記事の要点
・Tinderが、アメリカをはじめ各国での導入を進めてきた「ビデオ通話」機能と、安心安全ガイドラインである「セーフティーセンター」を、それぞれ2020年11月下旬に日本で導入すると発表。
・ビデオ通話機能は、マッチが成立したのちに双方がビデオ通話での会話に同意することで起動する。
・セーフティーセンター機能では、Tinderでの禁止事項やデート時の注意点などをまとめた「ガイド」、プライバシー設定など各機能の使い方をまとめた「ツール」 、警察相談専用電話など各種相談先・通報先の情報をまとめた「リソース」を、それぞれ確認することが可能。
LoveTechポイント
何が良くて何がいけないのか。マッチングアプリのような“体験”が先行して普及していったサービスこそ、適切なガイドラインの提示が必要だと感じます。
世界最大級のプラットフォームであるTinderが安心・安全に向けた取り組みを本格的に進めている点が、LoveTechだと感じます。
編集部コメント
世界最大級のソーシャル系マッチングアプリ「Tinder」が、アメリカをはじめ各国での導入を進めてきた「ビデオ通話」機能と、安心安全ガイドラインである「セーフティーセンター」を、それぞれ2020年11月下旬に日本で導入すると発表した。
「ビデオ通話」機能は、コロナ禍でマッチングアプリを使っていた方ならばおなじみだろう。Tinderが実装した本機能では、マッチが成立したのちに双方がビデオ通話での会話に同意することで、起動することができる仕様となっている。
マッチしたお相手とオンライン上で顔を見て会話することで、テキストのやりとりだけではわからなかった雰囲気や人柄を知るきっかけとなるわけだ。もし相手がビデオ通話内で不適切な行為やコミュニティーガイドラインに反する行為をした場合は、 会話終了後にビデオ通話画面から Tinder に違反報告することもできるという。
そしてもう一つ、Tinder の安全対策に関する様々な情報を集約したガイドライン「セーフティーセンター」とは、今年1月よりアメリカ、イギリス、フランス、ドイツに先行リリースされたもの。
Tinderで禁止されている事項やマッチした相手と実際に会う時の注意点などをまとめた「ガイド」、違反報告やプライバシー設定といった各機能の使い方をまとめた「ツール」 、そして、警察相談専用電話やセーファーインターネット協会といった問題に応じた適切な相談先や通報先の情報をまとめた「リソース」を、それぞれ確認することができる。
ちなみに、「ガイド」にはメンバーが自身の身を守るための知識を試すクイズも搭載されており、自身の安全を常に意識して行動できるようになることを目的に設置されている。
こちらの機能実装を進めたのは、Tinder内でセキュリティとプライバシーを保護する役割を専門とする「Trust & Safety チーム」のメンバー。同チーム責任者であるローリー・コゾル氏は、以下のようにコメントしている。
コゾル氏:「私たちは、日本のメンバーにとって安心と安全がとても重要であると認識しています。この度、日本でセーフティーセンターとビデオ通話という安全対策機能をローンチすることができ、大変嬉しく思います。「ビデオ通話」では相手との相性を Tinder アプリ内にいながらにして確認できるため、メンバーの安心に一役買うと信じています。「セーフティーセンター」はいつでも参照することができ、関連情報や記事、アドバイス、クイズ、適切な行動の紹介など、“安全な出会い”の意味を一人ひとりが考えるきっかけづくりを意識しています。これからも各機能を進化させ、日本の組織や団体と協力していきながら、最も信頼できるリソースを提供できるように取り組んでいきます。」
先日のSwipe Nightといい、Tinderの日本でのキャンペーン実施や機能実装スピードが加速している印象だ。
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オンラインでの出会い体験革命を提供してきたTinderからこそ、出会いにおける安心安全に向けた姿勢や施策も、今後牽引する存在になっていくかもしれない。