記事の要点
・atama plus株式会社提供のAI先生『atama+』で学ぶ生徒の問題回答数が1,000万件を突破。
・生徒一人ひとりが目標とする学習範囲を習得するまでに必要な『atama+』での“残り学習時間”を予測する機能の提供開始も発表。
・各生徒が自分にあった学習スケジュールを作成し、各自の目標にあわせて塾・予備校への通塾ペースを計画することが可能となる。
LoveTechポイント
データに基づいて、子ども達に最適な学び計画を提供することで、認知特性や理解度の興味関心といった一人ひとりの個性への細やかな対応が実現しうるという点が、非常にLoveTechだと感じます。
このようなシステムが身近に活用されることで、各家庭の親御さん一人ひとりが、学校に任せきりにするのではなく、自分たちの子どもに合った学びのあり方を考えるようになると、とても素敵だなと感じます。
編集部コメント
AIによる最短の個別学習実現を目指すatama plus株式会社が、これまで提供してきたAI先生『atama+』で学ぶ生徒の問題回答数が1,000万件を突破したことを発表。
併せて生徒一人ひとりが目標とする学習範囲を習得するまでに必要な『atama+』での“残り学習時間”を予測する機能の提供開始も同時発表した。
atama+によるAI学習の強みは、つまずきの根本を解消し従来の何倍もの効率で力をつけられる「さかのぼり学習」にある。
一般的に、わからない単元がある場合、原因は「それ以前の他の単元(しかも複数)の理解不足」ということがほとんど。
生徒はもちろん、実は先生でさえ、その根本原因を突き止めるのは困難である。
一方、atama+のAIは、データ解析により学年や単元の壁を超えてさかのぼり、①「何を」②「どんな順番で」③「どのくらいの量」やればよいか、具体的な原因を特定した上で、一人ひとりにナビしてくれる。
学習者一人ひとりに100%カスタマイズした学びを実現する、タブレット型AI教材と言えるだろう。
2017年のサービス開始以来、駿台教育センター、学研塾ホールディングス、城南進学研究社等の全国の塾・予備校500以上の教室に導入されており、この度atama+での問題回答数が累計1,000万件を突破。
さらには、このように回答データ数が増えていくことで、各々による学習進捗のデータも同時に溜まっていくこととなり、それらをAI先生が学習することで、「この子が学習目標に到達するまでの時間はどれくらいだろう?」という職人の勘が見える化されるようになるというわけだ。
各生徒の学習傾向や学習履歴から目標範囲の習得までに必要な残り学習時間をリアルタイムに予測できるようになったことで、各生徒が自分にあった学習スケジュールを作成し、各自の目標にあわせて塾・予備校への通塾ペースを計画することが可能となる。
同サービスは、経済産業省が設置した教育改革に関する有識者会議「『未来の教室』とEdTech研究会」(以下、「未来の教室」)の実証実験でも大いに活用されており、「知識の習得」という学びにおける一律・一斉・一方向型授業のアップデートを検証している最中だ。
以下、今年度に武蔵野大学中学校で進められている「未来の教室」“モデル校”実証においても、Z会グループと協働して、中学校1年生138名を対象に「AI教材と人の指導による数学修得の効率化」を通して、探究学習の一層の充実を試みている。
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「テクノロジーはツールではなく“インフラ”と考えるべきだ」と、「未来の教室」座長代理でありデジタルハリウッド大学大学院 教授の佐藤昌宏氏はおっしゃっている。
既存の教育システムをただ否定するのではなく、良い部分を残しつつテクノロジーをインフラフィットさせながら、対話と検証を通じて少しずつアップデートしていくことが要と感じている。
atama+のような膨大な学習履歴データを握っている民間事業者の役割は、今後ますます大きくなっていくだろう。
以下、リリース内容となります。