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コミュニケーションロボットが介護施設スタッフの業務を軽減。こころみが会話シナリオを制作

2020 4/17
Robot 医療/福祉
LoveTechMedia編集部
目次

リリース概要

株式会社こころみ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:神山晃男、以下こころみ)は、NECプラットフォームズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:福田公彦)のコミュニケーションロボット「PaPeRo i」向けに、介護施設スタッフの業務負荷軽減に特化した会話シナリオを制作しました。本会話シナリオを搭載したPaPeRo i は4月以降随時PaPeRo iのビジネスパートナーを通じて介護事象者向けに展開が開始されます。

提供の背景

超高齢社会の進展により、介護現場は慢性的な人手不足に悩まされています。解決策として介護用ロボットの活用に期待が高まっており、日本においては介護施設向けのコミュニケーションロボットが多く開発されてまいりました。しかしながら、いずれも高齢者のQOL向上や会話能力維持などに主目的が置かれ、必ずしも現場スタッフの業務負荷軽減は目的とされてきませんでした。こころみとNECプラットフォームズは、より「現場スタッフへの直接的なサポート」に重点を置き、コミュニケーションロボットによる介護現場の支援を目的として、会話シナリオの制作を共同で行い実地検証を進めてまいりました。

PaPeRo i介護施設向け会話シナリオの特徴

発話内容・発話時間・発声スピードをコントロールすることで、従来のコミュニケーションロボットではできなかった、認知症の方の注意を長時間引き付け、楽しみを生み出す会話体験を実現しました。

① 現場スタッフが手を離して別の作業を行える

PaPeRo iに搭載された5~10分の長時間の会話シナリオにより、PaPeRo iと高齢者の会話中にスタッフの離席が可能になり、ほかの作業に従事できる。

② 現場スタッフを交えた三者会話で、コミュニケーションが楽しく深まる

PaPeRo iと高齢者、スタッフによる三者会話用のシナリオを搭載することにより、通常の高齢者とスタッフでは生まれることのない、互いの意外な一面を引き出す会話が生じ、コミュニケーションが深まる。

③ 高齢者に寄り添う会話シナリオを現場で簡単に作成できる

高齢者の名前や思い出など、より個人に寄り添った会話シナリオをパソコンやスマートフォンで簡単に作成できる柔軟性を確保。スタッフが作ったシナリオをPaPeRo iが話すことにより、高齢者の心に驚きと喜びが生まれ、施設への信頼が大きくなる。

会話シナリオ監修者

 今回の会話シナリオ作成は、脚本家・舞台演出家の舘そらみによる全面監修のもと、行われました。舘はテレビドラマの脚本や舞台作りに携わっており、その際に得た「人間と人間のコミュニケーション」の知見を元に2012年よりコミュニケーションロボットの作成を開始。現代に至るまで複数のロボット作成を担当し、技術者とは異なる目線からの「利用者に愛されるロボット」つくりを進めています。

舘そらみコメント;

「役に立つ」ロボットというと、兎角技術面での進歩を目指しがちです。しかし、実は利用者の感情的なニーズを捉え、そこに寄り添うロボットを作れたら、例え技術が追いついていなくても人の生活を支える存在になることができると私たちは考えています。今回、長時間の離席や三者コミュニケーション、また施設ごとに書き換え可能なオリジナルセリフなど新しい試みを加えることで、「噛み合いすぎない会話」の成立に成功しました。つまり、我々人間が日頃行ってる会話に近しいものが出来たかと思います。

新型コロナウイルスの状況を受けて

世界中で猛威を振るうコロナウイルスの影響により、現在多くの介護施設で面会制限が行われています。入居する高齢者は家族に会えない状況が続き、スタッフの業務負荷の増大によって施設内における会話の減少が懸念されます。感染の恐れなく楽しく会話ができるPaPeRo iにより、介護現場に少しでも会話を増やし、ゆとりを生み出すことを願い、この時期に発表させていただきます。

株式会社こころみの紹介

こころみは「孤独をなくし、こころがつながる」をミッションに、「聞き上手」をコア技術として展開するコミュニケーションサービスプロバイダーです。2014年に会話サービス「つながりプラス」、2015年に家族のための自分史作成サービス「親の雑誌」、2018年にインタビュー社史作成サービス「創業の雑誌」の提供を開始し、信頼関係を元に会話を進め、話し手の本音を引き出し、文章化するサービスを行ってまいりました。2016年よりロボット向けの会話シナリオ作成サービスの提供を開始し、これまで株式会社シャープの提供するロボホンを用いた自分史作成サービスのクラウドファンディングの実施や株式会社NTTドコモの「ここくま」の会話シナリオ作成等、多くのロボット開発企業との提携を実施してまいりました。

PaPeRo iの紹介

PaPeRo i はNECプラットフォームズが提供するロボット型のユーザインターフェースを備えた商品です。今回介護施設での利用を前提に、高性能なマイクと音声認識エンジンを搭載した「おしゃべり機能オプション付きPaPeRo i 」を用意しました。介護施設向け会話シナリオを搭載したPaPeRo i はPaPeRo i のビジネスパートナーを通じてレンタルすることができます。

NECプラットフォームズ株式会社の紹介

 NECプラットフォームズは、ハードウェア機器の開発・生産から、ITとネットワークを融合したシステムの提供、IoT・AIを活用した新たなソリューションの創出まで、幅広いICTプラットフォームを提供するNECグループ会社です。

【お問い合わせ】
株式会社こころみ
0120-042-488(平日9時~18時)
URL:https://cocolomi.co.jp/business

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Robot 医療/福祉
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愛とテクノロジーの探究を通じて、私たち一人ひとりがより自律的かつウェルビーイングな生活へと近づけるよう、情報発信してまいります。

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