不整地産業のペイン解消を目指すCuboRexが約7,500万円の資金調達を実施。調達額は累計1.3億へ

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記事の要点

・「不整地」と呼ばれる場所での作業負担軽減や効率化に取り組むCuboRexが、プレシリーズAラウンドにて約7,500万円の資金調達を完了。シードラウンド以来の調達総額が累計1.3億円へ。

 

・CuboRexは現在、農家や土木事業者が利用する一輪車を電動化して運搬作業を効率化する電動タイヤキット「E-cat kit」や、テスト機をスピーディに制作できるテスト用電動クローラユニット「CuGo」などを提供中。

 

・今回の資金調達では、不整地産業の課題解決および不整地対応ロボットの市場拡大に向けて、営業やエンジニアを中心とする人材採用の強化やサービスロボット研究・開発、既存ソリューションのマーケティング投資に活用される予定。

編集部コメント

不整地のパイオニアを目指すハードウェアスタートアップ、株式会社CuboRexが、Open Network Lab、DRONE FUND、個人投資家2名を引受先とした第三者割当増資により、プレシリーズAラウンドにて約7,500万円の資金調達を完了。シードラウンド以来の調達総額は、累計1.3億円となった。

 

「不整地」とは何かというと、田畑や建築現場、災害現場など、凹凸が激しかったり、舗装されていない未整備な土地のことを示す。田畑は日本全国に約437万ha、建築着工現場は年間約1.1万haあるとされ、これら不整地産業ではまだまだ多くの人が手作業をしているという。また、天候や季節によって変動する作業は多種多様で、不整地産業において欲しい人、欲しい物はそれぞれ異なるのが現状だ。

 

CuboRexは、このような不整地産業において、利用者自身が必要とする物を作り利用することが当たり前になる社会の実現」をビジョンに、動力内蔵型タイヤやクローラの研究・開発による不整地産業の課題解決ソリューションを提供している。

 

同社の主なソリューションは、ねこ車電動化キット「E-cat kit」と、電動クローラユニット「CuGo」がある。

 

前者の「E-cat kit」は、農家や土木事業者が利用する一輪車を電動化し、運搬作業を効率化する電動タイヤキットである。

 

タイヤ部分を取替え、付属のレバーを取付るだけで、手持ちのねこ車を電動アシスト付きねこ車へとバージョンアップさせることができるわけだ。

 

本体荷重は5㎏と女性でも簡単扱えるものだが、100㎏までの荷物を運ぶことができ、約3時間の充電時間で、30度の坂道も軽々と登ることが可能。5段階での速度調節の他、アクセルレバーの調整も可能。シンプルな操作で安全に運転できるのも特徴だ。

 

また後者の「CuGo」は、テスト機をスピーディに制作できる、テスト用電動クローラユニットである。

 

従来の高価で開発が難しかったクローラを“モジュール化”させることで、移動ロボットのテスト機開発における時間・コストの短縮と、利便性を大幅に改善している。

 

こちらも重量は9kgの小型サイズにもかかわらず、農地はもちろん、傾斜地、砂浜、瓦礫の上など様々な不整地で高い走破性を発揮。取り付けもアルミフレームの取付だけで、わずか20分で移動ロボットが完成する。

 

移動ロボットの開発は従来100万円以上するオーダーメイドか、ラジコン改造などの手間暇がかっていたのだが、モジュール化されたCuGoならば圧倒的な低価格、かつスピーディに開発できるというわけだ。

 

E-cat kitとCuGoは、販売開始から1年で、それぞれ300台以上の導入実績を誇り、順調に市場を拡大している。

 

そんな同社は今後、企業や団体のニーズに応じたサービスロボット事業の拡大を行う予定で、現時点では、除草剤散布を自動で行う「除草剤サービスロボット」やプラント施設管理を省力化する「プラント施設管理ロボット」等のプロジェクトを進行中とのことだ。

 

そして、これらサービスロボット開発に向けたハードウェアエンジニアの採用、および既存ソリューションの市場拡大と体制強化していくため、今回の資金調達へと至った。

 

ニッチかもしれないが非常に重要な「不整地産業」をアップデートする同社の動向を、今後も注視していきたい。

LoveTechMedia編集部

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