リリース概要
株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:堤 浩幸、以下 フィリップス)は、「2030年までに30億の人々の生活を向上させる」をビジョンに掲げ、健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアにいたるヘルスケア・プロセスのすべてにイニシアティブを持ち「もっと健やかな未来へ」をコンセプトとして、すべての人の健康に貢献していきたいと努めております。
仙台市とフィリップスはこのたび、地域住民が協力してAEDを使用し、心肺停止からの社会復帰を目指す「仙台Heart safe cityプロジェクト」を2019年12月より開始します。
Heart safe cityとは、AEDの適正配置、ファーストレスポンダー(救急隊に引き継ぐまで適切に応急手当ができる救護者)の育成サポート、行政や自治体ならびに地域企業との体制づくりを推進し、心肺停止からの社会復帰率“世界一”の実現を目指す取り組みです。
背景
日本における心肺停止からの社会復帰率は8.7%、AED使用率は4.9%と低く、改善の余地があるとされています。こうした課題に対応するため、AEDの適正配置に加え、共助(地域住民による助け合い)の強化のための教育、早期通報システムが必要です。また今後は公助にだけ頼るのではなく、地域の住民が自らまもる“新しいまちづくり”が重要なポイントとなっています。
実施概要
2019年12月から2020年2月まで、仙台市若林区荒井東地区において、AEDの使用方法を含めた救命講習会を実施するほか、AED及び SOSボタンの屋外設置と地域住民によるファーストレスポンダー(救急隊に引き継ぐまで適切に応急手当ができる救護者)体制による、心肺停止時等における新たな自助・共助モデルの実証実験を行います。
取り組みのポイント
1. 行政や自治体、地域企業との体制づくり
Heart safe city の運用にあたり個人情報の問題や地域住民への参加において行政や自治体からの協力なしでは実現不可能です。地域にいる人とのつながりが重要であり、そのつながりが自助・共助を生み出します。様々な組織がそれぞれの役割を担いながら、新しいまちの価値として認識し、協働することが必要不可欠となります。
2. 仙台市若林区荒井東地区での実施
仙台市若林区荒井東地区は、仙台市が都市再生推進法人(*1) として指定した一般社団法人荒井タウンマネジメントと共に協力しながら、様々な分野における新たな取り組みを通じて“安全・安心なまち”をはじめ、長期的な価値向上につながるまちづくりを進めていきます。
*1. 都市再生特別措置法に基づき、地域のまちづくりの新たな担い手として、行政の補完的機能を担いうる法人に対して指定することで、都市再生推進法人となり、市のまちづくりのパートナーとして、連携し取組みを進めていく公的な位置付けが与えられた団体
3. 救命・救急補助スマートフォンアプリ 「MySOS」(*2) とSOSボタン
スマートフォンアプリ「MySOS」とIoT技術の連動により、より広範囲において、救助が必要な人への一斉通知を可能としています。このシステムを利用することにより、人がたくさん集まるような大規模イベントの救護体制をはじめ、各組織における自助・共助を強化した体制作りが可能になります。
*2. MySOSは、株式会社アルム(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:坂野 哲平)の商標または登録商標であり、自身や家族の健康・医療記録を行い、救急時などのいざという時にスムーズな対応をサポートする救命・救急補助スマートフォンアプリです。
特長
・ LTE-M通信規格
・ SOSボタン設置が容易
・ 救援者への通知設定範囲が可能
・ ボタン押下より10秒強で一斉通知可能
フィリップス・ジャパンについて
フィリップス・ジャパン(旧フィリップス エレクトロニクス ジャパン)は、超高齢者社会を迎える日本の健康と医療の問題に貢献したいと、2019年4月1日よりフィリップス・レスピロニクス合同会社と統合し、ヘルスケア分野の変革に取り組んでいるヘルステックカンパニーです。今後、病院で使用されるフィリップスの先進医療機器やパーソナルヘルスと呼ばれるオーラルヘルスケア(電動歯ブラシ)、AED、在宅呼吸器などがクラウド上で繋がることで、人々の健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという「一連のヘルスケア・プロセス」において、革新的な医療ソリューションを提供していきます。医療従事者の皆様、患者様だけでなく、すべての人々の健康な生活への貢献を目指します。(https://www.philips.co.jp)
ロイヤル フィリップスについて
ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、人々の健康の向上にテクノロジーで貢献するヘルステック分野のリーディングカンパニーです。健康な生活、予防、診断、治療、ホームケアという一連のヘルスケア・プロセスを通じて、先進的なテクノロジーと、医療従事者および消費者のインサイトを基に、人々の健康を改善し良好な結果をもたらすための包括的なソリューションを提供しています。主な事業領域は、画像診断、画像誘導治療、生体情報モニター、ヘルスインフォマティックスのみならず、パーソナルヘルスや在宅医療まで、さまざまな領域に渡ります。フィリップス ヘルステック事業の2018年の売上高は181億ユーロ、オランダを拠点に全世界に77,000人の従業員を擁し、世界100ヵ国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/)