記事の要点
・マッチングアプリメディア「マッチアップ」等を運営する株式会社Parasolが、2021年1月10日に、新たなるオンラインお見合いサービス「ヒトオシ」をリリース。
・面談からお相手紹介・初デートまで全てオンライン完結しながらも、マッチングプランナーである「お見合いお姉さん」が個人に寄り添ってサポートしてくれる。
・ヒトオシでは完全審査制を採用しており、また独身誓約書へのサインも必須になっているので、結婚に対して前向きな、良質な紹介相手のみプールされている状態と言える。
LoveTechポイント
出会い母数の拡張や隙間時間の有効活用など、マッチングアプリがもたらしたポジティブな影響は非常に大きい一方で、自力で出会いをセッティングしなければならないことに対する「疲れ」が表面化してきているのも事実だと言えるでしょう。
ヒトオシは、そんな婚活疲れを自覚している方に向けた、AI時代における“人間臭いサービス”であると感じます。
編集部コメント
マッチングアプリメディア「マッチアップ」等を運営する株式会社Parasolが、2021年1月10日に、新たなるオンラインお見合いサービス「ヒトオシ」をリリースした。
“オンラインお見合いサービス” という響きそのものは、コロナ禍における結婚相談所の施策として聞き慣れたのではないかと思うが、ヒトオシの特徴は、面談からお相手紹介・初デートまで全てオンライン完結しながらも、マッチングプランナーである「お見合いお姉さん」が個人に寄り添ってサポートしてくれるという点にある。
昨今の婚活サービストレンドとして、膨大な会員データを活用した機械学習等によるマッチング精度の向上、いわゆる「AI婚活」が全盛と言われている中で、“あえて”の人力マッチングになっているという。
「お見合いお姉さん」がやることは以下3点。
- 会員の結婚や価値観をヒアリング
- 相性の会う会員同士をマッチング
- 初回デートのセッティング
まずは一人ひとりの登録者とオンラインで30分間面談し、価値観や理想の家庭像などの話をじっくりとヒアリングした上で、そこから浮かび上がるパーソナリティに最適な人物をお見合い相手として紹介してくれる。
さらに数回お見合いを実施すると、お相手からのフィードバックもまとめてアドバイス。1回1回フィードバックすると、どのお相手からのものかが特定されて率直なフィードバックが憚れるため、複数回実施したタイミングで集計したレポートを渡してくれるという。
自分では気づけない魅力や改善すべきポイントなどを、客観的な視点で気づかせてくれる点が大きな魅力だと言えるだろう。
「相談者一人ひとりのパーソナリティって、担当したお見合いお姉さん以外が把握するのは難しくないか?」
そう感じる方も多いだろうが、ヒトオシではお見合いお姉さんとの面談の様子や紹介相手との顔合わせの様子を録画しており、その動画データをお見合いお姉さん間でシェアしているので、紹介相手の実際の話し方や雰囲気、人となりなど、文字ベースのプロフィールではわからない“個性”の把握と共有を可能にしている。
つまり、お見合いの回数を重ねれば重ねるほど、お見合いお姉さんにも相談者の魅力やこだわりが伝わるため、次回以降のお見合いの精度がよりいっそう上がっていくというポジティブな循環が創出されることになる。
また、現時点(2020.2.8)でヒトオシは完全審査制を採用しており、また独身誓約書へのサイン(ディスプレイ経由)も必須になっているので、結婚に対して前向きな、良質な紹介相手のみプールされている状態と言えるだろう。
現在の登録者数はおよそ250名程度で、年齢層は20代後半〜30代前半が多く、男女比率としては女性の方が若干多い状況とのことだ。
「客観的に見て相手をアレンジしてもらえる点や、お見合いのフィードバックやアドバイスなどをもらえる点が、相談者の方にとって大きくメリットに感じてもらえていると感じます。」
こうコメントするのは、ヒトオシ CXOの伊藤早紀氏。
先述したWebメディア「マッチアップ」の編集長も担っており、2018年夏にはマッチングアプリ専門書「出会い2.0 スマホ時代の「新」恋愛戦術」を出版した人物だ。当時の出版イベントに、LoveTech Mediaも参加させていただいた。
[clink url=”https://lovetech-media.com/interview/matchapp20181029/”]
伊藤氏が2020年末に、ヒトオシのリリースをTwitterで告知したところ、1ツイートで300名近くが申し込んだという。AI婚活時代において、なぜここまで注目されているのか。
伊藤氏:「自分で探して、プロフィールを作り、メッセージで盛り上がって実際に会う。この一連の流れがそもそも面倒で、せっかく時間をかけても上手くいかないことが多く、その要因もよくわからない。いま、自力婚活の限界がきているような気がしています。」
肝となるお見合いお姉さんも、伊藤さんが候補者一人ひとりと面接し、十人に一人の割合で通過。これまで公私ともに男女の仲を取り持ってきた経験豊富なメンバーが、お見合いお姉さんとしてヒトオシの基盤を支えているという。
料金体系としては以下の通り。一般的な結婚相談所と比較すると、入会金含めて圧倒的に安価であることがわかるだろう。
2018年頃からちらほらと耳にするようになった「マッチングアプリ疲れ」。
マッチングアプリの登場によって出会いの母数自体は格段に飛躍し、またAIドリブンのマッチングによって自分が意識していないお相手とのセレンディピティ創出も加速してきたと言える。
一方で伊藤氏がコメントする通り、自力で出会いを開拓していくことへの苦手意識や面倒さ、どれだけ会っても結婚相手として決めることができない意思決定の難しさなど、様々な課題も表面化してきていると感じる。
ヒトオシは、このような令和時代で課題となりやすい「感情部分」をサポートする、“人間臭い”サービスであると言えるだろう。
既存の出会い支援ツールではなかなか良い人と巡り会えない、という方は、今回リリースされたヒトオシを使ってみてはいかがでしょう。