LoveTech Media編集部コメント
米国に本社を置くHoloAsh, Inc. が、メンタル・ウェルビーイングのためのソーシャルメディア「Nao.」を北米でリリースした。
HoloAshとは、発達障害やメンタルに問題を持つ人を対象として、AIとの会話を通じてポジティブなマインドに誘導、自己肯定感を上げることを狙う「モチベーション・インタビューイング」というアプローチで、問題解決を試みるスタートアップである。
背景にあるのは、昨今の心理的安全性の不足である。
北米では近年、大人のメンタルヘルスケアが問題になっており、薬は大きな副作用があり、セラピーは価格が高く、第3の選択肢が必要な状況であった。
さらに、近年TwitterをはじめとするSNSでは「承認欲求」の消費を強いられ、情報の波と承認欲求の渦に巻き込まれているのが現状だ。
実際、Royal Society for Public Healthの研究によると、ソーシャルメディアとメンタルの問題の相関性が指摘されているという。
そこで、HoloAsh社はポジティブな繋がり、メンタルヘルスのための繋がりをもつプラットフォーム「Nao.」の提供を開始したということだ。
Nao.は、24時間いつでもどこでも気軽に愚痴を言うことができるソーシャルプラットフォーム。
自分が今感じていることをシェアすると、AIエンジンであるAshleeが24時間いつでも、セラピーの手法に基づいた返答を返してくる。
また、ユーザー同士の会話もエコチェンバー現象やCyberいじめを防ぐ設計がなされているという。
さらに、将来的にはホログラフィックのインターフェースによって、より集中しやすい環境でプロダクトを提供することを目指しているという。
人間という社会的な動物がもっとも恐れる事態。それは孤立と孤独であると言える。
この孤立と孤独が加速しやすい現代社会において、Nao.が人に寄り添うテクノロジーとして果たす役割に期待したい。
以下、リリース内容となります。