マッチングアプリ内で会員が「ライブ配信」。Dineが新たな婚活コミュニティ機能を実装

恋愛/結婚

記事の要点

・婚活・恋活マッチングアプリ「Dine」が、新たに「ライブ配信婚活機能」の正式提供開始を発表。

 

・公的身分証明書による本人確認を済ませたDine会員であれば誰でも、アプリ内に仮想のスナックを持つことができ、自分のコミュニティを運営することができる機能。

 

・機能自体は2021年8月よりβテストを開始しており、現在では毎日複数のコミュニティが運営され、特に緊急事態宣言の解除以降は小規模なオフ会も頻繁に開催。本機能を通じて仲良くなった利用者同士が、食事デートに行き、交際に発展したケースも出てきている。

編集部コメント

婚活・恋活マッチングアプリ「Dine」が、新たに「ライブ配信婚活機能」の正式提供開始を発表した。

 

Dineといえば、「出会いの、最短距離。」というコンセプトを掲げるマッチングアプリとして2017年より、マッチングの段階で具体的なレストランでのファーストデート・セッティングまでをワンストップで済ませる、という動線設計をしているもの。リリース当初のタグラインは「デートにコミットする。」であったが、現在はデート設定に限らず、出会い全般におけるUXを“最短”にすることへとコミット内容がバージョンアップしていることが分かる。

 

運営会社である株式会社Mrk & Coは、このようなマッチングアプリを「第3世代の婚活・恋活マッチングアプリ」と位置付け、従来のマッチングアプリで課題となっていた面倒なメッセージのやり取りを省き、多くの利用者同士の食事デートをスピーディーにアレンジしてきた。このような、第1・第2世代の特徴や課題等については、2年前の取材記事をご参照いただきたい。

 

そんなDineでは、マッチングアプリ業界の中でもトップクラスで、新しい仕組み導入に向けたPDCAが早く、且つユニークであることも有名だ。2018年末には飲食店を無断ドタキャンから守る新機能をリリースし、飲食店の売上へと貢献する仕組みを強化した。

 

また2019年2月には、その日のレストランデートをセッティングできるスピードマッチング機能(Dine Tonight)を実装し、デートの“ドタキャン”防止の仕組みを強化した。

 

さらに同年4月には、Dineが運営するリアル店舗型スナックも開店しており、Dine会員限定の空間として、マッチングアプリにおけるOMO的な施策を加速させた。

 

このようにデートというリアルなライフイベントの最短距離をユニークな形で開拓してきたDineであったが、2020年3月頃より、COVID-19パンデミックの影響でリアルデートの機運が軒並みなくなってしまうことになる。だが、ここでも同アプリの動きは早く、業界に先駆けて「オンラインデート機能」をリリース。必要だったからとはいえ、約10日間で機能を開発してリリースしたというから驚きだ。

 

このように、マッチングアプリの中でも特異的に様々なチャレンジを行なってきたDineが新たにリリースしたのが、オンラインサロンのようなコミュニティ機能である。マッチングアプリでのコミュニティ機能といえば、一般的には趣味や嗜好等を表すタグを選択してマッチングを創出できるような機能のことを示すものだが、今回はそうではなく、ライブ配信をして一種のファンを作るというものだ。

 

具体的には、公的身分証明書による本人確認を済ませたDine会員であれば誰でも、アプリ内に仮想のスナックを持つことができ、自分のコミュニティを運営することができるというのだ。マッチングアプリ内にできたClubhouseのような空間、というイメージを持っていただくと分かりやすいかもしれない。機能開発のきっかけは先述した「Snack Dine」での運営体験にあるとのことで、スナック空間から生まれた会員同士のコミュニティを参考に、「オンラインスナック」という独自の世界観で開発を進めていったという。

 

このようなソーシャル性の高い機能は、一昔前だったら実現していなかったかもしれない。というのも、例えば数年前であればマッチングアプリで出会いを求めていることは、どことなく「恥ずかしいこと」のような意識がまだ多数を占めていたような印象があったわけで、マッチングアプリ内でのライブ配信なんてもってのほかだと考えるユーザーが大半だったことだろう。

 

一方でここ1〜2年においてはCOVID-19の影響もあり、オンラインでの出会いの市民権がさらに加速し、マッチングアプリの出会い手段の一つとしての認知が、これまで以上に高まったと言える。ソーシャル性のある機能としては、これまでも例えば「タップル誕生」がN対Nのデーティング機能を提供したり、複数アプリにおいてSNSニュースフィードのような機能を提供するものもあったが、どれも非連続的なコミュニケーションを前提とするものであった。今回のように極めて連続性の高いコミュニケーションを前提とする機能の実装は、ユーザー認知度の高いマッチングアプリとしては初めてと言えるだろう。

 

このライブ配信婚活機能は、2021年8月よりβテストを開始しており、現在では毎日複数のコミュニティが運営され、特に緊急事態宣言の解除以降は小規模なオフ会も頻繁に開催されているという。また、本機能を通じて仲良くなった利用者同士が、食事デートに行き、交際に発展したケースも出ているとのことだ。

 

実際に本機能を使っている20代後半女性の声はこちら。

 

「私のライブ配信の視聴者の1人として来てくれた男性と先日からお付き合いをしています。彼とは、ライブ配信の最中にコメントのやり取りをする中で意気投合しました。そのうち2人だけで話してみたいと思うようになり、お互いの住んでいる地域が遠いこともあって、まずはオンラインデートを申し込みました。最初に2人だけで会話した時は、とても緊張したことを覚えてます。

その後も毎日のように、彼は私の配信を観に来てくれていたのですが、私の体調が悪い時はいち早く気づいてくれたりと、自分のことをとても大切にしてくれる思いやりのある素敵な方だなと感じていました。1ヶ月後に彼と初めて実際に会った時には、それが確信に変わり、その日にお付き合いすることを決めました。
サークル活動のように趣味思考の合う方が集まれるので、ライブ配信は婚活色が強すぎず、自然な形で自分に合うパートナーを探せる機能だと思います。引っ込み思案な性格の私ですが、勇気を出して配信を始めた事がきっかけで、こんなにも素敵な出会いに恵まれました。まずは、自分のことを配信を通じて視聴者の皆さんに知ってもらうことから始める、新しい出会いの形を体験しました」

 

ユーザーによる任意のライブ配信というUGCの仕組みを活かした本機能は、これから人々の出会い文化をどんな方向へと進化させていくのか。発信への抵抗が比較的少ない印象のZ世代がメインユーザーとなるのか、それともミレニアル以降の世代へと浸透していくのか。

 

これからの展開を注視していきたい。

 

長岡武司

LoveTech Media編集長。映像制作会社・国産ERPパッケージのコンサルタント・婚活コンサルタント/澤口珠子のマネジメント責任者を経て、2018年1...

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