LoveTech Media編集部コメント
体験農園(貸し農園)や農業ビジネススクールなどの農業関連サービスを手がけるマイファームが、売り手となる農家が、買い手である小売・飲食等と直接交渉して価格決定できる新サービス「ラクーザ」β版をリリースした。
売り手が出品した農産物に対して、全国から複数の買い手が入札して「競り落とす」ことができる、iOS・Android向けアプリだ。
既存の卸売市場を通しての“市場流通”、生産者と消費者がダイレクトにつながる“BtoC直販”に続く、第三の市場として期待されるBtoBマーケットを見越してのサービスリリースだ。
背景にあるのは、卸売市場の規制を見直す「卸売市場法」の改正。
これまで様々な生鮮食料品等が流通する中央卸売市場を開設できるのは、都道府県や人口20万人以上の市に限った認可制となっていた。
それが2018年6月15日に成立した改正卸売市場法によって、国が認定すれば民間企業でも運営が可能とされた。
また参加する業者の取引上制約についても、産地から農産物などの出荷物を引き受けた卸売業者は仲卸業者を介しての市場外の業者と取引する原則や、仲卸業者が産地と直に取引できない制約を緩和して市場ごとにルールを決められるようにして、公正な市場運営を前提に撤廃も可能とした。
つまり、農水産物流通の競争や効率化を促す制度であると言える。
「ラクーザ」は既存の規格や出荷ロットにとらわれない自由なマーケットとして、生産者自身が、飲食店・小売店等のバイヤーと直接の価格交渉を行うことのできる、プラットフォームを提供していくという。
サービス利用にあたっては、まず事前の会員登録を行い、取引が行われた場合に、販売額の15%がサービス利用料としてかかるという。ちなみに登録には審査がかかるとのこと。
新しい売り先を探したい生産者、および産地・認証や生産方式といった切り口から商材を探したい買い手の方は、ぜひこのベータ版のタイミングから利用されてみてはいかがでしょう。
以下、リリース内容となります。
リリース概要
体験農園(貸し農園)や農業ビジネススクールなどの農業関連サービスを手がける株式会社マイファーム(本社:京都府京都市、代表取締役:西辻 一真)は、売り手となる農家が、買い手(小売・飲食等)と直接交渉して価格決定することができる新サービス『ラクーザ』β版( https://racuuza.com/ )をリリースいたします。
卸売市場の規制を見直す「卸売市場法」が改正され、農産物流通を取り巻く状況は大きく変化しようとしています。既存の卸売市場を通しての“市場流通”、生産者と消費者がダイレクトにつながる“BtoC直販”に続く、「第三の市場」として新サービス『ラクーザ』を立ち上げ、インターネット上に新たな農産物流通のBtoBマーケットをつくることを目指します。
『ラクーザ』は、売り手が出品した農産物(商品)に対し、全国から複数の買い手が入札して「競り落とす」ことができる、iOS・Android向けアプリです。既存の規格や出荷ロットにとらわれない自由なマーケットとして、生産者自身が、飲食店・小売店等のバイヤーと直接の価格交渉を行うことのできる、プラットフォームを提供していきます。
サービスの利用にあたっては、まず事前の会員登録(登録無料※審査あり)を行い、取引が行われた場合に、販売額の15%をサービス利用料として申し受けます。
想定される利用シーン
【売り手】
「新たな栽培品目にチャレンジするため、新しい売り先を探したい」
「市場の規格には合わせるのではなく、いちばん美味しいタイミングで出荷していきたい」
「自ら出向いて営業するまでの時間が取れないので、効率的な営業ツールがほしい」
【買い手】
「多様化する消費者のニーズに応えるような商品を仕入れたい」
「品目だけでなく、産地・認証や生産方式といった切り口から、商材を探したい」
「安定した取引ができる生産者と長く付き合いたい」
β版リリース後、ユーザの声をもとに機能の拡充をおこない、2019年中には登録会員4,000人を目指して利用拡大を図ります。
アプリの概要
・アプリ名 :「ラクーザ」
・提供開始日 :2019年3月4日(月) ※iOSアプリのみ未定
・提供価格 :無料
・提供環境 :App Store/Google Play
・対応OS :iOS 11.0以降、Android 5.0以降
・対象カテゴリー:ビジネス
・ストアページ
Android(Google Play): https://play.google.com/store/apps/details?id=com.netseri.dev.MyFarm
※iOS(App Store)アプリについては、後日公開予定
※iOS、App StoreはApple Inc.の商標です。
※Android、Google PlayはGoogle Inc.の商標です。
株式会社マイファームについて
マイファームは、「自産自消」=「自分でつくって自分で食べる」ことのできる社会を目指して、体験農園や農業学校の運営、農産物の流通販売事業等に取り組む企業です。全国で野菜づくりを楽しむ人を増やし、農産物を自然まるごと食すことの感動を伝え、自然と共に生きる「農業者」を応援することで、人と自然が近しく、互いに育み合う未来の実現を目指しています。
【株式会社マイファーム 会社概要】
社名 :株式会社マイファーム
本社所在地:〒600-8841 京都府京都市下京区朱雀正会町1番1号 KYOCA会館3階
代表者 :代表取締役 西辻 一真
設立日 :2007年9月26日
資本金 :3億2,200万円(資本準備金2億8,950万円)
事業内容 :耕作放棄地の再生及び収益化事業/
体験農園事業(貸し農園、情報誌の発行)/
農業教育事業(社会人向け新規就農学校、農業経営塾)/
農産物生産事業および企業参入サポート/
流通販売事業(農産物の中間流通・通信販売)