4月9日(金)~2021年4月11日(日)
●場所
東京都葛飾区白鳥2-20-20
●実施内容
・ユーグレナバイオディーゼル燃料の販売
・ユーグレナバイオ燃料の原料に使用される、家庭から出た使用済み食用油(廃食油)の回収
・サステナブルな取り組みをより深く理解いただけるコンテンツ 等
セルフかつしか6号店を畝椅子る株式会社ライフ白銅とユーグレナ社は、気候変動への具体的な対策であるバイオ燃料を一般用自動車に提供することで、より多くの人に身近に感じることができる機会を提供し、今後も環境に配慮したサステナブルな取り組みを実施していくという。
カーボンニュートラルやカーボンオフセット 、SDGsといった言葉を聞くと、どうしても企業や自治体が取り組むもので、消費者としては何をしたらよいか、どう行動に移せばよいのか分かりにくい、という方も多いのではないだろうか。
今回のユーグレナ社の取り組みは、既にバスや配送車で利用されているバイオディーゼル燃料が、一般のサービスステーションで発売されるので、燃料を購入することで社会問題の解決に貢献することができる。
今回は3日間のみとなるが、この取り組みを通じて恒常的な販売が実現し、バイオ燃料という選択肢が一般認知していくことを期待したい。