岡山県県民生活部インタビュー:長期的なスパンで岡山のことを好きになってもらいたいです
まずは岡山県 県民生活部 中山間・地域振興課 移住促進班 総括参事の山田威夫(やまだ たけお)氏に、イベント実施後の感想を伺った。
「今回の取り組みは、岡山盛り上げよう会様からOmiaiのネットマーケティング様をご紹介いただき、実現しました。
自治体が開催する婚活パーティーの多くは自然動態(※1)を増やすことを目的にしていますが、私たちの目的は社会動態(※2)を増やすこと。あくまで本日のイベントを通じて岡山に興味を持っていただき、将来的な結婚や子育てのタイミングで岡山のことを思い出してもらい、移住を検討していただくための取り組み、と考えています。さすがに本日のイベントに参加して、明日岡山に行きます!という方はいらっしゃらないでしょうからね。あくまで長期的なスパンでの効果を狙っています。
そんな中、我々自治体だけですとこういったイベントの認知向上にはどうしても限界がありますが、今回のようにOmiaiや岡山盛り上げよう会と連携して取り組み発信していくことで、想定以上の多くの方に興味を持っていただけました。2週間ほどの短い募集期間で60名以上が興味を持って応募してくれたことは、有難いですね。
本日の取り組みを経て、今後さらに具体的に岡山への移住・定住に興味のある方への説明会や体験会への参加につなげていけたらと考えています。」
※1 自然動態:一定期間における出生・死亡に伴う人口の動き(自然増加数=出生数-死亡数)
※2 社会動態:一定期間における転入・転出に伴う人口の動き(社会増加数=転入数-転出数+その他増減)
岡山盛り上げよう会インタビュー:自治体と民間企業それぞれの得意分野を活かすような橋渡し役です
次に、岡山盛り上げよう会代表の佐藤正彦(さとう まさひこ)氏に、イベント実施後の感想を伺った。
「当団体では日々、岡山への移住促進活動をしていまして、これまでとは異なる”婚活”の要素を入れた移住イベントを開催したいと考え、ネットマーケティング様とのご縁をいただきました。
私自身、実は岡山出身ではないのですが、移住をしてその魅力を受け取るだけではなく多くの人に知って欲しいと考え、このような団体を運営するに至っています。
そんな背景の中、日頃”移住”を意識していない若い層へのPRをする上で、Omiaiを使っている方々への告知は非常に有効的でした。個人情報の徹底的な管理はもちろん、東京だけでなく全国レベルで圧倒的なユーザー数があり、一人一人の趣味嗜好も管理されていらっしゃるので、まさにピンポイントでターゲット層にPRすることが出来ました。
今後も今回の取り組みのように、自治体と民間企業それぞれの得意分野を活かすような橋渡し役として、移住相談会や移住ツアー等の各種企画への集客などで連携していきたいと考えています。特にマッチングアプリは色々な可能性を秘めているので、今後もOmiaiとは様々なフェーズでご一緒していきたいですね。
まずは本日のイベントが無事に終わってホッとしています。そして参加者の皆様が大いに岡山に興味を持ってくれて、本当に嬉しかったです!」
Omiaiインタビュー:人と地域の出会いに貢献できたことは大きな発見でした
最後に、株式会社ネットマーケティング執行役員 メディア事業本部本部長 柿田明彦(かきだ あきひこ)氏に、イベント実施後の感想を伺った。
「これまでOmiaiではリアルな婚活パーティーを2回開催しているのですが、自治体と組んでの開催は本イベントが初めてです。今回は岡山県出身者やゆかりのあるOmiaiユーザー様に絞って募集を行いました。人数がちゃんと集まるか不安がありましたが、無事に満員御礼で開催することができ、嬉しく思います。岡山にゆかりのある方だけにご参加いただけたことで共通の話題が前提としてあり、より会話が弾まれている印象でした。
私自身地方出身者で、現在は東京で働いていますが、いずれは地元に戻りたいという気持ちがあります。今回の取り組みが、参加者の皆様の中にある「地方暮らしをしてみたい」「地元に戻りたい」という思いから、実際に行動する第一歩のきっかけとなってくれたらいいな、と感じます。
Omiaiではこれまで「男女の出会い」を応援するサービスでしたが、今回の取り組みを通じて「地域との出会い」も応援できると確信しました。
実際に成果が出るまでには時間がかかるかもしれませんが、官民一体となって、長期的な視点で取り組んでいけたらと思います。
県でも市区町村でも、OmiaiはUターン/Iターンのきっかけづくりや人と地域の出会いづくりに貢献できると感じています。少しでも興味のある自治体の方がいらっしゃいましたら、ぜひ気軽にお声がけいただきたいです。」
編集後記
自治体×マッチングアプリという初めての連携事例を取材できて光栄でした。
「移住・定住」というキーワードですとどうしても、興味が顕在化した方にしかPR訴求ができません。
一方、「男女の出会い」という軸から地域の魅力をPRすることは、より潜在的な興味を喚起できるので、これまでリーチできなかった層への訴求が可能と感じます。
非常に未来を感じる取り組みでした。
47都道府県の結婚支援事業をリサーチした筆者として、ぜひこのようなスキームが広がってもらいたいと感じます。
「岡山クイズ」の答え合わせ
Q1. 岡山県真庭市蒜山の「蒜山」の読み方は「ニラヤマ」である?
→×(正解は「ヒルゼン」)
Q2. 世界最古の旧閑谷学校、創立当時、小学1年生の生徒は今年で享年348年生である?
→○(創立は1670年)
Q3. デニムのまち 児島駅 便座はデニムである?
→×(さすがに便座は普通でした)
Q4. 岡山県倉敷市の人口は千葉県浦安市より多い?
→○(倉敷市や約48万人、浦安市は約17万人)
Q5. 「もんげ〜バナナ」は1本100円である?
→×(正解は「1本648円」)