記事の要点
・子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」が、子どもたちにとって不適切な情報が表示されないようにフィルタリングをかけた画像検索機能の提供を開始。
・同機能では、ヤフーが持つ独自技術に加え、アルプス システム インテグレーション株式会社のフィルタリングサービスを採用。
・これまでも、検索結果を表示する際に事前にフィルタリングをかけ、子どもたちにとって不適切なページが表示されない仕組みを導入してきたが、今後は、視覚的情報により心身の健康な成長に悪影響を及ぼさないよう、さらにフィルタリングを強化するなどの配慮がされた。
LoveTechポイント
文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」や新型コロナウイルス感染症対策をきっかけに、オンライン学習のニーズは急速に高まっています。
各家庭での万全なセキュリティ対策が難しいなか、不適切な画像表示をブロックするフィルタリング技術の採用は、意図せず子どもたちが望ましくない画像に触れ、健全な心の発達を阻害することを防ぐLoveTechな取り組みだと思います。
編集部コメント
子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず」が、子どもたちにとって不適切な情報が表示されないようにフィルタリングをかけた画像検索機能の提供を開始した。
運営元のヤフー株式会社によると、子どもを対象にした安全安心な画像検索機能の提供は、子ども向けポータルサイトしては日本初の取り組みになるという。
文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」や新型コロナウイルス感染症対策をきっかけに、オンライン学習のニーズは急速に高まっており、子どもたちによる「調べ学習」などの際に、パソコンを使って画像を検索する機会が増えている。
「Yahoo!きっず」が今回導入した画像検索機能では、同社が持つ独自技術に加え、アルプス システム インテグレーション株式会社(以下、ALSI)のフィルタリングサービスを採用。これまでも同社は、検索結果を表示する際に事前にフィルタリングをかけ、子どもたちにとって不適切なページが表示されない仕組みを導入してきたが、今後は視覚的情報により心身の健康な成長に悪影響を及ぼさないよう、フィルタリングを強化している。
出典:Yahoo!きっず「先生・保護者向けページ」
ALSIは、1996年に日本で初めてフィルタリング事業を開始し、2000年には日本初の法人向け国産Webフィルタリングソフト「InterSafe WebFilter(インターセーフ ウェブフィルター)」を販売開始。以来、企業、官公庁、学校、家庭、ISP、携帯電話など、約1,500万端末以上、全国の学校や教育委員会など、約20,000 校以上のフィルタリング導入実績があり、高い市場シェアを保有している。フィルタリングに用いられるURLデータベース(※)は国内大手携帯キャリア3社に採用されており、過剰な規制や抜け漏れのない高精度なフィルタリングが実現できる。
※URLデータベース:Webサイトの閲覧を制限するための機能。ブロックするWebサイトをあらかじめリスト化しておき、該当するWebサイトをブロックする「ブラックリスト方式」、閲覧を許可するWebサイトをあらかじめリスト化しておき、該当するWebサイト以外をブロックする「ホワイトリスト方式」、フィルタリングを提供する会社によって、インターネット上のウェブサイトをカテゴライズしたデータべースからリカテゴリごとに閲覧の許可/不許可を設定する「カテゴリフィルタリング方式」がある
なお、Yahoo!きっずでは万が一に備えて、「いやな気持ちになるような画像が表示されていたときは、おとなの人に相談して、『ページをしらせる』から連絡してね」と専用フォームで知らせるよう、子どもたち向けの呼びかけも実施している。
以下、リリース内容となります。