Tinder日本版に「性的指向と性別が選べる機能」「なりすまし防止機能」がそれぞれ実装

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記事の要点

・マッチングアプリ「Tinder(ティンダー)」が、2021年4月の機能アップデートにて、「性的指向と性別が選べる機能」と「なりすまし防止機能」をそれぞれ実装。

 

・「性的指向と性別が選べる機能」では、9つの性的指向(ストレート、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、エイセクシュアル、デミセクシュアル、パンセクシュアル、クィア、クエスチョニング)のうち最大3つを選び、プロフィール上に表示させることができる。

 

・「なりすまし防止機能」では、プロフィール写真が「本人の写真」であることを証明できるようになる。表示されるモデル写真と同じポーズで自分の顔写真を撮影して送信することで、AI がその撮影された写真と登録されているプロフィー ル写真を照合し、同一人物であるかどうかを判断する。

LoveTechポイント

本人確認の強化についてはタップル誕生やPairs、Tantanなど様々なマッチングアプリで実装が進んでいますが、性的指向の選択や表示については、国内大手の中でも先進的な取り組みだと言えます。

世界最大のソーシャルマッチングアプリによる本機能の実装によって、多様な人が、より自己表現をしやすくなるような空気の醸成につながることを期待したいと思います。

編集部コメント

マッチングアプリ「Tinder(ティンダー)」が、2021年4月の機能アップデートにて、2つの重要な機能を追加した。

 

一つはユーザーの「性的指向と性別が選べる機能」、もう一つは「なりすまし防止機能」である。

 

まずは前者について。ユーザーのプロフィール編集画面にて、「性的指向」という項目が新設された。ここでは下記の9つの性的指向から、最大3つを選ぶことができるようになっており、選択した性的指向はプロフィール欄への表示・非表示を設定することが可能だ。

 

  • ストレート:身体的性と自分で認識している性が一致していて、かつ異性を愛するセクシュアリティ
  • ゲイ:自身を男性と自認しており、性的指向が男性に向く
  • レズビアン:自身を女性と自認しており、性的指向が女性に向く
  • バイセクシュアル:男性・女性のどちらにも性的指向が向く
  • エイセクシュアル:他者に対して性的欲求も恋愛感情も抱かないセクシュアリティ
  • デミセクシュアル:他者に対して基本的に性欲を抱くことはないものの、強い愛情や深い友情を持った相手に対してなど、ごく一部の場合に性的な欲求を抱くこともあるセクシュアリティ
  • パンセクシュアル:全性愛者。恋愛感情・性愛の対象となる相手の身体的性・性自認・性的指向・性表現を条件としないセクシュアリティ。
  • クィア:セクシュアルマイノリティの総称
  • クエスチョニング:自身の性的指向・性自認が定まっていない・定めていないセクシュアリティ。

 

引用元:JobRainbow MAGAZINEの各記事
https://jobrainbow.jp/magazine/straight
https://jobrainbow.jp/magazine/what-is-lgbt
https://jobrainbow.jp/magazine/whatislgbtqia
https://jobrainbow.jp/magazine/demisexual

 

また「性別」プロフィールについても、自分に該当する、あるいは近い性別を選び、その中から「さらに」を選択、ページ上部の検索窓に表示したい性別に関連するワード(トランスなど)を入力して検索をすることで、「トランス男性」「トランスジェンダー」などといった詳細項目を選択できるようになる。

 

ここで設定した内容は、以下の通りプロフィールのメイン画面に表示させることができるし、表示させないことも可能だ。

 

この機能は、2016年にアメリカの LGBTQ+支援団体の協力を得て開発されたもの。2019年時点に、米国版Tinderへの実装について発表された際のこちらの記事もご覧いただきたい。

 

そしてもう一つ、ユーザーの当人認証を強化すべく「なりすまし防止機能」も実装された。

 

こちらは、プロフィール写真が「本人の写真」であることを証明できるようになり、表示されるモデル写真と同じポーズで自分の顔写真を撮影して送信することで、AI がその撮影された写真と登録されているプロフィー ル写真を照合し、同一人物であるかどうかを判断するという。

 

同一人物であることが確認された場合は、プロフィールに青いチェックマークが表示され、自分のプロフィールの信ぴょう性を高めることができ、また相手のプロフィールの信ぴょう性も確かめることができるというわけだ。

 

類似の機能は、2019年11月に「タップル誕生」がパナソニック提供の顔認証技術APIを導入してなりすまし防止機能を強化したのを皮切りに、Pairsでも本人確認ステップを2段階に強化して、生体認証技術によるeKYCの実施で真贋判定をAIがサポートするようになっている。

 

従来は、インターネット異性紹介事業者として出会い系サイト規制法(※)に準拠した年齢確認処理だけを行っていたわけだが、昨今のなりすまし犯罪のリスク増加に伴い、各社とも自主規制の強化に乗り出していると言えるだろう。

※正式名称:インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律

 

この「なりすまし防止機能」の実装について、TinderのTrust & Safety チーム責任者であるローリー・コゾル氏からは、以下のコメントも発表されている。

 

「以前より日本のメンバーにとって安心と安全がとても重要であると感じていました。この度、日本でもこの機能をローンチすることができ、大変嬉しく思います。人と人が出会い、良好な関係を形成していく場である Tinder は、これから も様々な安心安全機能を進化させ、最も信頼できるリソースを提供できるように取り組んでいきます。」

 

ソーシャルマッチングアプリの巨人の国内動向が活発になってきた。

 

特に「性的指向と性別が選べる機能」については、国内大手マッチングアプリがいずれも男女という2軸でのみ展開されている中で、非常に先進的な取り組みだと言えるだろう。

 

世界最大のソーシャルマッチングアプリによる本機能の実装によって、多様な人が、より自己表現をしやすくなるような空気の醸成につながることを期待したい。

 

※Tinder日本版の運営元である「Tinder Japan」は、2021年4月24日(土)〜25(日)に開催される「東京レインボープライド 2021」(NPO法人 東京レインボープライド主催)に初参加し、オンラインプライドフェスティバル会場にブースを出展。LGBT+コミュニティへの支持を表明する予定だ。またイベント期間中は、Tinderアプリ内にてイベント開催を祝福する紙吹雪が舞うスペシャルなユーザーインターフェースに変更できるほか、プロフィールに自分の関心ごとを表示させる「興味」の選択肢に「LGBTQ アライ」が新たに追加され、メンバーが LGBTQ+コミュニティへの支持を表明することができるようにもなる予定だ。

 

《東京レインボープライド 2021 イベント概要》

https://tokyorainbowpride.com/

  • 期間:2021年4月24日(土)〜5月5日(水・祝)の12日間
  • 配信メディア:TRP
  • 公式 YouTube:TRP チャンネル
  • 公式Twitterアカウント:https://twitter.com/Tokyo_R_Pride
  • 参加料:無料
  • 主催:特定非営利活動法人 東京レインボープライド

 

長岡武司

LoveTech Media編集長。映像制作会社・国産ERPパッケージのコンサルタント・婚活コンサルタント/澤口珠子のマネジメント責任者を経て、2018年1...

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